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牧屋ふみ
牧屋ふみ
引田翔一
あの日からずっと伝えたかった想いを 今日、どうしても伝えたい。
牧屋ふみ
でも、少し不安が心の中で 渦巻いている。
牧屋ふみ
引田翔一
牧屋ふみ
そう呟くふみの顔は 少し寂しく見えた。
牧屋ふみ
牧屋ふみ
牧屋ふみ
牧屋ふみ
引田翔一
牧屋ふみ
彼女は少し唇を噛み締めて 涙をこらえていた。
牧屋ふみ
ふみは彼をみつめた。
牧屋ふみ
牧屋ふみ
翔一はその言葉に 彼女から目をそらし、硬直した。
牧屋ふみ
牧屋ふみ
牧屋ふみ
牧屋ふみ
彼女の目から、こらえきれなくなった 涙が頬を伝う。
翔一は彼女を見ずに ふみの手をにぎった。
引田翔一
引田翔一
翔一はふみをみた。
引田翔一
彼もまた涙を流した。
牧屋ふみ
翔一は黙ったまま顔を横にふる。
引田翔一
引田翔一
手をにぎったまま、翔一は ふみを軽く抱きしめた。
彼女の言葉で、今日言おうと思っていた言葉が頭の中から 消え去ってしまった。
牧屋ふみ
引田翔一
翔一は抱きしめていたふみを離した。
そして、急に自分のしたことが 恥ずかしくなり照れながら自分の首に手をおいた。
牧屋ふみ
牧屋ふみ
繋がれた手と手
そこからつたわるあたたかい鼓動。
翔一はふみに連れられながらクスッと笑った。
そっか……… 知られてたんだ じゃああの日、あの後ろ姿も やっぱり………
牧屋ふみ
牧屋ふみ
牧屋ふみ
牧屋ふみ
牧屋ふみ
牧屋ふみ
牧屋ふみ
牧屋ふみ
そして突然立ち止まるふみ。
牧屋ふみ
牧屋ふみ
翔一はふみと目を合わせた。
引田翔一
言葉は時として自然に出てくるもの。
さっきまでの不安はもうなかった。
引田翔一
引田翔一
引田翔一
彼女は黙ったままうなずいた。