いつもと変わらない朝 いつもと変わらない風景 どこかうんざりしていた
そう……君に会うまでは
グク
眠っ…
いつもの電車より1本早い電車に乗った 今日はやりたくもない日直だ
グク
乗る電車が変わっても見飽きた風景だ
グクは悲観的だった
次は〜〇〇駅〜
グク
……。
次第に人が増え グクはドアの方に押され
グク
せまっ
電車が動き出した時
ガタンッ
グク
おっと…
ジミン
うわっ
グク
いてっ
ジミン
あ、ごめんなさい…
グク
い…いえ……
電車の揺れに体制をくずしグクに抱きつく形になった人がいた グクは最悪と思いながらその人を見た
グク
あっ……
その人はグクより小さく 華奢な身体 白く透き通る そんな言葉が似合う人だった
グクは一瞬で心を持ってかれた
グク
(なんだろ、凄くドキドキする…)
次は〜〇〇〇駅〜
ジミン
すみませんでした!!
その人は何回も申し訳なさそうに謝り電車を降りていった
グクはずっとその人を目で追っていた
グクは朝の出来事が忘れられなかった
女子1
おはよ。日誌持ってくるから
グク
ありがとう
グク
明日もあの時間帯のに乗れば会えるのかな…
グクの中で何かがはじまっていた
女子1
ごめん!!日誌出してきてもらってもいい?部活に遅刻しそうなの〜
グク
あ、別にいいよ。
女子1
ありがと〜う!!じゃまた明日ね!
グク
また明日な
グク
ふぅ〜…やっと終わった。帰るか……
夕方は朝より空いていた
グク
座れて良かった…んっ…眠っ
朝がいつもより早かったせいか電車の揺れが気持ちよく寝てしまった
次は〜〇〇〇駅〜
グク
んっ…寝てたわ……
他校の高校生達も増え 電車内は賑やかになっていた
グク
うるせーな……音楽聴くか
カバンからイヤフォンを取り 音楽を流し始めた
グク
明日もいるのかな……
そう考えていた時 目の前にその人がいた
グク
ドクッ……えっ…まさか……
ジミン
…………
グクは目が離せなかった モノクロの世界に色が入ったようだ
ジミン
……ん?
グク
ハッ!!…………。
ジミン
?
グクは顔を上げることが出来なかった きっと今 顔が赤くなっていそうで また目が合ったら反らせる自信がなかった。