たぶん、私は本当にどこにでもいる高校生なんだと思う。
漫画みたいな恋もなく、勉強もなあなあに済ませてただただのんびりと過ごす女子高生。
世の人間が妄想しているようなキラキラとした高校生活は、私の人生にはなかった。 いや、漫画のような世界に期待してるだけで、ないのが普通なんだろうけど。
だけど、少しおかしな点が一つだけ。
knsm
彼はクラスの、いや学校の人気者のコネシマくん。
私とは対照的に明るくて、皆からの人気も高くて女の子からは何回も告白されるような男の子。
なぜか、私はこの人に仲良くされている。
こういう人って、私よりも明るくて女子力が高くて可愛い子と仲良くなるんじゃないの?
そんな子を差し置いてどうして私と仲良くするの? …って言葉は何回も頭を巡るけど未だ口にしたことは無い。
knsm
最初はあまり話すことも出来なかったけど、今ではここまで話せるようになった。
まぁ、コネシマくんファンの目は少し痛いけれど。
knsm
せっかく誘ってくれたのにその返答は駄目だ、と言ってから気がついた。
慌てて口元を覆った私に、コネシマくんは持ち前の大声で笑い声を響かせた。
knsm
わざわざ大きな声で言われて、恥ずかしいったらありゃしない。
自分の顔が、熱くなっていくのを感じて慌てて手で仰ぐ。
knsm
knsm
そう言って、はよ行くぞ。と言わんばかりに前を歩いていくコネシマくん。
私も急いでその後を追う。
すると、教室を出て数歩目で、コネシマくんの足が止まって、コネシマくんが振り返った。
knsm
knsm
それから、どうして?って聞いても何もコネシマくんは言ってくれなかった。
だけど、みるみる赤くなっていくコネシマくんの耳。 それは、期待してもいいって事だよね?
あー、もう。さっきの発言といい、コネシマくんといるとほんとに心臓が持たない。
いつか、コネシマくんから得るときめきで私は死んでしまうのではないのだろうか。
まあ、コネシマくんに殺されるなら別にいいや。
同じクラスの、コネシマさんに似て声の大きい、学年の人気者の人を思い浮かべて書きました。 私と彼はこの2人のように仲良くはないですけど。笑
コメント
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恋愛系書くの上手すぎませんか、、、??学生の青春感が凄いです! 琥珀様から同じクラス、と言う言葉が出てくると何だか 琥珀様もちゃんと生きてる人間なんだなぁ、ってなります笑(?