ゆき
今日は私!特待生視点でとあるお話をします!
特待生)そ、そうなんですか?!
ゆき
私達が今から向かうのはここから少し離れたショッピングモール跡地です!
ゆきさんは色んな事を教えてくれた
先ずは自身の過去…ゆきさんが何故悪魔と契約したのか…
ゆき
特待生)え?それってどういう意味ですか?
ゆき
【人と同じ暮らしをしたい、 愛されたい】
ゆき
特待生)それって…どういう
それから彼女は口を開いた、自身の過去とその境遇を
ゆき
ゆき
特待生)!!あ、アルビノって…その、色素異常で起こる…あれ、ですよね?
ゆき
特待生)真っ白で綺麗なのに…
特待生)肌も……髪も…
ゆき
ゆき
綺麗な紫色の瞳は少し下を向いた
彼女の家族は彼女のその美しさで欲に溺れ彼女を夜の世界だったり芸能界に出そうと必死だったらしい…
ゆき
そう呟く彼女の目は遠かった
ゆき
ゆき
ゆき
そう笑う彼女の顔は…どこか寂しげだった
否定も肯定も出来なかった…否定をしたら彼女の努力を傷付けることになる…肯定しても…それが彼女の望む答えか 分からなかった
ゆき
そう言ってアイスコーヒーを飲む彼女
ゆき
特待生)え…
普段優しい彼女からそんな言葉が出るとは思わなかった
ゆき
ゆき
ゆき
ゆき
腰についてるホルダーに触れて笑う彼女
特待生)あ、あの……代償って?
ゆき
【ツクヨミ】の憑依だったわ
特待生)つく…ん?
ゆき
特待生)ほ、ほう…
ゆき
特待生)???神様…なのに?
ゆき
ゆき
特待生)あ、亜種ってよく聞きますけど……まだ見た事ないんですよね
ゆき
特待生)ま、まぁ……それもそうですよね
ゆき
特待生)あ、あの…ゆきさんのスティグマって
ゆき
ゆき
そういう彼女は少し清々しい笑顔を浮かべていた
私は少し…何時もの彼女と違う雰囲気を感じ、今の彼女を密かに…心の中で嫌ってしまった
ショッピングモール跡地
ゆき
ガンッ!!…バタッ……
特待生)うわッ…
ゆき
私の手を強く握りながら右手には刀を握り締めているゆきさん
ゆき
特待生)そ、そうですね…
特待生)肝試しか何かでよく人が入るらしいんですけど…出て来ないって
ゆき
手袋越しに彼女の体温が微かに伝わる
溜息をつきながら奥へ奥へと進む
ゆき
特待生)わ、分かるんですか!?
ゆき
彼女は手を離し腰に手を回してきた
特待生)あ、あの……?
ゆき
刀をクルッと持ち変え刃を地面に突き刺した
ゆき
特待生)は、はい!
ゆきさんにしがみつくとゆきさんがボソボソっと呟き…地面にヒビが入った
ガラガラッ!!
床はすぐに崩れ私達は下の階に落ちた
特待生)うわぁぁぁあ!?!?!
ゆき
地下 落下中
特待生)た、高い高い高い!!!!いやぁぁぁあ!!!
ゆき
ゆきさんは刀を空中で持ち変え落下中にも関わらず警戒態勢に入った
ゆき
思わず私も彼女と同じように顔を顰めてしまう
特待生)なに…この臭い……
ゆき
ゆきさんは刀をまるで投げる様に構える
特待生)??
ゆき
そうつぶやき刀を思いっきり下に向かって投げ…少しするととてつもない悲鳴が聞こえ悲鳴が聞こえた後にゆきさんに抱き抱えられ地面に着地
ゆき
特待生)は、はい!(女性に抱っこされたの初めて…///)
照れて居るとゆきさんがいきなり後ろに下がり先程まで立っていた場所に刃物?見たいなものが突き出た
特待生)きゃぁ!!
ゆき
パチンッ
指を鳴らすと私の膝の下を通っていた手に刀が現れた
特待生)な、何なんですかいきなり!
ゆき
ゆきさんの首に手を回し必死に引っ付く
ゆき
ゆきさんは物凄いスピードで走り地面から現れる色んな攻撃をアクロバティックに回避、更に奥に進んでいく