TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

短編集

一覧ページ

「短編集」のメインビジュアル

短編集

12 - 爛漫 色づく恋模様【knsm】

♥

1,001

2022年07月20日

シェアするシェアする
報告する

たぶん、私は本当にどこにでもいる高校生なんだと思う。

漫画みたいな恋もなく、勉強もなあなあに済ませてただただのんびりと過ごす女子高生。

世の人間が妄想しているようなキラキラとした高校生活は、私の人生にはなかった。 いや、漫画のような世界に期待してるだけで、ないのが普通なんだろうけど。

だけど、少しおかしな点が一つだけ。

knsm

○○、次移動教室やで!

彼はクラスの、いや学校の人気者のコネシマくん。

私とは対照的に明るくて、皆からの人気も高くて女の子からは何回も告白されるような男の子。

なぜか、私はこの人に仲良くされている。

こういう人って、私よりも明るくて女子力が高くて可愛い子と仲良くなるんじゃないの?

そんな子を差し置いてどうして私と仲良くするの? …って言葉は何回も頭を巡るけど未だ口にしたことは無い。

うん、家庭科室だっけ。

knsm

そう。俺裁縫苦手なんやってな

私も裁縫は苦手だなー

最初はあまり話すことも出来なかったけど、今ではここまで話せるようになった。

まぁ、コネシマくんファンの目は少し痛いけれど。

knsm

なぁ、一緒に家庭科室行かへん?

えっ

なんで、お友達と行けばいいのに

せっかく誘ってくれたのにその返答は駄目だ、と言ってから気がついた。

慌てて口元を覆った私に、コネシマくんは持ち前の大声で笑い声を響かせた。

knsm

今の○○の顔、ほんまおもろかった!

わざわざ大きな声で言われて、恥ずかしいったらありゃしない。

自分の顔が、熱くなっていくのを感じて慌てて手で仰ぐ。

knsm

てか友達さ、先に行ってもてん。酷いよなー俺を置いてくなんて

knsm

あ、だからって仕方なく○○と行くって訳じゃ断じてないでな!俺が○○と行きたいと思ったから行くだけやで!

そう言って、はよ行くぞ。と言わんばかりに前を歩いていくコネシマくん。

私も急いでその後を追う。

すると、教室を出て数歩目で、コネシマくんの足が止まって、コネシマくんが振り返った。

knsm

いや、やっぱ嘘つくのは嫌や

knsm

ほんとは、俺が○○と行きたいから、先に行ってって友達に言ったんや。

えっ、私と…?

それから、どうして?って聞いても何もコネシマくんは言ってくれなかった。

だけど、みるみる赤くなっていくコネシマくんの耳。 それは、期待してもいいって事だよね?

あー、もう。さっきの発言といい、コネシマくんといるとほんとに心臓が持たない。

いつか、コネシマくんから得るときめきで私は死んでしまうのではないのだろうか。

まあ、コネシマくんに殺されるなら別にいいや。

同じクラスの、コネシマさんに似て声の大きい、学年の人気者の人を思い浮かべて書きました。 私と彼はこの2人のように仲良くはないですけど。笑

この作品はいかがでしたか?

1,001

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚