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梅雨入りの季節
灰色の雲に、霞んだ空。
咲き狂うのは、赤 青 紫の紫陽花たち。
水溜まりに移るのは、 灰色の世界と行き交う人々。
止むことなく鳴り響く、雨の音。
そんな中、俺は独りぼっちでいる。
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通り過ぎていく人に声をかけても 無視ばかり。
誰も俺を見てはくれない。
いつの日からか、 そんな日々を過ごした。
この死んだ街を 俺は今日も彷徨う。
宛もない道をただひとりで。
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不意に見つけた、薄暗い場所に ひとりぼっちの"それ"。
辺りには、色褪せた 赤い紫陽花ばかりが咲いている。
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死んでるのに。
透明色ノ僕__end.