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うわぁぁぁぁん(´;ω;`)と泣くのはここまでにしてその女を殴る権利は私にありますか?
ドンッ!
里桜❁⃘*.゚(11歳)
柊✌︎('ω')✌︎(11歳)
柊✌︎('ω')✌︎(11歳)
柊は突き飛ばされた拍子に壁に強く打ち付けられて痛がってる里桜に駆け寄り、妹を突き飛ばした相手に向かって思いっきり睨んだ。
突き飛ばしたのは、 母親だった。
里桜❁⃘*.゚(11歳)
柊と里桜の母親(クズ母)
里桜❁⃘*.゚(11歳)
柊✌︎('ω')✌︎(11歳)
さっきまでは優しかった母親が今まで聞いたことがない冷たい言葉と冷たい目を目の当たりに里桜は壁に強打したことの背中の痛みよりも信じられない気持ちがいっぱいだった。
2人が呆気にとられた顔をしているのをよそに母親は1人で背伸びをした。
柊と里桜の母親(クズ母)
里桜❁⃘*.゚(11歳)
柊✌︎('ω')✌︎(11歳)
柊と里桜の母親(クズ母)
母親は黒いスカートのポケットから煙草の箱を取り出し、火をつけながら2人に皮肉なことを言った。
柊と里桜の母親(クズ母)
白い煙が天井に向かって昇っていく。煙草の匂いがまるで2人を追い詰められていくかのように少しずつ充満させていく。
柊✌︎('ω')✌︎(11歳)
柊と里桜の母親(クズ母)
里桜❁⃘*.゚(11歳)
柊と里桜の母親(クズ母)
信じられない気持ちがいっぱいで困惑している里桜に母親は嘲笑った。その瞬間、険しい顔に変わり憎々しげに言った。
柊と里桜の母親(クズ母)
柊✌︎('ω')✌︎(11歳)
里桜❁⃘*.゚(11歳)
柊と里桜は自分たちを恨みのこもった目で睨む母親と理不尽で惨い現実を突きつけられて、思わず絶句してしまった。
柊と里桜の母親(クズ母)
里桜❁⃘*.゚(11歳)
柊と里桜の母親(クズ母)
柊✌︎('ω')✌︎(11歳)
里桜❁⃘*.゚(11歳)
柊と里桜の母親(クズ母)
薄々気づきながらもこの女の「偽物の」優しさにまんまと信じた俺は本当に馬鹿だった······。
そしてこれから先、地獄の日々が始まることになってしまったということを······。
それからというもの······
地獄の日々が始まった。
あの女は祖父母が遺した2,000万円の遺産をギャンブルやブランド物、酒などの散財でどんどん消えていく。
俺たちは学校から帰ってきたら、すぐに家事をしたり、あの女の要求を聞いたりしていた。
あの女の要求を逆らったり、日頃の行いが悪けりゃ八つ当たりで暴力は勿論、ご飯抜きにした日もあった。
遺産が少なくなったら、あの女はおじいちゃんたちの家を売った。俺たちがおじいちゃん達と一緒に10年間も過ごした思い出の家を······。
その家を売却した金もまたあの女の欲でどんどん無くなっていく。俺たちが小学校を卒業したと同時に引っ越して今の家に住んでいる。俺たちが学校に行っている間にあの女は男を連れ込んで、『やるだけのことをやって』お金を貰う仕事をしていた。一度その事実を知った時は反吐が出る思いが止まらなかった。
それでも俺が挫けなかったのは、妹の里桜のおかげだった。心優しい里桜はあの女から暴力を振るわれても、辛く当たってもあの女のことを『お母さん』と呼び、悪く言うことは一切なかった。
数年後、俺と里桜は16歳になった。それと同時にあの女は知り合った男と再婚した。その男は有名企業の社長で俺たちと同い年の連れ子がいた。中古アパートから豪邸に暮らすことになったが、あの男も連れ子も俺たちのことを人として扱うことはなかった······。
俺は中学卒業後に就職をして、アイツらに毎月の給料分を渡していた。里桜は家事全般1人でこなしていて、アイツらから家政婦のように扱われていた。お互い高校に入らず、毎日奴隷のように体を動かした。
それでも俺は大切な妹の里桜の存在がいる限りどんなことも耐えた。それに俺がアイツらに給料分のお金を渡す前にいつも1万円を取り出して、バレないように貯めていた。あと5万円···それを貯めればアイツらがいない間に里桜と一緒にこの地獄から逃げることができる!
里桜、待っていてくれ! 俺がもう少し頑張って残りの5万円を貯めれば、お前と一緒に誰も追ってこない遠い所に行って、どこかで幸せに暮らそう!俺はその希望を抱きながら身を粉にして働いた。
けれど···あの日、
その希望が一気に崩れていくことになることは···思いもしなかった。
あの日
居間
里桜❁⃘*.゚(16歳)
義父の連れ子(クズ)
里桜❁⃘*.゚(16歳)
義父の連れ子(クズ)
里桜❁⃘*.゚(16歳)
義父の連れ子(クズ)
里桜❁⃘*.゚(16歳)
義父の連れ子(クズ)
義父の連れ子(クズ)
里桜❁⃘*.゚(16歳)
里桜❁⃘*.゚(16歳)
義父の連れ子(クズ)
里桜❁⃘*.゚(16歳)
義父の連れ子(クズ)
里桜❁⃘*.゚(16歳)
義父の連れ子(クズ)
里桜❁⃘*.゚(16歳)
義父の連れ子(クズ)
里桜❁⃘*.゚(16歳)
義父の連れ子(クズ)
里桜❁⃘*.゚(16歳)
義父の連れ子(クズ)
里桜❁⃘*.゚(16歳)
義父の連れ子(クズ)
里桜❁⃘*.゚(16歳)
連れ子の部屋
ガチャッ
義父の連れ子(クズ)
ドサッ!
里桜❁⃘*.゚(16歳)
里桜❁⃘*.゚(16歳)
義父の連れ子(クズ)
ビリビリッ!
里桜❁⃘*.゚(16歳)
義父の連れ子(クズ)
義父の連れ子(クズ)
里桜❁⃘*.゚(16歳)
義父の連れ子(クズ)
里桜❁⃘*.゚(16歳)
義父の連れ子(クズ)
ボカッ!!!
里桜❁⃘*.゚(16歳)
義父の連れ子(クズ)
里桜❁⃘*.゚(16歳)
義父の連れ子(クズ)
里桜❁⃘*.゚(16歳)
嫌ああぁぁ!!!
数分後
家の外
柊✌︎('ω')✌︎(16歳)
柊✌︎('ω')✌︎(16歳)
柊✌︎('ω')✌︎(16歳)
ガチャッ
居間
ガチャッ
柊✌︎('ω')✌︎(16歳)
シーン······
柊✌︎('ω')✌︎(16歳)
柊✌︎('ω')✌︎(16歳)
ガタッ
柊✌︎('ω')✌︎(16歳)
柊✌︎('ω')✌︎(16歳)
階段
柊✌︎('ω')✌︎(16歳)
階段を上る度に音が大きくなる。 けれど、それは違う音だった。
いや、寧ろ聞きたくもなかった覚えのある音に近かった。
ギッ!ギッ!
柊✌︎('ω')✌︎(16歳)
その音を聞いた瞬間、 嫌な予感が襲ってきた。
柊✌︎('ω')✌︎(16歳)
柊✌︎('ω')✌︎(16歳)
俺はその予感が外れることも妹が無事であることも祈りながら急いで音のする方に向かった。
けれど、 その祈りは届いてくれなかった。
あの光景は忌々しいほど、 今でも思い出す。
義父の連れ子(クズ)
息を荒くしながら里桜を汚す連れ子。
そして···
里桜❁⃘*.゚(16歳)
一筋の涙を静かに零れながら、虚ろな目で天井を見る
妹の姿。
里桜❁⃘*.゚(16歳)
柊✌︎('ω')✌︎(16歳)
里桜❁⃘*.゚(16歳)
柊✌︎('ω')✌︎(16歳)
そこからは覚えてない···
気がついた時は···
連れ子を何度か殴っていた。
部屋中に鳴り響く鈍い音。
殴る度に飛び散っていく汚い血しぶき。
部屋の隅で泣いてる妹。
まさに地獄絵図。 皮肉にもこの地獄にはぴったりな光景だ。
騒ぎを聞きつけて連れ子を殴っている俺を止めようとしているあの男。
この光景を青ざめて見ながら警察と救急車を呼ぶあの女。
離れた所から聞こえてくる警察と救急車のサイレン。
───······。
あの後、俺は警察に連行されて、連れ子は救急車を乗せて連れて行った。
連れ子は運良く生きていたが、アイツらは近所中に恥をかかされたことが許せなかったのか、裁判を起こし、俺は傷害罪で15年以下の懲役に処された。
里桜はあの後アイツらに釘を刺したのか、俺の所へ面会に来ることは一度もなかった。けれど、里桜から俺宛に手紙を送っていた。
最初は日常生活のことや体調のことを気にしていたが、時々自分のせいで兄の俺がこんな目に遭ったことへの謝罪や会いたいと懇願している内容が書かれていた。
一番、胸が苦しかったのは···
『お母さんとおじいちゃんが仲直りして、おばあちゃんが生きていたあの幸せな日々を過ごしたいという夢を描いていた自分が許せない。』
『お兄ちゃんとおじいちゃんの気持ちを分かってあげられなかった自分が許せない。』
······と激しく自分を責める内容が書いていたことだった。
そんなことない。
里桜のせいじゃない。
俺だって、 自分自身が許せない。
一瞬でもあの女を『母さん』と呼んでしまった自分が···。
俺は窓の外に雲から覗いて出てきた月を見つめ、冷たい壁に背を凭(もた)せかけて三角座りをしたまま眠りに落ちた。
あの頃のように隣で里桜が同じ体勢で眠っているのを感じながら。