美月
2組かー。
杏奈
美月2組?
美月
うん。暁斗は
7組・・・
杏奈
あれま、見事に離れたね。
美月
でしょぉー。杏奈ー。ともだちでしょー。助けてよー。
杏奈
いやいや、わたし、校長にもの申す力なんてないし。
美月
そういわずにー!
暁斗
お前、そんなに俺とクラス一緒がいいの?
美月
暁斗。そりゃ
そうじゃない。4年間ずーっと一緒だったんだよ!さみしいし。
暁斗
ふーん。
美月
ふーん?💢なんだって?
暁斗
なんでもないでーす。w
わたし、貝塚美月は、中学1年になる、女子。卒業したときに、暁斗にコクられて、まぁ、そんな感じ。でも、付き合ってはいない。ふったわけじゃないけど、暁斗、付き合うってどこかに出掛けることって思ってるから。
アリス
暁斗くーん。一緒にいこ!「美月ちゃん」とは、もうちがうくらすだもんねー。
杏奈
うっ。てことはアリスは?
アリス
暁斗くんと同じ、7組だよっ!美月ちゃんは?
美月
・・・2。
アリス
えー嘘ー!暁斗くんと、超離れてるじゃーん。やっぱり、「運命」なのかもねー。じゃあね!美月ちゃん!
美月
え?あーうん。
美月
え?ここ!?きゃっ。
アリス
美月ちゃん!
暁斗
あぶねー!美月ーー!
杏奈
美月!
美月
(だめだ!ガラスよけれない!)
美月
あれ?痛くない。なんで?
暁斗
美月、だいじょうぶか?
美月
暁斗。ありがとう、全然大丈夫。
アリス
暁斗くん。大丈夫?怪我してない?
暁斗
ああ。なんも
アリス
良かったー!じゃあ、いこ?
暁斗
え?あー。美月!じゃあまたな。
美月
ありがとーー!
杏奈
美月大丈夫?
美月
うん。また、たすけられたなぁ。
杏奈
違うクラスかー。つらみだね、
美月
(・o・)。優大は?
杏奈
同じクラスゥー!!
美月
うわ。いいなー。いいないいな!
杏奈
いいでしょー!
優大は、杏奈のカレシ。
スッゴい俺様だけど、
カッコいいらしい。
美月
じゃーねー。
美月
(一人かー。一人で教室はいるなんて、久しぶりだなー。)
美月
おはようございまーす。
花音
おはよー!
美月
(え?しょたいめんだよね?なのにこのテンション?謎。)
花音
名前は?
美月
貝塚美月です。
花音
貝塚さんは、いっちばん後ろの席だよ!
美月
ありがとうございます。
美月
(ってか、名簿最後?)
香織先生
全員集まりましたね。では。2組の担任の、岬香織です。よろしく。入学式にいきます。椅子もって。名簿順で。最後のひとは、ドア閉めて。
美月
はい。
美月
(暁斗に、会える、かな?)
お母さん
今日、お寿司でも食べに行く?
お父さん
いいな。美月、どうだ?
美月
いいよ。楽しみ!あっ。でも、ちょっとまってて。
美月
不在着信
美月
不在着信
美月
あーきーとー!
美月
あきと?
美月
メッセージ読んだら連絡チョーダイ❗約束だよー。
暁斗
ごめん、美月ー。
美月
暁斗!返信遅い。
暁斗
ごめん。アリスの話長くて。
美月
アリスとLINE交換したんだ。よかったじゃん。
暁斗
なんで?話長いし。
美月
学校1の美少女と、LINEなんて、暁斗も、モテるよー。
暁斗
そう?( ≧∀≦)ノ。
美月
(そっか。やっぱ、モテたいのか。暁斗らしいなー。)
美月
じゃあね!
暁斗
おう。
美月は、そっとLINEをとじた。わからない気持ちを、心に秘めたまま。
次の日。
お母さん
美月ー。尚樹君きたよー。
美月
あー。いまいくー。
尚樹
遅いー。
美月
すんませんー。
尚樹は、1年生からの、幼なじみ。もうもはや、恋愛感情なんてもの、これっぽっちもかんじない。
尚樹
おそいんだよ。6:50っていっただろ。
美月
ごめんごめん。油断した。
尚樹
暁斗の家、寄ってくか?
美月
いいよ。
尚樹
じゃ、とばすぞー。
美月
アリス?
アリス
あれ?みつきちゃん?なおきくんも。
尚樹
なんでお前がここに?
アリス
昨日ね、私、暁斗くんと一緒に学校にいく約束したのー。だから、待ってるとこ!さっき、お母さんに、彼女と間違われちゃってー❤️
美月
ふーん。それで?
アリス
それでってなに?あんた、くやしくないの?じぶんがかのじょなのに。
美月
べつに。間違いならいいけど。
アリス
っ。まあいいわー。だって、暁斗くんと一緒にいるのは、私だもーん。
尚樹
おい、お前。少しは・・・
美月
尚樹。いいの。いこっ。
尚樹
いいのかよ。
美月
別にいいよ。
アリス
じゃあねー。美月ちゃーん。
尚樹
おまえ、くやしくないの?
美月
悔しくないわけ、ないじゃん。
尚樹
美月。
美月
絶対、暁斗と、話してやるー。
尚樹
やっぱ、美月は美月だな。
美月
尚樹、はやくいこっ。遅れるよ。
尚樹
そうだな。いそがねーと。
美月
(暁斗、なんで私じゃなくて、アリスなの?なんで?)
尚樹
ふー。ついたー。
美月
意外とつかれるね。
杏奈
美月ー!おはよー!
美月
おはよ!
尚樹
俺は?スルー?
杏奈
なんのことかなー(笑)
香織先生
自転車はここに止めなさい。いいわね。
杏奈
うお、朝イチで岬先生か。
アリス
あー!美月ちゃーん。杏奈ちゃーん。おはよー!
杏奈
おはよ。アリス。あれ?暁斗?なんでアリスと?
暁斗
なんか、昨日ラインで、一緒にいこ!って誘われたから。
杏奈
じゃあ、美月は?
暁斗
だって、誘われてなかったし、迷惑かなーって。
アリス
だから、私を選んでくれたんだよねぇー。暁斗くん❤️
暁斗
いや、そういういみじゃ・・・
アリス
いこっ。
杏奈
美月。さすがにあれは、ダメでしょ。
美月
え?
杏奈
無理やりでもいいからー、暁斗奪い返しに行け💢
美月
いや、でも、暁斗も了承してるし、
杏奈
そんなの関係ないの!とられちゃうよ?
美月
いいよ。そのときはそのときで。
杏奈
はぁ。あんたはもぅ。
美月
(そんなこと、あるわけないもんね。)
香織先生
今日は、新入生テストを行います。
美月
(そういえば、暁斗と、順位競うやくそくしてたっけ。よしっ。がんばるぞー!)
杏奈
美月ー。
美月
杏奈!どうしたの?
杏奈
どしたのやない!体育館いくよ!
美月
なんでー?私は昼休み教室でゆっくりしようと・・・
杏奈
何いってんの!?暁斗、アリスにとられちゃうでしょ?せめて、昼休みだけでも、一緒にいなさい!
美月
はっはいーー!
アリス
暁斗くーん。
暁斗
何?
アリス
いっしょにあそぼーよー!
暁斗
いいけど、ドッジボールだよ?いいの?怪我するかもよ?
アリス
暁斗くん、心配してくれるのぉ?うれしー!でも大丈夫!いっしょにやろー。
美月
暁斗?
アリス
美月ちゃーん。ヤッホー!
杏奈
遅かった・・・
美月
皆、ドッジボールしてるの?いいなー!いれて!
杏奈
わたしもやりたい!
暁斗
いいよ
アリス
ダーめ!
暁斗
え?
杏奈
なんで?
アリス
だって、もうこんなにいるんだよぉ。無理でしょ。(笑)
美月
そっか、そうだよね。ごめんね。
杏奈
ちょっと、美月?
アリス
(フッ。ちょろいわ)
杏奈
美月。なんで・・・
美月
だって!
美月
暁斗が・・・反対しなかったでしょ?ってことは、入ってほしくないんだよ!
杏奈
そんなことないと思うけど、
美月
そうだよ!きっと。
暁斗
そんなことないけど。
美月
え?なんでここに?ドッジボールは?
暁斗
抜けてきた。俺は、美月が前、ドッジボールやってたときに、俺がボール当てて、怪我させたときあったろ?
杏奈
そういえば、5年生くらいのとき。
暁斗
だから、けがさせちまうんじゃねーかと思って、何も言わなかった。
美月
そうなんだ。よかった。
暁斗
何がよかったの?
美月
秘密!こっちの話だから。
暁斗
ならいいんだけどさ。
香織先生
はい、昼休み終わり、体育館閉じるわよー。
今日は、放課後に部活の見学がある。4回見学がある。私は、ソフトテニス部にいくことにした。もちろん、暁斗は剣道部だと思う。
杏奈
みーつき!部活どこ行くの?
美月
テニスいこっかなー?って。
杏奈
テニスかー。たのしそー。
美月
杏奈は?
杏奈
私、バレー部いくの。
美月
バレーか。あんな体力あるし、いいじゃん。
杏奈
お互いがんばるぞー!
美月
オー!
テニス部の活動場所は、テニスコート。まぁ、色々あって、全てが終わり、もう帰る時間。
尚樹
おせー。
美月
ごめんごめん。ってしょうがないでしょ?科学部は6:00に終わるけど、テニス6:30までだよ?それくらいまってよ。
尚樹
ごめん。待てないタイプだから、
美月
あのねぇ💢
杏奈
ヤッホー!こっちも終わったー。
美月
お疲れー杏奈!
尚樹
お前、何部?
杏奈
バレーだけど。
尚樹
ふーん。
優大
杏奈。
杏奈
優大!部活終わったの?
優大
じゃねーと来ねーだろ。
杏奈
だよね!(笑〜)
杏奈
そういえば、美月。暁斗は?
美月
暁斗ね、剣道部にはいって。経験者だからって、次の試合出させてもらえるんだって。だから7:00まで。
杏奈
そっかー。待ってる?
美月
いいよ。暁斗にも迷惑だろうし、
アリス
あれー?みんな!部活終わったんだぁ。
杏奈
アリス何部?
アリス
わたしはぁ、家庭科部!
美月
意外!前、アリスバスケットだったじゃん。
アリス
だってぇ。暁斗くん、手芸とか、得意なひとがタイプっていってたからぁ。頑張ろうとオもってぇ。美月ちゃんは?
美月
テニスだよ。でも、まだきめてない、合唱とかも、行ってみたいし。
アリス
そうなんだぁ。でもさぁ、みつきちゃん?あんた、手芸もできないじゃん。そんなので、暁斗くんが、ずっと好きでいてくれると、思ってんの?
美月
え?
アリス
少しは努力して、暁斗くんの理想に近づかないと、フられちゃうかもよ!キャー!じゃあね!み・つ・き・ちゃん
優大
あいつ何様?
杏奈
ああいう子だから、しょうがないよ。
美月
うん。帰ろ。
家へ帰った美月は、7:30になったことを確認して、LINEを開いた。
美月
暁斗?部活終わった?
美月
忙しいのかな?
美月
それともアリス?見たら、返事ちょうだい。
アリス
暁斗くーん。
暁斗
何?
暁斗
部活お疲れ様❤️
アリス
剣道部だよね?
暁斗
なんでしってんの?
暁斗
(俺、美月と杏奈にしかいってないよな?)
アリス
いっつもみてたから。小学校の頃から、剣道頑張ってるの、見てきたから。
アリス
(なーんてね。美月ちゃんの話、盗み聞きしただけなんだけどね。)
暁斗
ありがとな。見ててくれて。
暁斗
(あっ。美月からLINE?)
暁斗
ごめん、美月からLINE入ったから、またあとでね。
アリス
えー。もうちょっと話したいー。
暁斗
ごめんな。お前より、みつきのほうが、大事なんだ。
アリス
何よ、それ💢彼女だから?そんなの関係ないでしょ?もっとはなそー。暁斗くん。
暁斗
ホントにごめん。じゃ。
アリス
あっ。ちょっと!
アリス
(くっそ。みつきめ。あっ。いいこと思い付いちゃった。)
暁斗
美月ごめん。
美月
暁斗。今日は、返信早いね。
暁斗
でなに?
美月
特に、用はなくて。
暁斗
えっ?じゃあなんで?
美月
暁斗と、話したかっただけ。
暁斗
なんかあったのか?
美月
なんもないよ!じゃあね。おやすみ。
暁斗
おやすみ。
尚樹
不在着信
尚樹
不在着信
尚樹
不在着信
尚樹
不在着信
尚樹
不在着信
美月
ごっめん。尚樹、何?
尚樹
何?じゃねーよ。何回かけたと思ってんだ!?
美月
すんません。
尚樹
明日、6:30にいくから。
美月
早い。
尚樹
まてまて。これには理由があるんだ。暁斗と、いっしょにいくため。アリスより、早くいけば、いいだろ?
美月
まぁ、たしかに。でも、アリスと約束してるんだから。ダメだよ。
尚樹
お前さ、少しは、暁斗にも甘えてみろよ。
美月
???
尚樹
いっつも、暁斗がいやがらないかきにして、ろくに、甘えてなかったじゃん。少しは弱くてもいいんじゃねーの。
美月
いいよ、べつに。
尚樹
まあ、でもとにかく、明日は6:30な。
美月
う、うん。
美月
(早いな。起きれるかな?あっ。アリスからだ。)
アリス
みーつきちゃん。
美月
何?
アリス
賭け、しない?
美月
賭け?
アリス
そう。明日から、あんたは、暁斗くんと話さないでね。
美月
なんで!?
アリス
それで、アリスといる時間が増えても、美月ちゃんのこと、好きでいるか、テストするの!
美月
そんな実験みたいなことに、暁斗巻き込んじゃダメでしょ?
アリス
逆らったら、どうなると思う?
美月
?
アリス
パパに頼んで、あんた、退学にするから。
美月
・・・。わかった。
アリス
じゃあ、ヨロシクー。
美月
どうしよう。アリスのお父さんってたしか、校長先生だよね?!?私の人生終わるかも。暁斗にLINE・・・できない。あーもぅ。
尚樹
美月!
美月
なぜ窓から?
尚樹
早すぎると、お前の母さんに起こられっだろ?
美月
にしてもね、危ない。
尚樹
早くいくぞ。
美月
ごめん、わたし、行けない。
尚樹
はぁ!?いまさらなにいってんだよ。
美月
昨日、アリ・・・
尚樹
あり?
美月
なんでもない。とにかく、まっすぐいこう。
尚樹
何でだよ。なんでそうなるんだよ!こっちは気を使ってやってんのに。
美月
ごめん。でも、ホントに無理なの。
尚樹
あぁ。そうですか。わかりました。お前がどんだけ意気地無しかわかったよ。そんなこと言うなら、一人で行け!
美月
ちょっとまってよ!尚樹!
美月
やってまった。どしよ。
お母さん
美月!起きてるの?早く降りてらっしゃい。
美月
はーい。お母さん、今日、尚樹これないって。
お母さん
なんで?
美月
委員会あるから、はやくいくって。
お母さん
あら、そう。でも、早めにでなさいよ。
美月
わかってる。
美月
いってきまーす。
美月
一人でいくの、久しぶりだなー。
アリス
でね、それでねぇ、あっ。美月ちゃーん。おはよー。
暁斗
おはよ。美月。
美月
(無視、するんだ!)
美月は、無言で学校に向けて走り出した。暁斗は、その後ろ姿に、なにかを感じた。
暁斗
あいつ、なんかあったのか?
アリス
どーしたんだろーね?いこっ。美月ちゃんに聞いてみよう!(良い女アピール成功ね)
暁斗
そうだな。(こいつ、こんないいやつだっけ?)
美月
なにも言わなければ、わたしもきっと、楽になれるはず。
杏奈
美月!おっはー。尚樹は?
美月
ちょっと色々あって。
杏奈
何があった?
杏奈
そっか。憎たらしいやつ。でも、大丈夫!暁斗は、そんなことで心が揺れるひとじゃない!
美月
そうだね。今は耐えて見せる!
杏奈
その勢いだよ!
アリス
あっ。いた。美月ちゃん!
杏奈
美月、いこっ。
美月
う、うん。
暁斗
待てよ、美月。
暁斗
なんでさけるんだよ。なんでなんだよ!
花音
?あの2人、ケンカ?
優大
暁人?
尚樹
美月?
暁斗
なんで、避けるんだよ。なんだよ。なんかしたなら言えよ。何もわからず傷つけるのが、一番嫌なんだよ!
美月
杏奈。いこっ。
杏奈
うん、
暁斗
待て、美月!
アリス
行っちゃったね。
暁斗
…なんなんだよ。
美月はただただ、これが良かったんだと言い聞かせては、苦しんでいた。そして、事件は起きた。昼休みに。
アリス
ありがとうね!美月ちゃーん♥おかげで、結構仲良くなれちゃった!
美月
どういう意味?アリスはあきとを試すために…
アリス
は?何言っちゃってんの?
美月
え。
アリス
ぜーんぶ!私が暁人君と仲良くなるための計画!あんたは、まんまと騙された、ただのかも。
美月
あんたは、そんなことのために…
アリス
そうよ!それの何が悪いの?(笑)
アリス
痛ったー。何すんのよ!
美月
なんで、あんたの欲望のために、私が、暁人と破局しなきゃならないのよ!おかげで、尚樹とも、喧嘩して失った。
美月
あんたのせいで、何もかも失ったのよ!
アリス
うるさいうるさい、結局世の中は、強い人間が勝つ様にになってんの。せいぜいその中であげき苦しめ。
美月
なによ٩(๑`^´๑)۶コラ
香織先生
あんた達、何やってるの!?ちょっと来なさい!
アリス
センセー!美月ちゃんが、私の事、叩いてきたんですぅー。ありえないですよね。
香織先生
美月、そうなの?
美月
…はい。
香織先生
とりあえず、2人とも来なさい!
アリス
はーい。
花音
………
香織先生
美月、あんた、本当にやってたの?
アリス
センセー!本当です!!
美月
はい。私がやりました。
香織先生
でもね、美月、あなたがやるなんて考えられないのよ。
美月
え?
香織先生
よっぽどの理由がないと、美月がそんなことやるわけないじゃない?何かあったんじゃないの?
美月
なんも、ないです。
香織先生
じゃあ、なんで!
暁斗
美月!あっ。先生。すみません。急に入ってきて。
香織先生
構わないわ。どうしたの?
暁斗
今日の朝、みつき元気なかったんでなんかそれが理由なんじゃないかなと思って
アリス
朝は、美月ちゃん、元気なかったです。
香織先生
そうなの?美月?なんかあったの?
美月
ありません。な・・・
花音
先生!
香織先生
花音、どうしたの。あなたは再テストのはずでしょ?はやく戻りなさい。
花音
違うんです先生。わたし、トイレにいってたときに、2人の話、聞いちゃったんです。
香織先生
花音が?
花音
はい。
アリス
花音ちゃん?い、
一体何を聞いたの?
花音
アリスちゃんです!悪いのは全部!
アリス
なっ。何をいってんのよ!わたしはぁ、みつきちゃんに叩かれたのよ?
花音
全部違うでしょ?アリス?先生、ホントは、アリスちゃんが、美月ちゃんを利用したんです。
香織先生
美月を?
花音
はい、美月ちゃんが、
暁人君のことを好きな気持ちを。アリスちゃんは利用して、自分が暁人君に近づこうとしたんです。
アリス
そんなこと、あるわけないじゃない!私は、暁人君とはただの友達です!だよね、暁人君、
暁斗
まぁ、ですね、
美月
まあって何よ?!もしかして、本当に何かあったの?付き合ってたりするの?
暁斗
なわけ。
アリス
そうだよ。
美月
え?
アリス
私達、昔から、付き合ってたの。
美月
は?
暁斗
おい、
何言って・・・
アリス
ずーっとずーっと、付き合ってたの。
美月
じ、じゃあ、
私、…は
アリス
ただのお遊びだったんじゃない?
暁斗
おい、いい加減にしろよ!?
アリス
もう演技するのやめたら?
暁斗
は?何いってんだよコイツ。
花音
アリス、さっきからなにいってんのよ。
アリス
ほんとのこと。
花音
狂ってんのはお前の方だろ?
アリス
え?花音ちゃん?
花音
そんな嘘着いたって、わかるんだからな。
アリス
・・・ごめんなさい。全部私が悪いんです。
香織先生
やっといったわね。いいわ。次からは、そういう揉め事はしないこと。
アリス
はーい。
この後、アリスは、ずっと演技してきていたことがばれて、みんなからいじめを受けて、転校して行った。私は、元通り、みんなと仲良くなった。あと、親友もできちゃった。