桃青集

別れ

僕と桃くんは仲良しだった

いつも優しくてかっこいい

そんな桃くんが好きだった

青が好きだ

可愛い笑顔とか、優しい所とか

言葉で言い表せないぐらい

君が 好き

だけど

そんな事、皆認めてくれないんだよ

初めても

何もかも

君とじゃなくて

気持ち悪く 終わってった

でもさ

君と付き合ったら君にも被害が出るんじゃないかって

だからね

自ら縁を切った

その後からずっと家にこもった

誰とも会いたくなくて

リスカとかにも手を出すようになった 体が重くて しんどい

そのまま大人になった

おかあさんが死んだ

唯一僕に寄り添ってくれた 大事な人が 僕が家に居る間に

交通事故だったらしい

僕は一気に死にたくなった

首吊りも沢山しようとした

でも失敗したの

だから 考えた

久しぶりの外

体がふらふらする

腕とかは隠して

マンションへ向かっていく

なんだろ、も...

あれ？

名前、なんだっけ

なんでだろ 名前だけ思い出せない

優しい声

僕、あんな事言ったのに

なんで優しくするの？

＿そうだ

「桃くん」だ

なんで忘れてたんだろ＿

終わり