まずい、帰り方がわからない
がくぽ
どうしようか…
がくぽ
確か雨が止んだら帰れるとか…
KAITO
…………
がくぽ
…………
がくぽ
すぐ晴れるわけないよな、うん
KAITO
……っ、うぅ…!
がくぽ
KAITO?
がくぽ
どうし…
がくぽ
え?
その頃、家では
リン
ん〜中々帰ってこないね〜
レン
本当に大丈夫だったのかな?
ルカ
がくぽさんを信じましょう!
ミク
そうだね…任せたのは私達だから
GUMI
………あ
MEIKO
どうしたの?GUMI
GUMI
いや、雨
窓を指差し
GUMI
雨、強まったなぁって
リン
本当だ…
ミク
機械熱出さなければいいけど…
MEIKO
………
MEIKO
暗い雰囲気になっちゃったから、あるお話をしましょうか
リン
え、なになに〜!?
MEIKO
これはね、KAITOと話した事なんだけど
KAITOの部屋
MEIKO
じゃあ、あの話してよ
KAITO
うん、いいよ
KAITO
紫と青が混じった薔薇を見つけたらそれには触らない方がいい
KAITO
なぜなら
『呪いに仄めかされてしまうから』
KAITO
もう内容知ってるじゃん
MEIKO
いいのよ。それで?
KAITO
その呪いは、触った人の足と手と首に茨が巻き付く模様が現れ
KAITO
顔に青い薔薇の蕾が現れる
KAITO
時間が経つに連れ、痛みと共にその薔薇は咲き、紫の薔薇が咲く
KAITO
その薔薇が枯れた時
KAITO
その者の感情も枯れてしまう
KAITO
薔薇がついてる所に水が落ちると
MEIKO
その者は
死んでしまう
死んだ者は後に
MEIKO
紫と青が混じった薔薇に変わる
ミク
な、何それ…
ルカ
怖っっっ!!!
リン
もっと不安になるじゃん!
レン
空気冷たくなったし!
GUMI
ちょっ、やめてくださいよぉ!
ミク
でもそれが何か関係あるの?
MEIKO
さぁ
MEIKO
でももう帰ってくるわよ
ガチャン(扉が閉まる音
がくぽ
……っはぁ、はぁ、!
GUMI
…が
がくぽ〜〜〜! がく兄!!! がくぽさん!!
MEIKO
ほぉら
ルカ
何でわかったの!?
MEIKO
GUMIのおかげよ
GUMI
…へ?
MEIKO
GUMIがさっき窓を差した時、確かに強まっていたけど降り方に違和感があったからずっと見てみたのよ
MEIKO
そしたら止んだものだから
リン
おぉ〜!
がくぽ
そ、そんな事より…大変だ!
がくぽ
…っ
がくぽ
つまりこのままだと…KAITOは…
がくぽ
死ぬ…?
がくぽ
(そんなの…ダメに決まってる…!)
がくぽ
どうやって帰れば…
がくぽ
………ん?
がくぽ
(呪いがKAITOに移ったなら…)
がくぽ
(俺もその呪いを受ければいいのか?)
がくぽ
…生えてる薔薇、使えるかもしれない
薔薇を摘み取り
がくぽ
お願いだ…
がくぽ
KAITOを…俺たちを…元の未来を
がくぽ
救ってくれ…!
がくぽ
…っ!?
がくぽ
ここ、家の前…
がくぽ
雨も止んでる…
がくぽ
よかったぁ…
KAITO
っぐ…う
がくぽ
よくねぇよ。早く帰らないと!
KAITOの部屋
KAITO
……………
がくぽ
ふぅ…
がくぽ
何か安心したら一気に疲れた…
がくぽ
(今はKAITOが無事ならいいが…)
KAITO
っ……?
がくぽ
え?
がくぽ
KAITO…?
起き上がり
KAITO
………っ!!
KAITO
(僕、の部屋…だよな?)
KAITO
(何で…生きて…)
KAITO
…っあ、、!
がくぽ
KAITO!
KAITO
!!
KAITO
…っ、あ
がくぽ
KAITO…!
がくぽ
皆に知らせてくる!
KAITO
っ………!
後ろから抱きつき
がくぽ
おわっ!?
がくぽ
ちょっ、危な…
KAITO
…………………
がくぽ
……泣いてるのか?
KAITO
…………っ
がくぽ
………
がくぽ
(ほら、やっぱり)
『裸マフラーwww』
『KAITOは仕事選べないからね〜』
『隣に立たされるめーちゃん可哀想』
『それに比べてレン可愛すぎ』
『がくぽ〜!愛してるぞぃ!』
『KAITOより』
『KAITOよりも』
がくぽ
………っなぁ
KAITO
何?
がくぽ
大丈夫…なのか?
KAITO
…何が?
がくぽ
…っ
KAITO
別に僕に対しての害はないし
KAITO
歌えるから
KAITO
どうでもいい
がくぽ
でも…
KAITO
いいよ。言わせておけば
KAITO
…盾役も大事だよ
がくぽ
(KAITOはいい奴だ)
がくぽ
…みてないから
KAITO
っ!
がくぽ
見ないし、言わないから
がくぽ
泣いてていいぞ
KAITO
………………っ
KAITO
(僕は…)
KAITO
(不幸じゃない)
ミク
KAITO兄
リン
カイ兄
レン
KAITO
ルカ
KAITOさん
GUMI
KAITOさん
MEIKO
KAITO
がくぽ
KAITO
KAITO
(幸せ者だ)