今回はちょっと不穏
まぁ見たらわかるよ
一応黒の時代の延長みたいな
織田作が死んでからの太宰と高見です
それではどうぞ!
太宰
織田作...私はどうしたらいい...
織田作
人を救う側になれ
織田作
その方が...幾分か素敵だ...
高見
.......
太宰
高見
高見
おや、太宰じゃないか
太宰
......織田作が死んだ
太宰
私はマフィアを抜けようと思うよ
高見
...そうか
高見
頑張って.....としか言えないけれど
高見
君が求めているのはそれ以上かな...?
太宰
...一緒にここを出て欲しい
高見
そう...だねぇ、......
高見
抜けてもいい、けれど
高見
俺が抜けるのはもう少しあとだ
太宰
........なんで?
高見
やることがあるからね
高見
元気でやるんだよ太宰
太宰
私は高見が一緒じゃないと嫌だ
太宰
私の為に動いてくれようとしているのだろう?
太宰
そんなのやらなくていい...高見が一緒なら私は__
高見
太宰
太宰
っ、
高見
君が大丈夫でも俺が駄目なんだ
高見
俺がこうしないと、俺が俺でなくなってしまう
太宰
高見.......でも
高見
太宰分かってくれ...
高見
頼むよ
太宰
っ!
太宰
.......うん
太宰
それなら、私がどこで何をしていても必ず見つけ出してね
高見
あぁ、約束するよ
高見
俺は君を1人にしない
高見
決して...
太宰
うん
太宰
待ってるよ
森
それで
森
何の話かな高見君
高見
太宰がポートマフィアを抜けたそうですね
森
あぁ
森
でもまだ私はYESと言ったわけじゃない
高見
...首領
高見
太宰をこれ以上縛らないであげてください
森
どういう意味かな
高見
...もう彼は十分闇をさまよった
高見
もういいでしょう
高見
太宰の代わりは...私では務まりませんか...?
森
.......太宰君の代わりが君に?
森
面白いじゃないか
森
それなら高見君
森
君が太宰君の代わりに足りるかを照明し給え
高見
はい
高見
お任せ下さい首領.....
森
私も、甘くなったものだ...
高見
...俺が太宰の代わりに((ボソ
中也
__ぃ
高見
もっと、もっとやらないと...
中也
おい!!
高見
っ!!
高見
なんだ、中也かい?
中也
なんだとは失礼なやつだな
中也
ずっと呼んでんのに気づかねぇなんてらしくねェじゃねぇか
高見
あぁ、なに
高見
最近忙しくってね
中也
...太宰がポートマフィア抜けたみてぇだな
高見
...らしいね
中也
なンも聞いてねぇのか?
高見
何も
高見
...何も聞いてないよ.....
中也
珍しい...
中也
それで?なんでそんな忙しいンだよ
高見
太宰の分の仕事を一寸ね
中也
太宰の野郎の仕事は首領がやってんじゃねぇのかよ
高見
どうなんだろうね
高見
でも俺が太宰の為にやらないといけないことなのだよ...
中也
はぁ?
中也
何言ってやがんだ
中也
野郎の分は野郎にやらせときゃいいんだよ
高見
その野郎がいないから俺がやっているのであってね
中也
気に入らねぇ...
中也
ならその仕事俺に回せ
中也
俺が片付ける
高見
駄目だ
中也
ンでだよ
高見
俺がやらないといけないんだ...俺が...ッ
高見
駄目、俺がやるから...じゃあね中也
中也
待てよ
高見
っ
中也
そんな取り乱した状態で仕事なんてやるな
中也
迷惑だ
高見
っ!!
高見
離してくれ...少し休むから
中也
とかいって離すと仕事やるんだろ手前ェは
高見
.........
中也
図星かよ.........
中也
いいか?高見
中也
手前ェが太宰のためになんて思わなくていいんだよ
高見
はぁ?
中也
高見は高見のままでいればいい
中也
あいつがどうなろうが俺は知ったこっちゃねぇよ
中也
俺が気にすんのは高見だけだ
高見
っ
高見
中也の言いたいこともわかるよ
高見
けれど、これは俺がやらないといけないことなんだ
中也
チッ
中也
ンでそんなに頑ななんだよ!!
高見
俺が!!
高見
俺が太宰を光の方へ進めないといけないんだよ!!
高見
織田君が居ない今、太宰を支えられるのは俺しかいない!!
高見
俺がやらないで誰が太宰を支えるんだ...
高見
.......中也は自分のことに集中して呉給え、やるべきことは俺が自分でやる...
中也
クッソ頭がてぇな手前ェは
高見
はぁ?
中也
自分のためにこんなボロボロになってたら太宰も報われねぇよ
高見
君に太宰の何がわかるのだい
高見
相棒として隣に立って嫌味ばかり言っていた君にッ!!太宰の何が__
中也
もう無理すんな
高見
っ!
中也
俺は太宰なんでどうでもいい...
中也
なんて言ったらまた手前ェは怒るか...?
中也
でもよ、俺は太宰なんかより...高見が心配なんだよ
高見
...君に心配される筋合いは無い
中也
俺が嫌なんだ
中也
太宰の分の仕事のことはもういい...
中也
手前がやるんならもうそれでもいい
中也
ただ、無理はしないで欲しいってだけだ
高見
.......無理なんてしてない
高見
俺はまだやれる
高見
太宰が人を救えるように...俺が
中也
だぁから、
中也
太宰じゃあなくて俺を見ろよ
高見
!
中也
ここにもう太宰はいねぇ
中也
手前の目の前にいるのは中原中也だ
高見
なか、はら...
中也
いいか?よく聞けよ高見
中也
無理をするくらいなら、太宰なんて忘れて俺にしろ
高見
は.....?
中也
高見がなんでそこまであいつに縛られてるかは知らねぇ
中也
俺の方が太宰よりも後に手前を知ったから、手前のこともまだ分からねぇ
高見
........
中也
ただ、高見を心配に思う俺の気持ちも...少しでいいから考えてくれ...
高見
中也.......
中也
...悪かったな引き止めて
中也
もう俺も任務があるし行くわ
高見
っ!中也!!
中也
ん、?
高見
.......俺は、そんなに疲れてるように見えるかい...?
中也
鏡見たことあんのか?
中也
大分疲れきってる顔してるぜ
高見
......そうかい...
高見
わかったよ。うん...
中也
じゃあな
高見
うん、
太宰
あ〜あ
太宰
どこかに心中してくれそうないい女性はいないものか...
高見
女じゃあないけれど、俺と心中なんてどうかな?
太宰
ぇ...?
太宰
っ!!高見...っ?!
高見
やぁ
高見
2年ぶりだねぇ太宰
太宰
久しぶり...
太宰
元気だったかい?
高見
お陰様でボロボロだよ
高見
君の代わりを務めたのだから褒めて欲しいくらいにはね
太宰
はは
太宰
それは悪い事をしたねぇ
高見
思ってもいないくせによく言う...
高見
新しい仕事の方はどうだい?
太宰
あぁ、マフィアよりも快適だよ
太宰
自殺もできるしね
高見
そう
高見
それは良かったじゃあないか
太宰
......高見も来る気になったかい?
高見
...俺はまだ...行けそうにないな
太宰
.......わかったよ
太宰
それじゃあまた会おう高見
高見
あぁ、じゃあね太宰.........
太宰
.......
高見
あ〜、いつ見てもここは高いねぇ...
高見
.......ふぅ
高見
もういいだろうか...
太宰
良くないよ
高見
...太宰
太宰
私が気づかないとでも思ったのかい?
太宰
バレバレだよ、君が弱り切っている事なんてね
高見
.......
太宰
済まなかったね、私のせいで
高見
太宰のせいじゃあない
高見
これは俺の......いや
高見
太宰のせいかもしれないね
太宰
酷いなぁ
太宰
これでも私頑張ったのだけれど
高見
俺の方が頑張っているよ
太宰
そうだね...ねぇ高見
高見
なんだい?
太宰
ここから一緒に飛び降りたら、無理心中担いるかな?
高見
飛び降りたいのかい?
太宰
嫌だよ
太宰
私痛いのも苦しいのも嫌だもの
高見
ははは
高見
そういう奴だったな
太宰
高見、マフィアを抜けてくれ
高見
.....そろそろ潮時かい?
太宰
私の見立てによるとね
太宰
どうだい?
高見
...まだ少しいることにするよ
高見
良い友達もできたし
太宰
えぇ......