配信
ヘイヘイ、ハロー、ピーチューブ。 とうも、BUTAKINです。
ルミ隊員
いつもながら、BUTAKINさんのピーチューブはホッコリするな~
トーマ隊長
おい、ルミ隊員、勤務中に何をしてるんだ。
ルミ隊員
あ、隊長、BUTAKINさんのピーチューブ動画が配信されたのでつい見ちゃいました。
トーマ隊長
豚菌?!おいおい、へんな菌を持ち込まんでくれよ。
ルミ隊員
は~?BUTAKINさんを知らないんですか?ピーチューブ界のパイオニアにして登録者数1000万人を誇る凄い人なんですよ~
トーマ隊長
ふーん、なんだかよく分からないが変な世の中になったなー
プルルル、プルルル・・・
トーマ隊長
おい、ルミ隊員、電話だぞ。
ルミ隊員
ハイハイ、ただいま・・・こちらピパロン王国警備隊です。
BUTAKIN
あの、ちょっと相談したいことがありまして・・・
ルミ隊員
どうしました?(どこかできいたことがあるような・・・)
BUTAKIN
はい、実は最近、僕の偽物が現れれて困っているのです。あ、申し遅れましたが、僕、ピーチューバーのBUTAKINといいます。
ルミ隊員
えぇぇっ
BUTAKINさんの部屋
トーマ隊長
さすが人気ピーチューバーの住む部屋はすごいな~
ルミ隊員
隊長、そんなにキョロキョロしないで下さい。みっともないですよ。仕事仕事!
トーマ隊長
ああ、そうだった。BUTAKINさん、偽物について聞かせてください。
BUTAKIN
はい、まずはこれを観て下さい。
ルミ隊員
おお、これは正しくBUTAKINさん・・・じゃない?
BUTAKIN
FUKAKINと名乗る僕そっくりの男が現れ、僕と同じ時間に同じ内容の動画を配信しているのです。
トーマ隊長
なるほど、BUTAKINさんの偽物、FUKAKINと名乗る不届きな男を逮捕すれば良いのですね。
BUTAKIN
いや・・・最初はそう思ったのですが、だんだん、向こうが本物で僕が偽物じゃないかと思ってきて・・・
ルミ隊員
そんなわけないじゃないですか。BUTAKINさんは本物です!元気だしてください!
BUTAKIN
そうだといいのですが・・・
予告状
ピーンポーン、ピーンポーン BUTAKINさん、メッセージカードが届きました。
BUTAKIN
なんだろう?
親愛なるBUTAKINへ 私は世間を騒がす大泥棒、怪盗オリーである。 BUTAKINのピーチューブはいつも楽しく拝見しているよ。見ているうちに、君のサングラスが欲しくてたまらなくなってしった。いつもなら拝借するところだか、元気がないBUTAKINから奪うのは忍びない。取引しないか?君がサングラスを送ってくれれば、FUKAKINが気にならなくなるよう手配しよう。なんたって、FUKAKINは私が作った幻だからね。 宛先は「ピパロン王国 怪盗オリー宛」でOKだ。よい返事を待っているよ。 怪盗オリー
トーマ隊長
怪盗オリーめ、またふざけたことをいいやがって。BUTAKINさん、こんな脅しに屈してはいけませんよ。ここはトーマ隊長にお任せください!
ルミ隊員
(またカッコつけてる、この間は寝てたくせに)
BUTAKIN
いえ、サングラス、怪盗オリーに送ろうと思います。
ルミ隊員
えぇぇ!
BUTAKIN
サングラスは沢山もってますから。これで解決出来るならそれに越したことはありません。
トーマ隊長
まあ、BUTAKINさんがそういうのなら・・・怪盗オリーめ、命拾いしたな!
ルミ隊員
どちらかと言うとトーマ隊長がまた失敗しなくて済んだのでは。
トーマ隊長
そうとも言えるが・・・いや、ともかく元気が一番。今日は帰ろう。
後日
BUTAKIN
この間はどうもありがとうございました。あの後、僕のそっくりな人はいなくなり、これまで通りの活動ができています。
ルミ隊員
良かったですね、動画、楽しみにしてますよ。
BUTAKIN
ありがとうございます。でも、本当は幻なんかではなく、違う世界で僕そっくりな人がいて、活動を続けているのでは、と思う時もあります。
トーマ隊長
まあ、そんなもんですよ。私も違う世界では怪盗オリーを逮捕して英雄になっていると思うこともありますし、似たようなものですね~
ルミ隊員
それはないとおもいますけど。
トーマ隊長
ルミ隊員なんか、小学一年生だろ。
ルミ隊員
なっ...!トーマ隊長なんか...5歳です!