それは、星が綺麗な夜やった。
大西流星
大好きな人から告げられた言葉は、 今まで聞いたどんなものより残酷で、 胸が張り裂けそうになる程に悲しくなる 冷たい氷の棘のようだった。
西畑大吾
うまく言葉が出てこない俺に向かい、 彼は儚く微笑んだ。
大西流星
ガタッ
それだけ言い残して、 流星は部屋を出て行った。
行かんとって。 その一言が、どうしても言えなくて、 俺は冷たい床に座り込んだ。
西畑大吾
そうや。 流星はもうこの部屋にはおらん。
西畑大吾
そう自覚した途端、カッと 顔に熱が集まって、 自然に涙が溢れてきた。
西畑大吾
ブルルッ
西畑大吾
俺は急いで携帯を手に取った。
藤原丈一郎
不在着信
はっすん
不在着信
西畑大吾
丈くんとはっすんからの連絡だった。 ヤバ💦今日雑誌の撮影や💧
ごめん。すぐ行く!
2人にそれだけ伝え、 俺は家を飛び出した。
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