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わ!
わ!
わ!
わ!
本人様には関係ありません
あの時は
ただの兄弟喧嘩だった
さとみ
僕は結構本気で怒ってたけど
ころん
兄ちゃんは笑いながら
さとみ
そう言った
ころん
そして
僕のことを
さとみ
「知らない人」と。
ころん
心を抉られたみたいだった
なぜか、すごく悲しくなって
じわじわと、涙がこみあがってきて
でも泣いてるのは見られたくなかったから
ころん
走ってドアを開けて
部屋の外にでた
覚えているのはここまで
ころん
喧嘩の理由も、どうやって仲直りしたのかも
そういうのは覚えてない
あの時兄ちゃんは笑っていたこと
兄弟喧嘩で、初めて泣いたこと
「知らない人」という言葉
そう言われて酷く悲しかったこと
それだけを覚えている
勿論、兄弟喧嘩なんてあの後も沢山した
その度、酷い言葉を言ったし、言われた でもその時の言葉なんか、全部忘れた 傷ついたりしなかった
だから、あの時喧嘩したことも あの言葉も 忘れると思ってた、
だけど、あの喧嘩で兄ちゃんが言った言葉は
案外僕を傷付けたみたいだ
ずっと、ずっと、ずっと その言葉だけは 僕の心に絡まっている
何年も前のことなのに
たったの6文字
たった数秒のことが
僕の頭から離れてくれない
さとみ
兄ちゃんにとってはただの兄弟喧嘩だったろう
きっと兄ちゃんは覚えてない けど
今でも、思い出してしまって ふと おもうことがある
なーくん
莉犬
るぅと
ジェル
さとみ
ねぇ
僕は、
知らない人?