白猫
白猫
黒猫
白猫
黒猫
黒猫
黒猫
黒猫
白猫
黒猫
猿山 らだ美
猿山 らだ美
猿山 らだ美
こんなことになるなら
初めから黒霧町なんて来なかったのに
あの日は確か親にテストの点数が良くなく 激しく暴力された次の日だったと思う
猿山 らだ男
顔を死守したので顔にはあざはなかったものの首の締め跡が残っており、仕方なく マフラーをして学校に登校し自分の席に腰掛けた
静かな教室にいると、首を絞められているあの苦しみに加え恐ろしい声が聞こえてくる気がして俺を精神的にも追い詰めてきた
猿山 らだ男
そんな中元気な挨拶が静かな教室に響き渡り、俺は急いでその声に挨拶し返すと彼は笑顔で俺の方に歩み寄ってきた
天乃 絵斗
猿山 らだ男
天乃 絵斗
幸いな事に12月なのでマフラーや長袖などを着ていても不自然ではない上
この学校では授業中もマフラーや防寒着を怒られなかったので言わない限り、今回こそ誰にもバレないと俺は鷹を括っていた
天乃 絵斗
しかしやはり毎回この幼馴染だけにはどんなに隠してもバレてしまうのが不思議でたまらなかった
猿山 らだ男
天乃 絵斗
聞いてもこんな返ししかしてこないので キモいとしか言いようがないだろう
天乃 絵斗
猿山 らだ男
天乃 絵斗
マフラー越しに彼の冷たい手が俺の首をそっと撫でてきたが全く嫌な気持ちにならなかった
猿山 らだ男
天乃 絵斗
猿山 らだ男
俺が無理をしていると思っているのか彼はとても悲しい表情で俺をじっと見つめてきたがこれは嘘なんかではない
確かに、俺は彼によって救われたし今もこうしてそばにいるだけで気持ち悪いのがなくなって行った
天乃 絵斗
猿山 らだ男
猿山 らだ男
天乃 絵斗
天乃 絵斗
そうして俺たちは何も言わずに静かにお互いを見つめあった
キーーーコーーカーーコーーー キーーーコーーカーーコーーー
天乃 絵斗
猿山 らだ男
四限目の終了のチャイムと同時に大声で俺のことを呼ばれ、いつも通りお弁当を持ち彼の後をついていった
猿山 らだ男
一緒に雑談をしながら昼ご飯を食べているとぺんちゃん何か思い出したような声を出した
天乃 絵斗
天乃 絵斗
猿山 らだ男
天乃 絵斗
自慢げにその予告の映像を彼のスマホで見せてもらった
話は真実だったようでとても素晴らしい映画予告だった
猿山 らだ男
天乃 絵斗
學幽譚とは『六蘇里沙』という作者が手掛けた大体18〜40前後に人気短編小説である
内容を掻い摘むと ミキセユウコとカナマチレイナという2人の少女が学校に似た謎の世界で必死に化け物から逃げまとう話だ
猿山 らだ男
天乃 絵斗
猿山 らだ男
あの話はホラーチックなのできっと良い感じにみんなの心臓を握りつぶすのだろう
天乃 絵斗
猿山 らだ男
天乃 絵斗
自分で調べてみると確かにその町を調べたらトップに【人気小説家が題材にした町】と描いてあった
天乃 絵斗
天乃 絵斗
猿山 らだ男
天乃 絵斗
彼は花が咲いた笑顔で俺の手をぶん回して来たので俺は内心可愛いと思いながら手を離させた
天乃 絵斗
猿山 らだ男
天乃 絵斗
怒りの昼休みはどうやって物語に登場する彼女らに成り切るかを話し合って時間を過ごした
学校が終わり俺は親にぺんちゃんの家で勉強を教えると言ってデパートにとりあえず遊びにきた
天乃 ぺん子
猿山 らだ男
元々彼は顔立ちが綺麗で肌も白く体もエロいのでカツラをかぶってメイクをしたら完全に化けてしまった
天乃 ぺん子
天乃 ぺん子
猿山 らだ男
そして俺も女装をする為にメイクなどを施してもらった
猿山 らだ美
天乃 ぺん子
天乃 ぺん子
猿山 らだ美
天乃 ぺん子
猿山 らだ美
俺たちは少し話したのち会計を終え手を繋いで電車に乗った
隣町にやってくる事にはすっかり夜になってしまっており雰囲気があった
天乃 ぺん子
猿山 らだ美
天乃 ぺん子
猿山 らだ美
スマホの地図アプリが使えないので俺たちは手探りで現地の地図などをみながら学校を探した
天乃 ぺん子
だいぶ歩いた山の中には『學幽譚』の舞台となった廃校を見つける事ができた
猿山 らだ美
学校の校門に一歩足を踏み出そうとすると急な寒気が俺を襲って来たので足を止めてしまった
天乃 ぺん子
しかしぺんちゃん事ぺん子は行く気なようで目を輝かせて校舎の中に入ってしまった
猿山 らだ美
俺も急がなければ逸れてしまうと感じてしまい彼女の後を急いでついて行った
天乃 ぺん子
猿山 らだ美
何かものすごい嫌な予感がする
猿山 らだ美
天乃 ぺん子
猿山 らだ美
一瞬半透明の何かが目の前の教室にいるように思えたが振り返る頃にはいなかったのできっと気のせいなのだろう
天乃 ぺん子
猿山 らだ美
天乃 ぺん子
猿山 らだ美
天乃 ぺん子
天乃 ぺん子
ずいぶん学校を探索しているとぺん子は椅子に座って項垂れ始めてしまった
天乃 ぺん子
猿山 らだ美
天乃 ぺん子
猿山 らだ美
ガラガラ
天乃 ぺん子
帰ろうと意気込んでぺん子が扉を開けると目の前には黒の不気味な霧が広がっていた
猿山 らだ美
その霧はどんどんとぺん子を飲み混み始め俺は彼に手を伸ばしたがその手は弾き飛ばされてしまった
天乃 ぺん子
天乃 ぺん子
猿山 らだ美
俺はその言葉を聞いて大事な親友を見捨て 1人ロッカーの中に縮こまった
少ししてロッカーから出ると霧ももちろんぺん子もその場所になかった
そして俺はとある幽霊と出会い【學幽譚】の本当の話しと黒霧様のことを知った
どうやらあの化け物は古くから伝わる伝承で神様のようなものらしい
そしてここからが興味深いのだがその化け物に願いを言うと失う代わりに願いを叶えてくれるらしく
その失うものは【記憶】だったり【名前】だったり【身体】だったりとその願いによる
猿山 らだ美
猿山 らだ美
猿山 らだ美
俺は聞きたい情報をその幽霊から聞き出せたのでその場を後にしようとすると幽霊は最後に助言をくれた
猿山 らだ美
俺は親切にしてもらったので最後くらい手を振って笑顔でその元を去った
校舎中を探し回ると漸く黒霧様に出会えた
猿山 らだ美
その神様を正面で眺めていると頭から大量の血液が溢れ出して来きたが俺はどうでも良かった
猿山 らだ美
俺は今度こそ逃げないと心に誓い化け物と言う名の神様に両手を合わせてお辞儀した
猿山 らだ美
猿山 らだ美
大量出血のせいかわからないがどんどんと意識が朦朧としてきて立っていられなくなってしまった
猿山 らだ美
小さくその言葉を言った後俺は意識を手放した
らだ美
目を覚ますとアタイは知らない体育館で目覚めてしまった
らだ美
あたりを見回すとアタイ以外にも6人ぐらい眠っており起きる気配はなかった
訳もわからずスマホの時間を見てみると通知が来たのでそれに触れた
らだ美
らだ美
らだ美
アタイはよくわからないがこの人には逆らってはいけないと言う考が働き逆らうのをやめ大人しく選択をしスマホを閉じた
らだ美
LINEを見てみたがぺん子の消されており他の知らない数人の連絡先が勝手に追加されていた上扉も開かなかった
らだ美
扉が開かなければ彼をぺん子を探す事ができない
らだ美
らだ美
アタイの一人称は俺ではない。 俺ではないはずなのに、俺と自然に口から出て来てしまった
らだ美
それだけでなくぺん子もアタイの記憶上 歴とした男なはずなのになぜぺん子と呼んでいるのだろうか
らだ美
【学校ではぐれてしまった】ぺん子が なんとなくここにいるような気がしながら体育館の扉の前で他の奴らが目覚めるのを待った
新しい情報が公開されました
らだ美
コメント
12件
あーもう、好きです()
(っ’ヮ’c)サイコウカヨォォォォォォォォォ!!!
最高すぎる!らだ美…元の世界に帰るには完全なる刷り込みをしてなおかつ記憶を取り戻さないと行けないのか、