テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
申し訳程度のマフィアパロ要素 ⤴れさんとねるちこの要素入れてもいれなくても️⭕️ 前編は圧倒的に青水多いです(中編とかに他の🍜が出るかどうかは2人におまかせしますん) マフィア、歌い手両立してますん!
例えばこの前の任務。
○○組織から小さな女の子を守れなかった。
母親に泣きつかれ、父親には一発殴られそうになった。
例えばこの間の配信。
心無いコメントが多かったように思う。
何気なくエゴサすれば、アンチコメントばかりが目に入った。
例えば昨日の任務。
あまり役に立てなかった────気がした。
そんな小さな小さな、積み重ね。
今日はほとけの家で、2人でオフコラボの約束をしていた。
前々から決めていたことで、ゲームも決まっていた。
お誘いはもちろんほとけからで、「やらない?やろ、僕の家でいいから。ダメ?なんでダメなの?」なんてメンヘラムーブを繰り返すほとけに、俺は苦笑いで頷いた。
ほとけとは、この前の任務から珍しく間が空いて久々の対面だった。
何回か来たことのある家のインターホンを鳴らすと、「空いてるよ」と声が聞こえ、ドアを開ける。
💎
なんてリビングを軽く片付けながら振り向くほとけは、記憶より痩せている───いや、窶れている気がした。
目の下のクマは濃いし、頬も少し痩けた気がする。
何より顔に生気がない。
気のせいか、?いや、気のせいではない、俺だって伊達に4年以上やってきたわけじゃない。
🤪
などとなんとなく聞いてみたが
💎
といつものように飄々とした態度で躱されただけだった。
配信をつけ、いつものように横でほとけが喋り出す。
なにも変わった様子は無い。
横で見ている俺には、前よりも目立つ鎖骨だとか、薄くなった体とか、より骨ばった輪郭だとか、そういうのばかり目に入って仕方がない。
とにかく今は、配信に集中しなければ。
💎
ほとけと目が合って、ドキッと心臓が跳ねた。
水色の瞳に、見透かされているような感じがして、慌てて
🤪
と笑う。
💎
ほとけがゲームを起動した。
💎
ゲームは思ってた以上に面白く配信時間が長くなってしまい、すっかり終電の無い時間になっていた。
🤪
💎
なんて脅しのように、まるで泊まってくれなんて求められているかのように言われて、泊まる予定のなかった俺はコンビニに下着を買いに行く羽目になった。
ほとけのSOSだったのかも、しれない。
コンビニから電話をかけて、出なかった。
とメッセージを送ったが、
としか帰ってこなかった。
そういえば何も食べてないらしい彼を思い出し、おにぎりを1つカゴに放り投げた。
🤪
鍵はずっと開けたままなのだろうか、不用心極まりない。
ドアを開けて部屋に入る。
💎
スマホを弄っていたらしいほとけが顔を上げ
💎
といった
家主の一番風呂を貰う訳にもいかないと首を振る。
🤪
コンビニの袋を指差し
🤪
と言ったが
💎
とあっさり躱された。
💎
ほとけがサラッと風呂に入っていく。
掴みどころのない様子はそのままだが、こんなにも食べないものか、と腑に落ちないまま、醤油のカップラーメンの湯を沸かすべくキッチンを借りることにした。
🤪
風呂あがり、肩にタオルをかけたままボーッとするほとけに、カップラーメンの汁をシンクに流しながら声をかける。
💎
疲れきった様子で、適当に相槌を打つほとけに溜息をつき、「風邪引くぞ」とドライヤーを持ち出して乾かしてやる。
記憶より少しパサついた襟足の長い髪は乾かすのに少々時間がかかり、その間にほとけはうとうとと微睡んでいた。
🤪
ほとけの肩を叩いて起こすついでに知らせると、ゆら、と、ゆっくりと瞼が上がる。
🤪
そう促すと、うん、などと眠たそうな返事をして、ゆらりと立ち上がる。
その立ち上がりがどこか不安で、手を伸ばしながら見守った。
ほとけがベッドに腰掛けるまでを見て、「、隣の部屋、使って、布団、準備したから、、」眠たそうな、遺言のような言葉を残したのに頷いて、「風呂、貰うわ」と告げた。
風呂から上がると、ほとけの寝室から物音はひとつもしなかった。
ドライヤーで適当に髪を乾かし、隣の部屋に入る。
有難いことに、客人用の布団を出してくれていたのだろう、物置っぽい部屋ではあるが、寝るのには申し分ない。
自分のリュックを引き寄せ、イヤホンを耳にねじ込む。
YouTubeを漁り、適当にメンバーの動画をタップした。
気付けばスマホの左上は、4:00になろうとしていた。
そろそろ終わりにしようと思いながら動画を見ていると、ワイヤレスイヤホンが『Low Battery』と告げる。
充電が切れるか、とイヤホンをケースに戻すべく外すと、隣からは微かに物音がしていた。
───なんだ、まだ起きてるのか? 眠そうだったほとけの顔は記憶に新しい。 ふと起きたのだろうか。
それにしても物音が止まない、微かではあるが───とにかく、あまり他人の生活に口を出すべきではあるまい。
そう考え、ボリュームを一番下に絞ったスマホで動画を見続ける。
ガタッ 大きな音がして、さすがに反応せざるを得なくなる。
🤪
少し遠慮がちに声をかけたが返事は無い。
聞こえなかったのか定かではないが、あの物音が聞こえるなら俺の声も聞こえているはずだ。
疑問を抱いたままスマホに目を落とすと、横にぴょこぴょこと揺れる何かの気配を感じた。
🤪
ほとけのもふてゃが横にぽつんといた。
もふてゃは何かを伝えたいのか俺の近くをぐるぐると回り、ドアの傍でこちらを見る。
まるで、“来い”と言うようだった。
ほとけの今日の様子、もふてゃの何かを伝えたがっている姿を察し、俺は隣の部屋へと向かった。
部屋に飛び入れば、惨事だった。
腕を真っ赤に染め、過呼吸で怪しい呼吸を繰り返す水色の髪の毛。
饐えた臭いが鼻をかすめ、近くのゴミ箱を見ると液体のみの吐瀉物が溜まっていて、その奥には2枚ほどの包装シートが捨てられている。
🤪
駆け寄り、とにかく過呼吸を治めなければと、手を取り視界に入ろうと顔を覗き込んだが、瞳はグラグラと不安定に揺れていて、焦点も合わないようだった。
🤪
💎
不規則な呼吸を繰り返すほとけの焦点が、俺の目と合う。
🤪
💎
俺を捉えたほとけが、ガクガクと震え始めたと思うと、隅に座り込んでいたにも関わらず、さらに後ずさりしようとする。
何に対しての謝罪なのか分からず、眉を顰める。
🤪
💎
苦しそうに呼吸するほとけの口から、思ってもいなかった言葉が飛び出して、一瞬、時が止まったように感じた。
見捨てる?俺が、ほとけを?
🤪
吸って、吐いて、とゆっくり繰り返し、ほとけの熱を感じない背を撫でる。
昔からの癖だった。 なにかあれば自分を傷付ける。 それで自分の感情が全て片付けばそれで良かった。
どうせ死なない。 ずっと生きているのだから。 どうせこんなもの、 こんなもの。
薬を飲めばふわふわと浮いているような感覚で 腕を切って溢れる赤い血は、自分が“普通”に生きていることを実感させてくれた。
マフィアなんか
歌い手なんか
やがて落ち着いたのか、ほとけの呼吸が元に戻っていく。
真っ青な顔と対照的に、泣き腫らした真っ赤な眼。
ぎゅ、と握られていたほとけの手は固まっていて、いかに体内に酸素が足りていなかったのかが分かる。
🤪
ほとけの、流れた血が固まった手を取り、促す。
💎
血に汚れることを気遣ったのか、小さく呟くようにほとけが言った。
🤪
手がある程度動くようになったところで、部屋を見渡して救急箱を探す。
🤪
💎
🤪
指を指した手はまだ微かに震えていた。 俺は救急箱を取り出し、中を漁る。
消毒、ガーゼ、包帯を取りだし、腕を伝うように流れた、固まった血を消毒で拭き取っていく。
🤪
傷口も軽く消毒して、ガーゼを当てて包帯を巻く。
その様子を、ほとけはぼんやりとした目で見つめていた。
🤪
💎
🤪
💎
下唇を強く噛むほとけは、改めて見ても、やはり記憶よりやつれていた。
🤪
💎
はは、と力なく自嘲したほとけの頭をそっと撫でる。
🤪
今自分が巻いた包帯をトントン、とやさしく撫でる。
🤪
ほとけは俯き、肩を震わせて泣き始めた。
💎
🤪
ほとけの背をゆっくり優しく撫でる。
🤪
💎
焦点が合わないのは過呼吸かODか、迷っていたが恐らくどっちもだったのだろう。
🤪
キッチンへと立ち上がると、ギュッと服の裾をつかまれた。
💎
振り返りほとけを見下ろすと、またさっきのように瞳はグラグラと不安に揺れていた。
🤪
あ、と情けない声を漏らしたほとけは、「ごめん」と謝って裾を離した。
🤪
ほとけの目の下に、濃く浮んだクマを親指でなぞる。
🤪
その言葉に少し目を見開いたほとけが、「ほんとにお見通しなんだね、恥ずかしい」と自嘲する。
それを横目に、キッチンの僅かな食料しか入っていない冷蔵庫から水のペットボトルを取り出し、相変わらず部屋の隅で膝を抱え蹲るほとけに蓋を開けて手渡す。
🤪
ほとけは力の入らない様子の手を伸ばし、グビ、と何回か喉仏を落としてから、水を返してきた。
💎
それを受け取りベッドサイドのテーブルに置くと、蹲ったままのほとけをひょいと持ち上げベッドに預ける。
ここ数日あまり食べていなかったのだろうか、以前任務で怪我して運んだよりも、幾分か軽く感じた。
🤪
ほとけの少し艶の失った水色の髪の毛を撫でると、どこか安心したように目を閉じた。
💎
🤪
りり
りり
りり
コメント
12件
遅れてごめんなさい!💦 書くの上手すぎます✨ この後どうしよう…どうやって書こう( ; ; )
ぅわ…始まりから最高すぎるでしょ😭 ねるちこんなクオリティー無理やて😭