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死者からの電話

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死者からの電話

1 - 死者からの電話

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76

2019年07月25日

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…もしもし。

んー…あ
はい、もしもし?

…ごめんね…
いきなり…

いや良いよ。
どうしたの?

また怖くなっちゃった?

…ごめんね…

…うん。
大丈夫。
ゆっくり話して。

うん…。

それで?
何があったの?

…夢

夢を見たの?
どんな夢?

…貴方を…
殺してしまう夢…

そうなんだ。
それで?

私…貴方を殺して
嬉しかったの。

もう貴方はどこにも
行かない。

ずっと私のそばに
いてくれる。

他の女になんて
見向きもしない。

話してはくれないけど
私のそばで寄り添って
くれる。

嬉しかった…。

うん。
俺もお前のそばに
いれたら嬉しいよ。

…でも…っ
こんなの

間違ってるって…
目が覚めて、
気づいたの。

私…っ…

うんうん。
ゆっくり…。

目が、覚めて…
泣いたの。

「あの夢が現実
だったら良かったのに」
って…。

そんなの、
考えてる自分も
おかしいし…。

おかしくないよ。

それだけ俺の事、
お前は好きでいて
くれてるんだ。

俺は嬉しいよ。

本当に…?

嘘つかないよ。

俺はお前の事が好き。
お前も俺の事が好き。

俺達はお互い、
好き合ってるんだ。

な?

これで良いだろ?

…ごめんね…。

こんな夜中に、
電話なんて…

大丈夫だよ。

こんなモーニング
コールなら喜んで
起きるよ。

…ホント、貴方が
優しい人で良かった…

好きな奴の為になら
俺は何でもするよ。

…もう気は済んだ?

…うん。

もう寝な。

寝不足で倒れるぞ笑

そうね…。

ありがとう。
話を聞いてくれて。

いつでも相談して
くれよ。

うん…。

ねぇ?

ん?まだ
何かあった?

1つ聞いて良い?

うん。

貴方はいつになったら

自分が死んだ事、
自覚するの?

え?

…じゃあ俺も
言わせてもらうけど

お前もいつになったら
現実を見るんだ?

俺じゃない。
お前が死んでるんだよ。
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