大切な仲間

大きな爆発音と共に城壁が崩され、兵士が一斉に攻め込んできた

先頭には家康の姿が見えた

彼は憤怒に満ちた笑い声を上げ、哀れな最後を遂げる民平達を見ていた

ヴォックスは城を背しに、応戦を始めた

彼が刀を振り下ろすたび、何リットルもの血が流れた

彼が持っていた刀が鬼火に照らされていたと言われている

しかし大勢の兵士を前に、彼も次第に追い込まれていった

シュウの指示に従い、ヴォックスたちは丘を目指した

するとシュウのヒトガタが一点に集まり、時空が裂かれた

ヴォックスは城の方を向いて走り出した

ヴォックスが戻ると、城にはもう火が付いていた

城が崩れ落ちたとき、それは敗北を意味する

城の主。ヴォックス　アクマはもはや虫の息になっていた

ヴォックスは拳に力をいれ血を出し、彼の口元へ持っていった

城は崩れ去り、家康の勝利となった

日本は一つになり、戦の少ない江戸時代へと入っていく

彼は？ヴォックス　アクマはどうなったのか

鬼の血が彼の命を繋ぎ止めたと信じる者もいるが

それはただの言い伝えに過ぎない

もう一人の鬼がいたなんて

誰も信じるものはいない

彼らは無事に戻ってきたようだ

こうして半ば無理やりVoxとShuは日本に行った