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暗闇に差す光

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暗闇に差す光

33 - 【朝倉目線】優しさに、理由はいらない

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18

2024年04月07日

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大丈夫?

女子生徒

なんか掃除当番
押し付けられちゃって

あーね・・・私 代わろっか?

女子生徒

え? いいの?

ぜんっぜんいいよ

今日部活オフだから
帰っても暇だし
気にしないで

女子生徒

光ちゃん天使〜!

女子生徒

ありがと、あとで
ジュース奢るね!

ありがとありがと笑

女子生徒

じゃーね!

ばいばーい!

・・・

杏香

・・・ほんっと、あんたって
お人好しだよね

美桜

今日は帰ったら
録り溜めしてたドラマ
観るって言ってたじゃん

うーん、でも困ってたし

これくらい
すぐ終わらせて帰るよ

杏香

そんーな性格してると
悪い虫しか
寄ってこなくなるよ

美桜

絶対利用されまくりだよ

いーのいーの

・・・笑ってほしいんだよね

それに、他の子に
利用されたとしても

ふたりが
助けてくれるでしょ笑

美桜

光・・・

杏香

そんなこと言っても
なんも奢んねぇよー笑

ちぇー!

朝倉

・・・

間違いない。彼女だ。

やっと逢えた。

もっとも、彼女の方は 覚えてみたいだけど。

俺はそれでよかった。

彼女が変わらず笑っててくれて 嬉しかったんだ・・・

だけど・・・いつからだろう?

朝倉

望月さん・・・?

あ・・・

朝倉

え、泣いてる・・・?

彼女の笑顔が 変わってしまったのは。

何でもない・・・ごめんね

まるで何かに追われるように まるで何かを恐れるように

何かを取り繕っているような 気がしてならなかった。

朝倉

望月さんさ・・・なんか
隠してることあるよね

え・・・

彼女を苦しめてるその 『何か』を知りたくて

俺は思わず口走っていた。

朝倉

雰囲気が違うっていうか

朝倉

少し無理してるように
見える

朝倉

──バレー辞めた頃から

・・・

彼女が退部したと聞いた時は 驚いた。

あれだけ好きだと言っていたのに

あれだけ懸命に目標に 向かって突き進んでいたのに

あまりにも、 あっさりと辞めたらしかったから。

そしてその理由を、 誰も知らなかったから。

今は言えないけど、
いつか話せる時が来たら
・・・聞いてくれる?

力になりたかった。

あの時、君がそうしたように

今度は俺が、少しでも 君の力になりたかった。

朝倉くんって優しいね

もっと気楽にいても
いいと思うよ

『優しいね』

そんな言葉をくれたのは 彼女が初めてだった。

また明日ね

『よく見てるね』

『朝倉くんは優しいね』

『ふふふ、ありがとう』

彼女が無理して笑ってるなら

それは優しさからだろう。

俺が彼女をよく見てるのは

優しいからじゃない。

俺が彼女に優しいのも

優しさなんかじゃない。

ただ、俺が彼女に・・・

朝倉

望月さんには、あの2人が
必要だよ

朝倉

絶対手放さない方がいい

手放さずにすんだら、
いいんだけどね・・・

俺にはまだ分からない。

なぜ、そんなにも 悲しそうな瞳で笑うのか。

朝倉

望月さんを大切に
思ってるのは俺も同じ

朝倉

だから、もう無理して
笑うなよ・・・

朝倉

疲れるだろ・・・?

朝倉

俺も、少しくらいなら
居場所になってやれるよ

朝倉

何かあったら、頼ればいい

朝倉

杏香さんでも、
美桜さんでも・・・

朝倉

──俺でも

その時ほんの一瞬だけ、 彼女が見せた笑顔は、 本物だった・・・と思う。

俺は、また見惚れた。

そして思った。

俺はとっくに 望月光に恋していた。

何度も何度も、 こうやって笑ってほしい。

ずっとずっと 笑っていてほしい。

彼女が友達を想って笑うなら

俺は、彼女を笑わせたい。

彼女の笑顔の理由になりたい。

そう思うのが恋なら、 そんな風に思えるのが 恋なのだとしたら

優しさに、 理由なんていらないだろう。

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