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続きから。

 

はぁ”...

 

んー...いふくんに伝えたら?

 

告白するといいって?

 

そー...そしたら、いけるんじゃない?

意外と軽そう提案する弟。

 

どうやって...

 

...んー?電話、あるでしょ、連絡先。

 

あるけど...

まろに話したら、 告白してくれるんじゃないかな。

両想いなんだから、 それで付き合える...

...ってことだよね。

 

やってみたら、なんかあったら、助けるから。

 

...w

 

...ぇ?

 

どっちが兄だよw

俺、最近、 りうらに頼ってばっかだな。

慰めてもらってるわ。

俺が弟みたいじゃんね。

なんか、買ってあげないと。 ご褒美あげないとだね。

 

行ってくるね。

 

うん、がんばれ。

 

もしもーし...

 

ん-?ないこやん、久々やな

 

学校で毎日会ってんじゃんw

 

最近はアニキとばっか電話してたから、
懐かしいなって思ったのっ!!

ぁ、電話してるんだ。(嫉妬

俺もしてみたかったな。 そういうこと。

 

...いいね、電話できて

 

ぁ...ごめん、ないこ

 

んーん、大丈夫。もうあきらめるって決めたから

 

でも、急には難しいよね。

 

うんっ...結構りうらに相談乗ってもらってるけどねw

 

いいなぁ、弟が頼れて。

 

ぇ?ほとけっちは、助けてくれないの?

 

いざとなったら、助けてくれるけど...w
あいつ、わかるやろ?

 

んー?...ほとけっち?

 

そーそ、あいつ、ツンデレやからさ。

 

確かに、そうかも。かわちいじゃんw

 

でもなぁー、ちょっと生意気っていうかーw

 

世の中の兄弟なんてそんなのばっかりだよ、きっと。

 

ぇー、ないこのとこは?

 

あぁー、ウチ?愛し合ってるからw

 

はぁー?付き合ってんのw

 

ちゃうちゃう、お互いにオタクなのw

 

りうらがないこのオタクなの?w
で、ないこはりうらのオタク...っとw

 

そー...w

でも、そう考えてみると、 ウチってすごいなぁ。

もう俺、思春期(?)真っ只中なのにw

 

えーw...でさ、本題は?

 

あっ...そうそう...

 

話がそれちゃった感じだよね、ごめん

 

ぁ...俺、悠ちゃん諦めたから、好きにしなって。

 

...いいの?初恋なんじゃないの?

 

うん...初恋だよ。大切にしたかった。

 

...言っとくけど、俺初恋じゃないからねw?

 

マジ...?

 

うん...w小6ながらに、彼女経験あるんですよーw

 

うそー、一回?

 

そりゃそうよ。

 

...ぇー、だれだれー?

 

あんま話したことなんだけど...話しますかーっ!

 

おねしゃーすっ!

俺の初恋は、幼稚園。

幼稚園児ながらに、初恋をしたんだ。

名前は、初兎。

隣の家の子。

3つ年上。

 

いふちゃーんっ、おままごとしよー?

 

もうっ、俺、男ですけどーっ!

俺の事を女の子だと勘違いしてたんだよね、ずっと。

だから、同性だと思って、 気軽に話しかけてきたんだよね、きっと。

初兎ちゃんは、女の子っぽい遊びしかしなかった。

毎日、俺の家に来て、

 

お人形遊びしよー、いふちゃんっ!

 

シールであそぼ―っ?いふちゃんっ

 

お絵描きっ、お絵描きっ、しよー?

スポーツ系は誘ってこなかった、絶対。

後に知った話だけど、 運動音痴なんだって。

50m走も11秒。

ソフトボール投げなんて、 1m以下。

それでも、初兎ちゃんは気にしてなかった。

まぁ、運動音痴だからと言って、 太ってるとかじゃないし。 逆に痩せてるし。

気乗りしない俺を、 毎日健気に誘ってくれるのが、 時々嬉しかった。

文句を言っても、 仲良くしてくれるのが嬉しかった。

でもっ...

 

いふちゃんっ...!

俺が小1の時。

初兎ちゃんが、体育倉庫に向かってるのを見た。

初兎ちゃんに会ったのは久々で。

”ドキッ...”

何故か心が高鳴った。

好奇心のままついていった。

 

あんたっ...謝りなよ。

 

...ごめんなさい...っ!

 

もう、リレー、次こそ本気で頑張ってよね。

 

はいっ...ごめんなさい

 

...謝らなくていいよ、私も言い過ぎた。
次こそ、頑張ろうね。一位絶対取るよっ?

 

うんっ...

リレーの話だってこと。 それは、運動会の種目だってこと。 学級対抗だった気がする。

俺は、これだけですべてがわかった。

初兎ちゃんは、足が遅いから、 初兎ちゃんのクラスが最下位だったんだ。

だから、ちょっと注意したんだ。

そして、あの子は多分...

学級委員長で、初兎ちゃんの友達。

そして、学級委員長が、クラスの代表として 言いに来たんだよね。

他の子に行って来いって言われたから。

 

うそ、間違えた。
一位取る必要ないよ。

 

...ぇ?

 

...今日みたいに全力でやればいいからね。
クラスの子が騒ぎ立ててるだけだから。

 

あいつら、五月蠅いけどさ...?
当日になったら、初兎ちゃんの事もカバーするからさ。

 

うんっ...!ありがとう、がんばろうね。

 

協力、しようねっ!

それだけだった。

俺が聴いていたのは。

そのあと、学級委員長と帰っちゃったから。

そして、運動会。

 

はぁっ...はぁっ...

 

1組、頑張っています。3組頑張ってください。

そんなアナウンスが、 初兎ちゃんをせかす。

 

うっ...っ...はぁっ...

 

がんばれっ、初兎ちゃんっ!!

つい応援してしまった。

一年なのに。

 

はぁっ...!

最後の最後。

初兎ちゃんが、2組の足の速い女の子の前を通って行った_

 

すごいっ、初兎ちゃんっっ!

初兎ちゃんがバトンを渡す相手も、 驚くほどだった。

 

...はぁ...えへっw

一年テントからだった。

走り終わった、彼女の顔は、 汗でいっぱいで、 すっごく綺麗だった。

思わず、彼女の顔に釘付けになってしまった。

 

...っ!

 

初兎ちゃんっ!

 

へっ...どちら様...?

 

忘れたのかよ。

 

あっ...!いふちゃん...?

 

そうやで...

 

...うわっ...男の子やね...w

 

最初から、言ってるやんw

 

ごめん、ちょっと久々に見たら、もっと、男や思ってw

 

ふふっ...w

 

...あっ!...さっきは、応援してくれてありがとうっ!

 

...凄かったよ、速かったっ。

 

いふちゃんのおかげで、できたんよ。
ありがとう、って何回言えばいいのだか...w

 

よかったわ。

 

なぁ...ウチ、好きなんよね。

 

何が...?

 

いふちゃんっ...!お願い、付き合って。

 

...ええよ...俺、一年やけどw

 

気にしんといてw?

 

...て、感じやったんよ。

 

へぇー、でさ、何で別れちゃったの?

 

あぁー...志望校受かりたいから。

 

そうなの...?

 

初兎ちゃん、6年生の時に、
私立行きたいって思ったらしくて。

 

そっか...

 

それが遠くの中学やもんで、
疎遠になってもうたんよね。

 

あぁー......

 

そー...

悠ちゃんも遠距離になっちゃうよね。

 

ねっ、ねぇ、悠ちゃんに告白してみたら?

 

えー...だから、卒業式に...

 

...遅いっ、遅いよっ、だめだよっ...!

 

なんでだよ。

 

中学違ったら疎遠だよ?

 

...そっか...っ...

よしよしっ...迷いが見えてきたっっ!

 

...確かに。

 

俺は、無理だったから、まろには全力で頑張ってもらわなくちゃっ!

 

...ないこは、なんで無理って決めつけるん?

 

...振られたから。

 

...そっか...

 

どうか、まろにはっ...幸せになって...っ

 

ないこ...諦められてないじゃん。

 

...そうだよ、でも、俺はもう無理なの。

 

はぁー、明日な。

 

ちゃんと告るから、安心しろ。

 

はぁーあ、良かった!

 

お前が安心して、どうするんだよってなw

 

ふふっ...

 

じゃ、また明日な。

 

うん、また。

continue...

大好きなお兄ちゃん。(連載停止により終了。

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