KAITO
うわぁ…
KAITO
綺麗…
がくぽ
KAITOって花を見る趣味あったんだな
KAITO
うーん、見るのが好きなだけ
がくぽ
ふーん
KAITO
てか何でいきなり植物なんかに?
がくぽ
KAITOが青い薔薇見てみたいって言ってたから
KAITO
覚えてたの…?
がくぽ
え、うん
KAITO
きっっっ…も
がくぽ
はぁ!?
KAITO
冗談だよ、冗談
がくぽ
お前なぁ…
KAITO
ふっ…
KAITO
でも、ありがとうね
がくぽ
え?
KAITO
やっぱ好きだなぁ
KAITO
花
がくぽ
おまっ…期待させんなよ!
KAITO
期待させてないよ
モブ:VOCALOIDがいる!?
モブ:殿じゃん!
モブ:あ、KAITOもいる
がくぽ
………
KAITO
あ、ねぇ見て!
がくぽ
ん?
KAITO
ほら!紫が混じってる薔薇がある!
がくぽ
あ、本当だ
KAITO
これでがっくんも一緒だね
がくぽ
…え
KAITO
どうしたの?早く行こ
がくぽ
あ、あぁ…
KAITO
ねぇ知ってる?
KAITO
雨の日だけ行ける場所があるんだって
がくぽ
…何それ?
KAITO
雨の日って普段とは違う感覚になるじゃん?
KAITO
その違う感覚に身を任せて通る路地から行ける場所があるんだって
がくぽ
ふーん…?
がくぽ
それって適当に通った道でもそこに行けるの?
KAITO
らしいよ
KAITO
どういう場所なのかな
KAITO
行ってみたいな
がくぽ
行きたい所ばっかだな
KAITO
………
KAITO
皆と一緒に思い出作りたいから
がくぽ
へぇ……
KAITO
あ、でもその場所一人で行けるらしい
がくぽ
意味ないなぁ…
「雨」
「薔薇」
「路地」
「思い出」
「言葉」
「歌」
MEIKO
私はKAITOの声好きよ
KAITO
え…?
MEIKO
爽やかで、強くて、でもどこか儚くて
MEIKO
透き通ってるような声が
MEIKO
周りは貴方の事を「失敗作」とか「使えない」とか言うけど
MEIKO
私は
MEIKO
私たちは
「KAITOが大好きだよ」
KAITO
…っ
目を少し開け
KAITO
かえ…ろ…う
KAITO
マス…ターが…望んで…な…くて…も
KAITO
誰…にも…好かれ…なくても…
「歌いたい」
KAITO
うっ…
KAITO
こ…エ…でナ…
がくぽ
…あれ?
がくぽ
ここどこだ…?
がくぽ
花弁ももうないし…
がくぽ
………は?
がくぽ
何でこんな所に薔薇が咲いて…
がくぽ
しかも低木で咲くのに地面にそのまま生えてるし…
がくぽ
(ずっと続いてる)
がくぽ
え?
がくぽ
KAITO!?
KAITO
…………
がくぽ
なぁ!KAITO!おい!
がくぽ
(ボディが濡れきって冷たい…)
がくぽ
(早く帰って…)
がくぽ
…ん?
がくぽ
どうやって帰るんだ!?







