愛でル。

桃青・赤青

微浮気 微桃赤 まじで微。

エピソード １

｢ 愛でル｣

ﾁｸ ﾀｸ

時計の針が、一秒一秒 動く音が頭の中に響く。

先程まで綺麗だった部屋も、 いつの間にかこんなに ぐちゃぐちゃになっていた。

なんでこんなにぐちゃぐちゃ なんだっけ。

考えてみるも分からない。

きっと僕は今、 気が動転しているのだろう。

でもそれも、

なんでだっけ

今はもう、

何もかも、

どーでもいい

そっか。僕、さとみくんに フラれたから。

…もう、そんなこと忘れよ。

きっと次会う時、 僕達きまづいんだろうな～

まぁ、今はそんなことどうでもいい。

あーあ。

明日はメンバーみんなで 会議だって言うのに。

このままずっと、泣き続けたら、 目、腫れちゃうじゃん。

あぁ、こいつはアホだ。

救いようのないアホ。

まさか自分からころちゃんを、

手放してくれるなんて…

俺の気なんか、知らずに。

黙ったままんまなんだったら、

俺、本気でころちゃんのこと 取りに行くから。

ふふっ。楽しみだなぁ。

焼肉屋へ向かっていた足を Uターンさせれば、ころちゃんの 家へと向かう。

歩き出す瞬間に、 さとみが

｢ 待ってくれ ｣

というか細い声が聞こえたが、

俺はその声を知らんぷりする。

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