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死ネタ注意
りぃ
俺が検査を受けると明らかに医者は焦った
鈍い俺でも自分の身に何が異常があったのは分かる
そして伝えられたのは
余命が後1ヶ月
だという事＿
医者は1週間に一度病院に通ってくださいとのこと
その夜は頭が真っ白で
何も考えたくなかった
それなのに頭に浮かぶのは 後悔ばっかりで…
大好きなさとくんにも、もっと 愛してるって……
言いたかったのに…
さと
なんて言って微笑んでくれる
さと
俺の顔は真っ青だったみたい
だけど…
りぃ
嘘をついた
限られた時間を、楽しんだ
それからは日記をつけた
さとくんに忘れられないように
俺は病院に通った
でも嘘はいつかはバレる
いつものように病院に行こうと したら、呼び止められた
さと
りぃ
俺は焦って
ってこたえた
りぃ
さと
さと
バレた＿＿
りぃ
さと
俺は家を飛び出した
俺は飛び出した 財布やらスマホも持たずに
靴も履かないで
キキー
と耳をつんざく音が聞こえた
ドンッ
痛い…
血がぬけていく
あれ…？意識が…
俺…死ぬのかな？
はは、もっと沢山 伝えたかったなぁ
りぃ
さと
看護師
さと
看護師
看護師に言われ、息を整えた
だけど、落ち着けなかった 落ち着ける訳がなかった
先生
今夜が山かもしれません＿＿。
さと
さと
先生
そう言って医者はでていった
さと
なんで事故なんかあってんだよ
俺さ、伝えたかった事がたくさんあるんだよ…？
全部は言えないから1つだけ 伝えさせて…
さと
さと
りぃ
さと
りぃが一瞬動いた気がした
さと
俺はナースコールがあるにも関わらず看護師を呼んだ
看護師
看護師
少しだけ回復してる………？
さと
りぃっ………生きろよっ……！
りぃ
握った手に力がこもった
りぃ
綺麗なオッドアイから涙が 零れ落ちた
ﾋﾟｯ、ﾋﾟﾋﾟー
音が病室に鳴り響いた
俺の手から抜け落ちた手は 冷たかった
さと
看護師
看護師
看護師が遠慮がちに渡したのは1通の手紙だった
看護師はりぃが意識のあった時に書いていた手紙だと言った
さとくんへ この手紙を読んでるってことは俺はもう死んじゃったんだね。 手が震えてきれいな字が書け ないよ。 もう分かってると思うけど俺は車にひかれちゃいました。 この歳になって何してんだよってきっと怒るよね。 きっと心配させちゃったよね。 来てくれてありがとう。 まだまだ言いたいことがあるけど、俺の体力は限界だよ。 結婚したかったなぁ。 隠してた事もまだ言えてないのに。
愛してるも大好きもたくさん 伝えたいな。 気づいちゃったけど、俺のわがままをさとくんは聞いてくれるばっかでさとくんのわがままは俺聞いてあげれなかったな。 さとくん、最後まで迷惑かけてごめんね。 さようなら。 愛してるよ。 追記：生まれ変わっても彼女にしてください！ りぃより
手紙には震えた字でそう 書いてあった ところどころ、にじんでいるのは 涙だろう
りぃは怖くないはずがなかった
さと
当たり前だろ…… 俺が迎えに行くから…
看護師はりぃの遺体を動かした
家に帰ってからすぐりぃの部屋に 入った
部屋にはりぃが好きな、花の香りがまだ、残っていた
さと
これ……日記…？
俺はりぃの日記を読んでみた
○月△日 医者に後、余命1ヶ月と言われた。
1行だけ、そう書かれていた
さと
嘘だろ…？ だって昨日だってあんな＿
○月○△日 毎週病院に通わなきゃいけないらしい。さとくんにバレたくないな。
○月□日 さとくん！愛してるよ！ て、日記に書いても仕方ないか。 俺が死んだらさとくん自殺しちゃうかな。
○月○□日 さとくんはきっと自殺しちゃう。 それだけは絶対駄目だ。 生きて欲しいな。
さと
俺は無言で涙をながしていた
さと
さと
さと
E N D
コメント
14件
うぅ…(´；ω；｀)感動した
えと、フォロー失礼だよ（）
