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第14話 使用人殺人事件

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第14話 使用人殺人事件

1 - 第14話 使用人殺人事件

2018年11月28日

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轟 健二

・・・すまない。みっともない所を見せた・・・

泣き終えた轟は加藤から離れようとするが、加藤はそれを許さなかった。

轟 健二

んっ!

加藤 恭子

駄目です。もう少しいてください。

加藤は相変わらず、轟の頭を撫でている。

轟 健二

しかし・・・

加藤 恭子

駄目です。

加藤はもう一度、念を押すように言った。

轟 健二

わかった・・・

加藤 恭子

落ち着きましたか?

轟 健二

あぁお陰様でな。

轟は今度こそ、加藤から離れた。

加藤は轟の眼を見ると、赤く腫れていた。

加藤 恭子

よかった・・・

加藤は心底ホッとした。

轟 健二

すまんな

深く頭を下げた。

加藤 恭子

吃驚しましたよ。部屋に戻ったら轟さんが泣いてるんですもの。

轟 健二

・・・すまんな・・・

加藤 恭子

いえ。

轟 健二

・・・訊かないのか。なんで泣いてたのかを。

加藤 恭子

訊きませんよ。

加藤 恭子

轟さんだって言いたくないでしょう?

加藤は轟の眼を見て言った。

轟 健二

・・・あぁ。

そう言う眼の色は暗かった。

加藤 恭子

ほら。そんな眼をしてるじゃないですか。

加藤 恭子

そんな轟さんに訊けませんよ。

加藤は笑みを浮かべた。

轟 健二

・・・ふふ、良い女だな。

加藤 恭子

それは、轟さんの女ですから当然ですよ!

加藤は腰に手を当て、フンスと効果音が出そうな顔をした。

そんな加藤を轟は抱き締めた。

加藤 恭子

轟さん・・・?

加藤は何時と何か違う轟に違和感を覚えた。

轟 健二

ありがとな。

轟 健二

本当にありがとう・・・

加藤 恭子

轟さん・・・?どうしたんですか急に・・・?

加藤の胸の中に、何かモヤモヤとした物が込み上げてきた。

轟 健二

どうもしないよ。

轟 健二

純粋な・・・感謝・・・だ・・・

轟はそれだけ言うと、そのまま、加藤を抱き締めたままベットに倒れ込んだ。

加藤が轟の顔を見ると、スヤスヤと寝息をたて、穏やかな顔で眠っていた。

加藤 恭子

ふふ、泣き疲れて寝ましたかね?

何だかこうして見ると可愛い子供みたい。

表情も穏やかそうだし、これ、効果あったみたい。

実は加藤、轟が気絶したあとに佐藤邸で沢田に貰った、塗り薬を背中に塗っていたのだ。

加藤 恭子

沢田さんに感謝しないと。

加藤は轟に布団を掛けた。

そして加藤も轟と一緒の布団に入った。

加藤 恭子

轟さん。おやすみなさい。

そう言うと電気を消して眼を瞑った。

???

・・・だな

朝8時

この日は珍しく加藤が轟より早く起きた。

加藤 恭子

ん・・・ん〜

腕を引っ張り背筋を伸びしながら、足を伸ばした。

加藤がゆっくりと眼を開けると、すぐ目の前に轟が映った。

加藤 恭子

・・・あ、轟さん・・・?

加藤は何か違和感があり、自分の格好をよく見ると、轟に足を絡ませ、抱き締めていた。

しかも、服装が浴衣なだけに、浴衣がはだけ、生足が露出して、そこから黒色の下着が見えていた。

加藤 恭子

〜〜〜!

轟 健二

ん・・・ん〜〜

加藤が己の格好に羞恥していると、轟が起き始めた。

轟 健二

ん・・・んっ〜

加藤 恭子

と、轟さん!

轟は寝惚けているのか、加藤の身体を揉み始めた。

加藤 恭子

あっ!やっ!轟さん!んんっ!

加藤は急に身体を触れ始め、寝起きと云う事もあり、少し身体が敏感になっていた。

加藤 恭子

あぁ!やっん!そこはぁ!あぁん!ひゃっ!

中々卑猥な声を出している。

加藤 恭子

あぁぁぁぁん!

加藤は身体をビクビクさせている。

ちょっとイッたかも・・・

加藤は顔を赤らめた。

轟 健二

ん〜〜ふぁ〜

すると轟は完全に眼を醒ました。

加藤 恭子

と、轟さん!

轟 健二

ん?

轟 健二

・・・!

轟は己の両足に加藤の生足が絡められ、胸が己の胸に当たり、顔が加藤と猛烈に近い事に一気に顔を赤面した。

さらに加藤の生足を眼で辿ると加藤の黒色の下着が見え、さらに赤面した。

轟 健二

・・・

加藤 恭子

・・・

2人は無言でお互いの口内に舌を入れ接吻した。

轟 健二

んろ・・・んろんろ・・・んちゅ・・・んちゅんちゅ

加藤 恭子

んろ・・・んろんろ・・・んちゅ・・・んちゅんちゅ

轟 健二

・・・続き・・・やるか?

加藤 恭子

・・・それは・・・夜に・・・

お互い赤面しながら言った。

2人はベットから出て、お互いに背を向け、服を着替えた。

危なかった・・・!もう少しで理性がぶっ飛ぶ所だった!けど、加藤の舌柔らかかったな・・・〜〜〜!

〜〜〜!恥ずかしい!もう少しで理性が飛んでた!けど、その前に轟さんの指が中に・・・〜〜〜!

お互いに赤面だ。

2人は服を着替えると、下で軽く朝食を食べた。

そのあと、昨日同様、山田が来るまで散歩だ。

轟 健二

恭子。

加藤 恭子

ん?なんですか?

あれ?轟さん、私の事を恭子って・・・

轟 健二

手、出してくれ。

加藤 恭子

?はい。

加藤は言われるがまま手を出した。

轟はその手を恋人握りで握った。

加藤 恭子

あっ・・・

轟 健二

どうせだし、デートでもするか。

加藤 恭子

〜〜〜はい!

加藤は轟の言葉に感激し、大きく頷いた。

轟 健二

山田には連絡してあるから、今日1日はデートだな。

加藤 恭子

やったー!

加藤は凄く素直に喜んだ。

轟 健二

ふふ、嬉しそうだな。

加藤 恭子

そらぁ、嬉しいですよ!久しぶりのデートですよ!イチャイチャ出来るじゃないですか!?

轟 健二

・・・へぇ〜推しには弱いのにイチャイチャねぇ〜?

加藤 恭子

そ、それは言わないでくださいよ!

加藤は耳まで真っ赤になった。

轟 健二

可愛いな。

加藤 恭子

〜〜〜!

轟 健二

それじゃあ行くぞ。

轟は加藤の腕を引っ張った。

加藤 恭子

はい!

・・・すまんな。

第15話に続く

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