ある寒い日に2人は海に来ていました
健太郎
なぁ、サナ
サナ
ん?
健太郎
受験終わって、高校受かったらどっか遠出しようか。
サナ
うん。行きたい
健太郎
どこ行こか?
サナ
んー。砂漠とかいいんちゃう?笑
健太郎
砂漠かいな笑
サナ
いいじゃん砂漠。
サナ
約束だよ。絶対行こうね
健太郎
おう。約束な!
サナ
そろそろ帰らなお父さん帰ってくるわ
健太郎
せやな。帰るか
サナ
うん。
健太郎はサナが悲しそうな顔で頷いたので、そっとキスをしました
健太郎
また、会いくるで
サナ
うん!浮気すんなよ
健太郎
そっちこそ男と話すなよ笑
サナ
当たり前やんけ
健太郎
よし、バイク裏のって
サナ
健太郎大好き
バイクの音でさなの声がもみ消されもう一度言おうとした時...。
健太郎
え?なんて?
サナ
だから、だきす...
目の前から大きな光が飛び込んできました。
サナは何が起きたのかよくわかりません
サナ
痛っ
サナ
健太...郎?
健太郎は頭から血を流していました
事故現場にいた人たち
え?なになに?事故?
事故現場にいた人たち
大変だっ!救急車!
健太郎は救急車の中で手馴れた手つきで治療されていた
病院に運ばれた時には健太郎は息を引き取っていた
サナ
え、なぁ健太郎?
サナ
健太郎!!目覚ましてや!
さっきまで暖かかった手が冷たい。さっきまでの健太郎の温もりはもうない。
サナ
なんで、うちを置いてくん。置いていかんでや。なぁ。
家に着き...
お母さん
なぁ。サナ?
お母さん
入るで?
お母さんは問いかけましたが返事がありません。
お母さん
サナ?
部屋に入ると、サナは自分の手首を切り自殺を図ろうとしていました
お母さん
サナ!!
お母さん
あなた!サナが!
幸い命に別状はありませんでした。
サナ
なぁ。なんで死なせてくれへんの。
サナ
うちはもう生きてても意味あらへん。健太郎がいない世界なんていたくあらへん。
ベシッ!
サナ
痛っ!何すんねん!
お母さん
あんた、何言うてんの!
お母さん
そんなこと健太郎くんが聞いたらどないするん?!悲しむやろ?!
お母さん
なんで健太郎くんだけが亡くなったか分かってるん?!健太郎くんはねあんたをかばって亡くなったんよ?!
サナ
え。?
サナ
なに、それ
お母さん
実はなあの日健太郎くんの友達が来てな
健太郎の友達
あの、サナさんのお母さんですか?
お母さん
はい。そうですが
健太郎の友達
あの、健太郎は
健太郎の友達
健太郎はサナさんをかばって死んだんだと思います。あいつならトラックとの距離を考えたらよけれたはずです。けどよけたらバイクの後ろが当たってサナさんが亡くなってたと思うから、だから自分が犠牲になってまでサナさんを。。。
お母さん
って言ってたんよ?なのにあんたは健太郎くんが救ってくれた命無駄にするんか?!
サナは大泣きをしました。
サナ
(健太郎、ありがとな。)