さんど。
アトラクション、なにがある?
ほむら
パッと見、簡単そうなのは…ないかな。
ぴぇこ
えぇ〜っ?!どうしたらいいの…
ゆん
ねね、あれなに?
ゆんちゃんが指した先に目を向ける
あれはなんだ…?
ボックスのような…
フォーチュン
キになるノダ?
さんど。
うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ゆん
さんでぃーそろそろなれて……
フォーチュン
アレは「ば〜ちゃる」というものナノダ
ぜある
ばーちゃる…?
フォーチュン
ハナしたいヒトとゴフンカンはなせるノダ!
オタ
話したい人と…?
オタ
それってもういなくなってても…?
フォーチュン
ダレとでもハナせるノダ。
オタ
…ふーん
フォーチュン
1ポイントはらうノダ!!やりたかったらのはなしナノダ。
オタ
…みんな、1回やってみてもいい?
ぜある
…1ポイント無駄になるけど。
オタ
いいの、ヨースケと話せるなら…
さんど。
…………
オタ
…真っ白…?
「…なんだ?」
オタ
え?
「どうしたの?俺になんの用?」
オタ
ヨースケ…?!
ノイズ混じりだが、ヨースケの姿がくっきり浮かんでいる。
まるでそこにいるかのように。
オタ
よ、ヨースケ!!聞きたいこととか聞いて欲しいこととかまだいっぱいあるし…
オタ
ヨースケはさ…なんで死ぬことを選んだの…?
「………答えられない」
「すまない。ほかの話をしてくれ」
オタ
え…あ…ごめん…
オタ
じゃあさ……そうだこの前さJACKがね…
夢中になってヨースケと話した。 時間なんて忘れてた。
ヨースケも相槌を打ってくれたり、一緒に話してくれた。
まるでヨースケが生き返ったようだった。
もっと話したかった。 時間制限さえなれけば…
オタ
えっ…あ…
目の前でヨースケがノイズ混じりに消えていく。
5分間が1分のように感じた。 まだ話したりなかった。聞いて欲しいこととか、沢山あるのに。
オタ
………
ほむら
出てきた!どうだった?
オタ
……もう1回…だけいい…?
ゆん
だ、ダメだよ!!アベさんの想いを踏みにじる気?!
オタ
だって…!!!
JACK
だってじゃねぇよッ!!!自分勝手なんだよッ!!!!おめぇまでいなくなったら全部が崩れるんだよッ!!!!!!
オタ
ッぇ……
胸ぐらを掴んでオタさんに怒号を浴びせる。 優しさの詰まった怒号であったことは、みんな承知していたと思う。
ゆん
お、落ち着いてっ?!仲間割れなんて起こしたら……
しんきゃら
JACK、落ち着いて。オタくんも、命が無駄になるからさ…もうやめよう?
オタ
……………うん………
JACK
そうだぞ??ポイントは命同然だ。残機だぞッ?!!
しんきゃら
JACKッ!!!
肩を掴んでJACKさんを落ち着ける。 しんきゃらさんの大声は優しさが詰まりすぎて、全くもって怖くない。 優しさ…そうだ。優しさだよ。
みんなギクシャクしているのは、ここから出たいが故の自己満足じゃない。 みんな相手のことを考えて、優しさが故にギクシャクしている。
やっぱりみんな…相手のことをしっかり想っているのだ。