TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

 

⚠️暴言・差別 描写有り

 

 

 

僕はいつだって一人だった。

藤崎 フジサキ

おかあさん、見て!

藤崎 フジサキ

お母さんとぼく

藤崎 フジサキ

幼稚園で書いてきたんだよ!

藤崎 母

何よそれ、汚らしいゴミだこと。

藤崎 フジサキ

え...?

藤崎 母

さっさと捨ててちょうだい

うぁぁあ゙っ(泣

藤崎 母

あら、よしよ〜し

藤崎 母

私の可愛い息子、お願いだから泣かないで〜

僕の事は放ったらかしで

弟だけが愛されていた。

藤崎 母

それに比べてアンタは

藤崎 母

あの女の血が流れているなんて穢らわしい

藤崎 母

この部屋から出ていって!

藤崎 フジサキ

お、おかぁ...さ......

藤崎 母

早くっ!!

藤崎 フジサキ

ご、ごめんなさい...っ(泣

そうして逃げるように自室に戻ってきて

藤崎 母

『ゴミ』

藤崎 母

『汚らしい』

藤崎 母

『あの女の血が』

『うぁぁあ゙っ』

藤崎 フジサキ

っ......

どれほど強く耳を塞ごうと、

声は聞こえてきた。

自分にだけ向けられる怒声

半分しか血の繋がりがない弟の

大きな泣き声

聞きたくない...っ

その全ての声は、

僕の悪夢となる。

藤崎 フジサキ

ごめ...なさい...っ

藤崎 フジサキ

グスッ...

藤崎 祖母

るいちゃん、

ただそんな家族の中にも、優しい人がいた

藤崎 祖母

ごめんねぇ、なにも、できなくて......(ナデナデ

藤崎 フジサキ

......スースー...

祖母は病気を持っていて、動かすのも一苦労な体だった。

そんな祖母は夜に

僕の頭を撫でてくれた。

毎日

毎日_

悪夢に泣く日は、一晩中、側に居てくれた。

それから5年ほど、母が変わることはない。

藤崎 フジサキ

おかあさ、

藤崎 母

(ギロッ

藤崎 フジサキ

っ...

藤崎 フジサキ

あ、の......

母は、僕の事を軽蔑していた。

だから僕には『お母さん』と呼ばれるのを

凄く嫌がっていた。

藤崎 母

何よ

藤崎 フジサキ

テスト...

藤崎 フジサキ

98点も取れて...

藤崎 フジサキ

褒めてほしい...です、

藤崎 母

98点?!

藤崎 フジサキ

藤崎 フジサキ

✨️

藤崎 母

100点じゃないならダメよ

藤崎 母

アンタは本当にあの女に似てる容姿の上に

藤崎 母

何も出来ない役立たずなんだから、

藤崎 母

全て

藤崎 母

"完璧"に出来なきゃダメなの

藤崎 フジサキ

っ......

藤崎 母

覚えておきなさい

藤崎 フジサキ

ごめんなさい......

常に完璧であるよう言われてきた。

藤崎 フジサキ

おばあちゃん、

藤崎 祖母

あら、るいちゃん

藤崎 祖母

こんにちは(ニコ

藤崎 フジサキ

こんにちは...

藤崎 祖母

......

藤崎 祖母

そんな顔してどうしたんだい?

藤崎 祖母

ちょいとここお座り

藤崎 フジサキ

......テストで、98点取れたの

藤崎 祖母

まぁ!

藤崎 祖母

凄いじゃないか

藤崎 フジサキ

でも...

藤崎 フジサキ

でも......っ(ズビッ

藤崎 フジサキ

お母さん...は、

藤崎 フジサキ

100点じゃなきゃ、

藤崎 フジサキ

かんぺきじゃなきゃダメだって...っ!(グスッ

藤崎 祖母

......そんなこたないさ、

藤崎 フジサキ

......ほんとに...?

藤崎 祖母

本当だよ(ニコッ

女の子

______!!

藤崎 フジサキ

...?

女の子

_____、

女の子

__......

藤崎 フジサキ

(何か話してる...

女の子

__?!

女の子

______?

女の子

___...?

藤崎 フジサキ

(心配...してくれてる...?

藤崎 祖母

ありがとねぇ、__ちゃん

女の子

_____!

藤崎 フジサキ

(君の声だけ聞こえない、

藤崎 フジサキ

(......なんて言ってるの?

聞かせてよ......

藤崎 フジサキ

......っ!(ガバッ

藤崎 フジサキ

はぁ...はぁ...

藤崎 フジサキ

夢...?

藤崎 フジサキ

(あの女の子は......

藤崎 フジサキ

......

プルルルッ、プルルルッ_

気づいたら、雪城さんに電話を掛けていた。

朱鈴 シュリ

《もしもし、藤崎くん?

藤崎 フジサキ

雪城さん......

朱鈴 シュリ

《うん、どうしたの?

『ど、どうしたの?』

藤崎 フジサキ

すみません、急に...

朱鈴 シュリ

《大丈夫。何かあった?

『大丈夫...?』

藤崎 フジサキ

.........

藤崎 フジサキ

あの、眠れなくて、

藤崎 フジサキ

寝落ち電話していいですか?

朱鈴 シュリ

《え?

藤崎 フジサキ

だめ...ですかね......

朱鈴 シュリ

《......ううん、私で良ければ

 

 

うちの後輩が可愛い。

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

205

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚