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四 敦也(あずま あつや)

俺の隣の赤ちゃんは、誰なんだよ!?

四 敦也(あずま あつや)

母さん、教えてくれよ!!

敦也は、取り乱す。

冬桜子(とおこ)

この子達を産んだ14年前…

冬桜子(とおこ)

私の体調は最悪だった…

冬桜子(とおこ)

お乳も出なくて…

冬桜子(とおこ)

二人を育てる余裕もなくて…

冬桜子は、当時の事を、全て話した。

父親の和也が、妊娠5ヶ月目で事故死をしたこと。

出産したが、双子の子供を育てる体力もなく、余裕もなかったこと。

双子の弟の方が、隣人の手によって扇海(せんかい)孤児院に、預けられたこと。

双子の弟には「竜也」と名付けたこと。

敦也と竜也に、分かるように説明した。

四 竜也(あずま たつや)

それって、ここにいる竜ちゃんが

四 竜也(あずま たつや)

俺の弟って事なのか?

敦也の隣で、動揺を隠せず、少し震えている竜也を見ながら・・・。

冬桜子(とおこ)

扇海孤児院に問い合わせしてみないと

冬桜子(とおこ)

詳しい事は分からないわ…

四 敦也(あずま あつや)

仮に、俺と竜ちゃんが双子だった場合

四 敦也(あずま あつや)

俺と竜ちゃん、似てねェんだけど…

四 敦也(あずま あつや)

双子ってさ、同じ顔なんだろ?

冬桜子(とおこ)

双子には一卵性と、二卵生に分かれてるの

冬桜子(とおこ)

一卵性は、1つの卵に1つの精子が受精したあと

冬桜子(とおこ)

その受精卵が、二つに分かれて産まれたもので

冬桜子(とおこ)

遺伝子も100%同じで、顔も性別も血液型も同じなの

冬桜子(とおこ)

二卵生というのは、二つの卵に

冬桜子(とおこ)

それぞれ別の精子が、受精して産まれたもので

冬桜子(とおこ)

遺伝子も違うし、性別や、血液型も違ったりするの…

四 敦也(あずま あつや)

じ、じゃあ、二卵生ってことなのか?

冬桜子(とおこ)

そうよ…

四 敦也(あずま あつや)

竜ちゃん、大丈夫か?

四 竜也(あずま たつや)

・・・

ずっと下を向いたまんまの竜也は、静かに頷いた。

冬桜子(とおこ)

竜也君は、孤児院で何も聞いてないの?

四 竜也(あずま たつや)

ぼくが産まれた土地が

四 竜也(あずま たつや)

この付近ってだけは聞けたんですが…

四 敦也(あずま あつや)

あ!だから転校してきたのか?

四 竜也(あずま たつや)

うん

四 竜也(あずま たつや)

何か分かると思って…

四 敦也(あずま あつや)

そっかァ…

ー数日後ー

冬桜子は、扇海(せんかい)孤児院に問い合わせをした。

14年前の出来事で、当時、孤児院で働いていた者は既に退職している。

当時の事は、現在の職員では分からない。

書類等も、10年前の火事で燃えて灰になっていた。

これで、完全に分からなくなってしまった。

四家・リビング

冬桜子は、休みの日曜、敦也と竜也を呼んで、今後について話し合っていた。

冬桜子(とおこ)

孤児院に、問い合わせしてみたのね?

四 敦也(あずま あつや)

うん

四 敦也(あずま あつや)

どうだった?

冬桜子(とおこ)

さすがに14年前の事が

冬桜子(とおこ)

分かる職員さんが居なくてね…

四 敦也(あずま あつや)

そっかァ~…

冬桜子(とおこ)

書類も、10年前の火事で燃えたみたいで…

四 敦也(あずま あつや)

うわッ、それ最悪じゃん!

四 竜也(あずま たつや)

ぼく、小さかったから

四 竜也(あずま たつや)

火事のことは、あまり覚えてないです

四 竜也(あずま たつや)

ごめんなさい

冬桜子(とおこ)

竜也君…

四 敦也(あずま あつや)

誰も、おめェのこと、責めてねェから

四 竜也(あずま たつや)

う、うん

冬桜子(とおこ)

それで、親子だって証明するには

冬桜子(とおこ)

DNA鑑定しか残ってないのね?

四 敦也(あずま あつや)

DNA鑑定って、聞いたことある!

四 竜也(あずま たつや)

ぼくも、聞いたことはあります

冬桜子(とおこ)

髪の毛や爪とかでも鑑定できるし

冬桜子(とおこ)

超高精度鑑定でも10万いかないし

冬桜子(とおこ)

精度も99.9999999999%以上もあるの

四 敦也(あずま あつや)

すげェ精度だな…

四 竜也(あずま たつや)

うん、すごい!

四 敦也(あずま あつや)

けどさ、99.9999999999%以上があるなら

四 敦也(あずま あつや)

0%もあるってことだよね?

冬桜子(とおこ)

親子じゃなかったらね?

冬桜子(とおこ)

だけど、誕生日、血液型、孤児院…

冬桜子(とおこ)

私は、竜也君のこと、敦也の弟だと信じてるの

四 敦也(あずま あつや)

俺も、竜ちゃんが弟だったら嬉しい

四 竜也(あずま たつや)

ぼくも、敦ちゃんがお兄ちゃんだったら嬉しいし

四 竜也(あずま たつや)

お母さんが、できるのも……

竜也は、涙ぐむ。

四 敦也(あずま あつや)

竜ちゃん!泣くな!

四 敦也(あずま あつや)

泣くのは、鑑定結果が出てからだろ?

四 竜也(あずま たつや)

…グズッ…そうだね…

冬桜子(とおこ)

私も、こんな奇跡みたいな事が起きるなんて

冬桜子(とおこ)

思ってもいなかったから

冬桜子(とおこ)

竜君と同じで泣きたい気持ちよ…

四 敦也(あずま あつや)

母さんまで…

冬桜子(とおこ)

1番泣きたいのは、敦也かもね…

四 敦也(あずま あつや)

・・・

四 竜也(あずま たつや)

何か言ってよ、敦ちゃん!

四 敦也(あずま あつや)

…悪ィ…部屋、戻るわ…

敦也はそう言い残すと、2階の自室へ戻って行った。

冬桜子(とおこ)

敦也も素直になればいいのに…

四 竜也(あずま たつや)

…敦ちゃんの気持ち分かるから

四 竜也(あずま たつや)

このままそっとしときます

冬桜子(とおこ)

竜也君、ありがとうね…

四 竜也(あずま たつや)

とんでもないです!

冬桜子(とおこ)

竜也君は、お昼はどうするの?

四 竜也(あずま たつや)

あ、寮に戻らないといけないので…

冬桜子(とおこ)

そうなのね?

冬桜子(とおこ)

じゃあまた今度ね

四 竜也(あずま たつや)

はい…

四 竜也(あずま たつや)

じゃあぼく、敦ちゃんに帰ること伝えてきます

冬桜子(とおこ)

うん、そうしてあげて

竜也は、2階の敦也の部屋に行き、帰ることを伝えに行った。

冬桜子(とおこ)

週明け、鑑定の手続きしないと…

2階から、竜也が降りて来た。

四 竜也(あずま たつや)

じゃあ、ぼく帰ります

冬桜子(とおこ)

うん、気を付けて帰ってね?

四 竜也(あずま たつや)

はい!また来ます

四 竜也(あずま たつや)

おじゃましました

竜也は、冬桜子にお辞儀をして、四家を後にした。

ー二週間後ー

DNA鑑定の結果が、四家に届いた。

色々と複雑な記号も多く、難しい事は省くとして、結果は99.9999999999%親子関係という結果だった。

この結果を見た敦也は、学校の寮にいる竜也にも知らせて、もうすぐ四家に竜也が来ることになっている。

冬桜子(とおこ)

何も準備してないけど

冬桜子(とおこ)

いつも通りにしてれば

冬桜子(とおこ)

大丈夫よね?

\ただいま/

\おじゃまします/

敦也と竜也が、戻ってきた。

冬桜子(とおこ)

二人共、おかえり

四 敦也(あずま あつや)

ただいま

四 竜也(あずま たつや)

こんにちは

四 竜也(あずま たつや)

鑑定結果

四 竜也(あずま たつや)

敦ちゃんから聞きました

冬桜子(とおこ)

…ええ

冬桜子(とおこ)

竜也は私の息子で

冬桜子(とおこ)

敦也の弟よ…

冬桜子(とおこ)

竜也、おいで

冬桜子は、両手を広げて竜也を呼んだ。

四 竜也(あずま たつや)

四 竜也(あずま たつや)

…はい

竜也は照れながら、冬桜子の胸の中へ…。

ー数日後ー

竜也は寮を引き上げ、敦也の家、いや…自宅に荷物を運んだ。

敦也の部屋の横に、空き部屋がある。

その空き部屋を、自室にするように冬桜子から言われた竜也は、なぜだか、敦也の部屋で過ごしたいと言う。

竜也は、今まで離れていた分、共に過ごす時間を大切にしたい。ということだった。

長いようで短い14年間を、竜也は一人で乗り越えた。

親に会えるかもしれないと、転校を決意しその土地で母親と兄に出会えた。

世の中には、本当の親に会いたくても会えない子供達が沢山居る。

竜也は、自分のように苦しんでいた子供達の手助けになればと、孤児院で働く事を決めた。

ー四年後ー

冬桜子(とおこ)

行くのね…

冬桜子は寂しげに竜也を見る。

四 竜也(あずま たつや)

母さんごめん

四 竜也(あずま たつや)

でもね?

四 竜也(あずま たつや)

ぼくみたいに苦しんでる

四 竜也(あずま たつや)

子供達を助けたいんだ!

竜也は少し涙ぐむ。

冬桜子(とおこ)

たまには帰って来なさいよ?

四 竜也(あずま たつや)

うん!

四 竜也(あずま たつや)

あれ?兄さんは?

敦也が見送りに来ていないことに気付く。

冬桜子(とおこ)

竜也と離れるのが

冬桜子(とおこ)

寂しいのかもね…

四 竜也(あずま たつや)

ふふっ…

四 竜也(あずま たつや)

兄さんらしいね…

四 竜也(あずま たつや)

そろそろ行くね?

冬桜子(とおこ)

えぇ…

冬桜子(とおこ)

元気でね?

四 竜也(あずま たつや)

母さんもね…

数分後、竜也は列車に乗った。

ー扇海(せんかい)孤児院ー

孤児院で、竜也は子供達の人気者になっていた。

少年

せんせぇ~!

四 竜也(あずま たつや)

ん?どしたの?

少年

きのうねぇ~?

少年

ママにあった、ゆめみたの~!

四 竜也(あずま たつや)

そっかそっか!

四 竜也(あずま たつや)

良かったね~

四 竜也(あずま たつや)

正夢になったらいいね!

少年

うんっ!!

少年は、笑顔になった。

そうか

僕が君で

君が僕なんだ

きっと

君も出会えるよ

ぼくのように

F I N

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