○○
いつも通り エプロンに裾を通しキッチンに立つ
キッチンから見える彼の姿は 大富豪そのもの。
私じゃ到底手に入れられない様な金額の札束を器用に数えている
○○
ご飯も出来上がったので、彼を呼ぶ
○○
ココ
○○
ココ
○○
○○
何度呼んでも振り返らない彼に少し腹立たしく思いながら 彼の元へと足を運ぶ
○○
○○
肩を揺さぶり再び呼ぶ
しかし、それが間違いだった。
バサバサバサ
○○
ココ
肩を突然ゆさぶった結果、札束が床にバサバサと落ちる
○○
ココ
○○
ココ
ココ
○○
ココ
○○
○○
そう思い、地面に散らばったお金をかき集めようとした時
ココ
パチン!
○○
部屋に響く痛々しいビンタの音
その音でハッとしたのか
ココ
ココ
なんて、声を掛けてくる。
○○
ココ
じんじん痛む私の頬に触れようとする彼の手を反射的に払ってしまう。
○○
○○
ココ
止めようと手を伸ばしたのか腕の真横で風を感じた
だが、そんなの無視し彼に背を向け部屋を飛び出した。
○○
○○
携帯電話を開き、電話帳を確認する。
でも、反社の彼に着いていくと心に決めた為、友人関係は全て断っていた。
○○
どうしようも無くただ唖然と突っ立っていると
ブンブン♪ ブーン
○○
後ろの方で車の様なものが止まった感じがしたため振り返る
黒ずくめの男's
○○
突然口元にガーゼが当てられる
黒ずくめの男's
○○
○○
数分も経たないうちに視界がぼやけ始め目が回る
○○
黒ずくめの男's
黒ずくめの男's
そのまま気を失い車に乗せられ、どこかへと車を走らせた。
○○が家を飛び出してから だいぶ時間が経った
ココ
直ぐに帰ってくるだろう、と思っていた為 家を暖かくし待っていたが、一向に帰ってくる気配はない。
ココ
ココ
不安から 頭の中は物騒な事で溢れかえる
ココ
そう信じて、待ってみることにした
~1時間~
ココ
ココ
パソコンに向かい、GPSで居場所を確認する。
ココ
出てきたのは見覚えのない工場
落ち着きは消え、銃と銃弾だけを持ち 家を飛び出した。
○○
ココ
ココ
○○
あれからどれ程時間が経過しただろうか。
殴られ蹴られを繰り返されて ボロボロになった体の痛みで目が覚める。
○○
薄暗い工場に見えた人影
目を細めて誰か確認しようとした時
視覚より先に働いたのは聴覚だった。
ココ
○○
ココ
○○
ココ
○○
当たりを見渡せば真っ赤な血の海の中に沈んでいる男達の姿。
○○
ココ
○○
段々と再び意識が遠のいていくのを感じた。
ココ
○○
ココ
○○
手を伸ばし彼の頬に手を当て微笑んで意識を手放した。
ピッピッピッ
○○
ココ
部屋に規則正しく響く機械音
あの後、直ぐに病院へ運び手当をしたお陰で、命に別状はないらしい。
ただ、いつ目を覚ますかは分からない。とだけ告げられて、部屋に向かうと包帯やらなんやらでガチガチに固定され、色んなチューブに繋がれて呼吸をしている彼女がいた。
ココ
○○
ココ
○○
何度呼びかけても帰ってこない返事
かれこれ3日は寝ている。
ココ
疲れが一気に押し寄せてきて、いつの間にか瞼が下がりきってしまっていた。
○○
ココ
目が覚めると、色んなチューブが繋がっていて 体は包帯で真っ白
○○
私の頭の中も同様な真っ白だった。
○○
ココ
○○
ふと、隣を見ると 私のベッドに上半身だけを倒して眠っている彼がいた
枕元にある小さな棚には私の好きなお菓子とお花が綺麗に飾ってあった
○○
ココ
○○
そう静かにいい、彼のおでこに触れる様な優しいキスを落とし、再び彼と共に眠りについた𓂃 𓈒𓏸໒꒱
𝑒𝑛𝑑
コメント
9件
イザナ出来ませか、、、?
ちふゆでやってくれませんか?お願いします
彼女に怪我させてしまったのシリーズ千冬やってくれませんか?出来ればでいいです。お願いします🙇♀️