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君ともっと__。

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君ともっと__。

1 - 君ともっと__。

♥

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2020年08月30日

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君と初めて会ったのは、病院でした__。

目が覚めると私は白いベッドで寝ていた。

この頃、私は10歳でした。

水無瀬 雫

(あれ、ここどこ..)

看護士

水無瀬さんが目を覚ましました!!

医者

ほんとか!?

水無瀬 雫

(さわがしい...)

叶 晴斗

君、水無瀬さんっていうの?

水無瀬 雫

えっ...

その時私は隣のベッドをみる。

そこには男の子が寝ていた。

水無瀬 雫

う、うん。そうだよ。

叶 晴斗

ぼく、かのう。

水無瀬 雫

私はなんでここにいるの?

叶 晴斗

きみは事故にあったんだよ。

水無瀬 雫

じこ?

医者

水無瀬さん、大丈夫ですか!?

医者

今すぐ検査しましょう。

私は看護士に持ち上げられ、私は病室を出た。

看護士

体に異常がなくてよかったね~。

看護士

今日から念のため1週間は入院しようか。

水無瀬 雫

はい...

水無瀬 雫

あの、私のお父さんとお母さんは?

看護士

....

叶 晴斗

水無瀬さん...

水無瀬 雫

あ、そっか、じこだよね。

水無瀬 雫

にゅういんしてるんだもんね。

看護士

あ、あの...

医者

ご両親は事故でお亡くなりになりました。

水無瀬 雫

っ....!?

看護士

院長!

医者

内緒にする必要はない。

叶 晴斗

あ....

水無瀬 雫

(私のお父さんとお母さんがしんだ...)

水無瀬 雫

ハァッハァ....

看護士

水無瀬さん!

それから私はあまりの事にショックで私の世界がモノクロになった。

看護士

大丈夫!?

水無瀬 雫

あ、はい、、あの、ちょっと驚いただけです。

看護士

...そう、ならよかったわ。

そうして看護士さんは病室から出て行った。

もう、お父さんとお母さんに会えない。そう感じると心細くなった。

叶 晴斗

あ、水無瀬さん、なんていうの?

水無瀬 雫

なにが...

叶 晴斗

下の名前。

水無瀬 雫

....しずくだよ。

叶 晴斗

しずくか、いい名前!

水無瀬 雫

....

叶 晴斗

.....

叶 晴斗

しずく!

水無瀬 雫

えっ....!

水無瀬 雫

(い、今...)

水無瀬 雫

下の名前...

叶 晴斗

なにしようか。

これが、私達の物語の始まりでした。

叶 晴斗

あぁ、じゃあ本読もう!本!

水無瀬 雫

...うん。

叶くんは私のベッドに乗って私の隣に腰をおろす。

水無瀬 雫

(か、叶くんが隣にいる...)

叶 晴斗

むかーしむかし、あるところにおじいさんと_...

あぁ__、なんだろう、叶くんの隣にいるとすごく暖かい。

私たちはもっともっと仲良くなった。

本を読んだり、しりとりしたり、

毎日が楽しかった。

でもその時間はあっという間。

看護士

さっ!今日は退院ね!

水無瀬 雫

....

看護士

あれっ、どうしたの?

水無瀬 雫

いやだ...

看護士

え?

水無瀬 雫

叶くんと離れたくないっ!....

水無瀬 雫

うぅっ....

私はたった1週間で仲良くなったんだ。叶くんと。

私に優しくしてくれた叶くん、ずっと大好きだった。

お別れが来るなんて想像もできないくらい。

看護士

でもっ、施設に行かないとしずくちゃん暮らしていけないよ?

水無瀬 雫

....

看護士

だから、ね?

看護士

行こうか。

その時看護士さんに私は手を引かれた。

水無瀬 雫

っ...!

水無瀬 雫

いやだ!叶くん!

叶 晴斗

.....

水無瀬 雫

叶くんってばあ....!!

叶 晴斗

.....

叶くんは結局お別れの時、黙っているだけで顔も合わせず

止めてもくれなかった__。

あれから5年後__。

上島 弥生

雫~!

水無瀬 雫

あっ、弥生、おはよ~。

私はあの後たまたま苗字が同じの人に引き取られた。

そして念願の受験を受け、見事合格したのだ。

今私は15歳で、友達も出来た。

上島 弥生

明後日さ、おばあちゃんの葬式があるんだよね~。

水無瀬 雫

えっ、そうなの?

上島 弥生

うん、ちょっとガンでね。

水無瀬 雫

そう、なんだ...

上島 弥生

それでさぁ、私黒い服持ってなかったから今日買いに行くんだけど...

上島 弥生

ついてきてくれない?

水無瀬 雫

えっ、私が!?

上島 弥生

うん、センス無くてさ~。

水無瀬 雫

どこが!

そう、弥生はちょっとした読モ。

デビュー当時から人気が殺到。

上島 弥生

いいじゃんか~、そこのショッピングモール新しいカフェできたんだって!

水無瀬 雫

カフェ?

上島 弥生

そう!奢るからさ~あ!

上島 弥生

ね?

水無瀬 雫

...うん、そんなにいうなら。

上島 弥生

やった!

上島 弥生

じゃあ校門前集合__...

私は今でも叶くんのことが頭から離れない。

叶くんは今、どこで何しているのか

そんなことをずっと考えている。

水無瀬 雫

(叶くん元気にしてるかな...?)

水無瀬 雫

(また...)

会えるかな。

会ってくれるかな...?

君ともっと__。

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