アル
それは
アル
沙良の頭の中で消したんだよ
アル
ショックだったあの思い出を
沙良
え、
沙良
あ
沙良
(声に出てた)
沙良
じゃあアルは
沙良
お父さんが拾ってきた子猫なの
アル
今は大人の猫だけどね
アル
僕ずっと会いたかったんだ
アル
それであの神社にお願いしたんだよ
沙良
神社って
アル
そう、沙良が願ったあの神社で
沙良
そうなんだ
沙良
アル
沙良
あの時救えなくてごめん
アル
いいんだよ
アル
僕がいるせいで厄介事が増えるとでも
アル
考えていたみたい
沙良
え!
アル
僕は生まれながら人の考えが少し分かるから
沙良
そうだったんだ
沙良
…ねぇアル
アル
なに?
沙良
あの時は離しちゃったけど
沙良
私もう高校生になったし
沙良
嫌かもしれないけど
沙良
また一緒に暮らそう
アル
…そう出来たら良かったな
沙良
え?
アル
僕ね
アル
もう死んじゃったんだ
沙良
…(ウソ)
アル
他の子に助けてもらったなんて嘘
アル
本当は自力で生きようとしたけど
アル
無理だった
沙良
そんな…
アル
でも神様が沙良に会わせてくれた
アル
僕は楽しそうに笑ってる沙良の顔
アル
ずっと忘れないよ
アルの体が透けていく
沙良
まって!
沙良
まだ行かないで!
アル
空の上から
見守ってるよ
沙良
大好き
沙良
…ハッ
沙良
あれ
沙良
私の部屋だ
沙良
…アル
数日後
沙良
おはようお母さん
お母さん
おはよう
お母さん
今日は早く起きれたのね
沙良
もう子供じゃないんだから( *¯ ³¯*)
お母さん
そうね
お母さん
アニー
お母さん
ご飯だよ
アニー
ニャー
沙良
アニーはご飯が分かるんだね(*^^*)
私はお母さんに
あの夢のような出来事を話した
お母さんは驚いていたけど
私にごめんと言った
その後
たくさん話して 保護猫を1匹引き取って育てている
沙良
(アルの代わりとは言わないけど)
沙良
精一杯君を幸せにするからね!
アニー
ニャー






