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父の遺産を独り占めしようとして勝手に遺言を作ってた不倫女→

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父の遺産を独り占めしようとして勝手に遺言を作ってた不倫女→

1 - 父の遺産を独り占めしようとして勝手に遺言を作ってた不倫女→

♥

18

2022年10月08日

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セイ

ねぇシュン君

セイ

ユウさんの体調どうよ?

セイ

そろそろお迎えが来そうかしら?

セイ

色々と準備することあるんだから

セイ

もしお迎え来そうなら早めに言ってよね

シュン

セイさん?

シュン

父の体調が悪化して油断ができない状況なのに

シュン

よく旅行なんてしてられますね?

シュン

もし旅行中に父が亡くなったらどうするつもりなんですか?

セイ

えー?

セイ

だってこの旅行に行くときに

セイ

ユウさんに行ってもいい?ってちゃんと言ってから来たもんー

セイ

別に問題ないでしょー?

シュン

問題ないって…

シュン

父さんは優しいから断れないだけで

シュン

本当は妻であるあなたにそばに居て欲しかったはずです!

シュン

たった2年間だけですけど

シュン

父さんの横にいたんでしょ?

シュン

そんなこともわからないんですか?

セイ

えー?

セイ

セイはーそんなことわからないかなー?

セイ

だってユウさんすごい優しいからー

セイ

何をしても怒らないしー

シュン

なんなんですか…

シュン

なんで父さんもあなたみたいな人と結婚したんだろ…

セイ

えー?

セイ

それはー

セイ

セイがー可愛いからでしょー?

セイ

私が可愛いからー

セイ

死ぬ前にちょっとぐらいいい思いをしたかったんじゃないのー?

シュン

そんなわけないでしょ…

セイ

えーでもー?

セイ

私の前の奥さんの写真見たけどー

セイ

全然可愛くなくてびっくりしちゃったー笑

セイ

本当普通のおばちゃんって感じだったー

シュン

母さんのことを悪くいうのはやめてください!

シュン

なんでそこまで礼儀がないんですか!

シュン

人としてどうかと思いますよ!

セイ

なにそれ

セイ

私に説教するつもりなのー?

セイ

私はーあなたのお母さんなのよ?

シュン

あなたのことをお母さんだなんて

シュン

思ったことはありませんよ…

セイ

えー

セイ

セイー

セイ

悲しいー

セイ

だってユウさんがいなくなった後はー

セイ

あなたと私で二人っきりの家族なのよ?

シュン

まだ父さんは亡くなると決まったわけじゃありませんから!

シュン

縁起でもないことを言わないでください!

セイ

えー

セイ

でもかれこれもう1年ぐらい入院してるわけだしー

セイ

お医者さんからもー

セイ

余命は半年って言われてからもう半年は経ってるわけでー

セイ

もうそろそろじゃない?

シュン

なんでそんなことを言うんですか!

シュン

あなたに父さんのことを愛する気持ちはないんですか!

セイ

あるわよー?

セイ

だからとても悲しんでるんじゃないのー

シュン

悲しんでる人が

シュン

ハワイになんて旅行に行かないでしょ!

セイ

えー

セイ

なにその決めつけー

セイ

悲しい気持ちの人がハワイに行っちゃいけないなんて法律でもあるのー?

シュン

そんなのあるわけないでしょ…

セイ

じゃあ問題ないじゃないのー

セイ

私は悲しい気持ちを癒すためにー

セイ

友達とハワイに来てるのよー?

シュン

だれなんですか…

シュン

こんなタイミングでハワイに行くことを聞いても

シュン

あなたのことを止めないような人は…

セイ

んー?

セイ

そんなことシュン君には関係ないでしょー?

セイ

友達は友達よー?

シュン

そうですか…

シュン

そういえば、いつごろ帰ってくるんでしたっけ?

シュン

父さんの体調を考えると一刻も早く帰ってきて欲しくはあるんですが…

セイ

えー?

セイ

決めてないけどー?

セイ

2週間後とかかなー?

セイ

ユウさんからたっぷりお小遣いもらったからー

セイ

それを使い切ったら帰ってくるかなー?

シュン

お小遣い⁉︎

シュン

なんで体調が悪い父さんからお小遣いなんてもらってるんですか…!

シュン

本当に信じられない…

セイ

えー?

セイ

だってユウさんがー

セイ

自分が死ぬ前に私のことを喜ばせたいって言うからー

セイ

仕方なくよー?

シュン

なにが仕方なくですか…

セイ

私だってー?

セイ

別にこんなタイミングで行きたいわけじゃなかったのよー?

セイ

だってユウさんが亡くなった後なんてどうせ暇だしー

セイ

その後にゆっくり行けば良かったんですものー

シュン

またそんなことを言って…

シュン

本当に信じられません…

セイ

まぁ

セイ

私のことを信じようが信じまいが

セイ

あなたのお母さんなことに変わりはないし

セイ

ユウさんの妻であることに変わりはないからね?

セイ

大人しく仲良くしておいた方があなたのためでもあるのよ?

シュン

どういう意味ですか…?

セイ

ふふっ

セイ

まぁ、いずれわかるわよ

セイ

いずれね…

シュン

全く意味がわからない…

シュン

とりあえず父さんはいつ亡くなってもおかしくない状態なんです!

シュン

お金を使い切るとか言ってないで

シュン

早く帰ってきてください!

シュン

一応妻なんですから!

セイ

はーい

セイ

気が向いたら帰りますー

シュン

なんなんだよ一体…

〜2週間後〜

シュン

セイさん!

シュン

まだ帰ってきてないんですか!

シュン

父さんが…!

シュン

父さんが…!

〜翌日〜

セイ

シュン君ー

セイ

ごめーん

セイ

昨日はずっと飲んでたのもあってー

セイ

携帯見れてなかったー

セイ

失礼失礼

セイ

なんかあったのー?

シュン

あぁ…

シュン

セイさんですか…

セイ

セイ

なになに?

セイ

なにそのリアクションー

セイ

なんかあったのー?

シュン

父さんが…

セイ

なになに

セイ

何かあったのー?

セイ

もしかして!

セイ

ついに…?

シュン

昨日亡くなりました…

セイ

お!

セイ

ようやくきたのねー

セイ

長かったわねー

シュン

なんなんですか…

シュン

父さんがなくなったんですよ!

シュン

なんでそんなことしか言えないんですか!

シュン

なんなんですか!

セイ

えー?

セイ

でもー?

セイ

亡くなっちゃったことは仕方ないしー?

セイ

家族のみんなにとっても負担になってきてたんだからー?

セイ

ユウさんもむしろ安心したんじゃないのー?

セイ

家族に迷惑をかけなくて済むって!

シュン

たとえそんなことを思っていたとしても

シュン

ハワイに遊びに行っていたあなたなんかに

シュン

父さんの気持ちがわかるわけないでしょ!

セイ

えー

セイ

むしろ私が一番ユウさんの気持ちわかると思うけどなー?

シュン

は…

シュン

そんなわけないでしょ…

シュン

ていうか…

シュン

あなた今どこにいるんですか!

セイ

えー?

セイ

日本にいるわよー?

セイ

地元の友達とここ数日はずーっと飲んでたw

シュン

は…?

シュン

父さんの顔を最後に観にくることもせずに…

シュン

友達と遊んでたって言うんですか…?

セイ

そうそうー

セイ

まぁ、亡くなった後でも顔は見れるからねー

シュン

なんなんですか一体…

シュン

どこまで父のことをバカにしたら気が済むんですか!

シュン

あなたのことはやっぱり

シュン

父さんの妻としても母親としても認めることはできません!

セイ

えー

セイ

でもそんなこと言ってもー

セイ

認めるしかないわよー?

シュン

なんでそんなこと…!

セイ

だって遺産は全部私が相続することになるんだから

シュン

は?

シュン

遺産を…?

シュン

あなたが全部相続…?

セイ

そうそう!

セイ

だからー

セイ

もしあなたが生まれ育った家に住みたかったりー

セイ

ユウさんの遺産の一部でも欲しいならー

セイ

私にくださいって言って土下座でもなんでもするしかないのよ?

シュン

そんなわけ…

シュン

そんなわけないでしょ!

シュン

遺産の相続っていうのは法律で決まってる割合があるし

シュン

それこそ遺言でもない限り、そんな一方的に相続することなんてできないはず!

セイ

だからー

セイ

持ってるんだってば

シュン

は?

シュン

なにを…

セイ

遺言状

セイ

私が−ユウさんからー

セイ

事前に預かってたのよー?

シュン

そんなわけ…

シュン

父さんが大事な遺言状をあなたに渡したって言うんですか…?

セイ

そうよー?

セイ

なんていったってー

セイ

ユウさんは私のことを愛してたんだからー

セイ

そりゃ大事な遺言状を私に預けるでしょー

シュン

そんな…

シュン

そんなわけ…

セイ

ぷぷっw

セイ

残念だったわねー?

セイ

あれだけ死に間際のジジィの面倒を見させられて

セイ

結局遺産ももらえないなんてー!

シュン

ジジィ…

セイ

あははw

セイ

もう死んでるんだからなんの遠慮もする必要ないものねー?

セイ

あなたよりも私の方がー

セイ

今は立場が上なんですからー

シュン

なんなんですかあなたは一体…

シュン

父さんのことを愛してたから結婚したんじゃないんですか!

シュン

なのにどうしてそんなことを言うんですか!

セイ

えー?なになにー?

セイ

愛してたー?

シュン

そうですよ…

シュン

父さんのことを愛してたから結婚したんじゃ

セイ

そーんなわけないでしょー!w

セイ

あんなジジィと結婚するのなんてー

セイ

お金目的に決まってるじゃないー!

シュン

は…?

セイ

なんかよく知らないけど

セイ

この辺で一番お金持ちな地主だって言うからー

セイ

ちょうどお金が必要な時期だったから

セイ

ちょうどいいやって思ってさー

セイ

整形とかレーシックとかしたかったし

セイ

ブランド物とか新しく欲しかったし

シュン

そんな理由で…

セイ

逆にそれ以外であんなやつと結婚する理由なんてないでしょー?w

セイ

しかもほぼ同じ年代の息子がいるとかw

セイ

笑えるわw

シュン

最低ですね…

セイ

なーんとでもいいなさいー?

セイ

とりあえず私は葬式とかそのあたりのことするつもりないから

セイ

あなたが全部取り仕切りなさいよ?

シュン

は?

シュン

普通喪主は奥さんであるあなたがするもんじゃ…

セイ

そんなこと知ったこっちゃないのよ!

セイ

文句があるなら

セイ

遺産、本当に私が独り占めするわよ?

セイ

それでもいいの?

シュン

くそっ…

セイ

わかればいいのよー

セイ

わかればー

セイ

大人しく、色々と手続きが終わったら私のことを呼びなさい?

セイ

そこから遺産のこととかを話しましょう?

シュン

わかったよ…

〜1週間後〜

セイ

ちょっと!

セイ

まだ終わらないの?

セイ

そろそろ遺産の話とかしたいんだけど!

セイ

なんでこんなに時間かかるのよ!

シュン

あ、セイさん

シュン

遺産の話ですか?

セイ

そうよ!

セイ

葬式とか終わったら色々と話したいから呼んでって言ったでしょ?

セイ

なんで連絡してこないのよ!

シュン

もう終わりましたよ?

セイ

へ?

セイ

どういうこと…?

セイ

もう終わった…?

シュン

ええ

シュン

私の方で色々と手続きを終わらせておきました

セイ

は?

セイ

そんなことできるわけ…

セイ

だって私が遺言書を持ってるのよ?

セイ

これなしで遺産の分割とかできるわけ…

シュン

それ偽物ですよね?

セイ

へ?

セイ

偽物なんかじゃないわよ…?

セイ

だってちゃんとユウさんに書いてもらったし…

シュン

無理やり書かせたんですよね?

シュン

父さんが言ってましたよ?

セイ

は?

セイ

どういうこと?

セイ

ユウさんは亡くなったんじゃ…

シュン

ええ

シュン

亡くなりましたけど

シュン

遺してたんですよ

セイ

なにをよ…!

シュン

動画を残してたんですよ

シュン

動画サイトに自分の遺言を

セイ

は?

セイ

動画?

シュン

ええ

シュン

自分が亡くなった後に

シュン

私だけに届くように弁護士さんに依頼していたらしく

シュン

葬式の準備をしてる時に私に届きました

セイ

そんな…

シュン

その中で色々と話していましたよ

シュン

驚きの内容ばかりでした

セイ

なによ…

シュン

まずあなたに無理やり遺言を書かされたこと

セイ

な…

シュン

あまりにもしつこく言ってくるから

シュン

仕方無く書くふりをしたけど

シュン

特に効果がないように

シュン

自分の署名をしたり印鑑を押したりはしなかったこと

セイ

は?

セイ

そうなの?

シュン

ええ

シュン

特にあなたは確認をしなかったようだから

シュン

気づかなかったかもしれないけど

シュン

全くその遺言には効果はありません

セイ

そんな…

シュン

なので正式に父さんが書いてくれてた

シュン

遺言を弁護士さんが預かっていたらしいので

シュン

そちらの方が効果を発揮します

セイ

そんな…

シュン

そしてその中では

シュン

遺産の大部分を私に渡すとの内容が書いてありました

セイ

な…

セイ

でも私は妻なのよ!

セイ

ある程度は遺産を渡す必要がある

セイ

そうネットに書いてあるわよ!

シュン

そうですね

シュン

本来は妻であるあなたに半分は渡す必要があるはず

セイ

ほら!

セイ

やっぱりそうでしょ!

セイ

じゃあ半分は私のものになるのね!

セイ

これで一安心ね…

シュン

ただ実際はそうはなりません

セイ

へ?

セイ

なんでよ…

セイ

法律で決まってるんでしょ!

セイ

それなら渡す必要があるでしょ!

セイ

渡しなさいよ!

シュン

そうですね

シュン

本来なら渡しますが

セイ

なんだって言うのよ…

シュン

あなた不倫してますよね?

セイ

へ?

シュン

しかもこの2年間ずっと

セイ

そんなわけ…

セイ

そんなことするわけないでしょ!

セイ

何か証拠でもあるの⁉︎

シュン

ありますよ

セイ

へ?

セイ

あるの?

シュン

それも動画の中で父さんが言ってました

シュン

ずっと不倫してることをなんとなく察していたけど

シュン

ようやく死の間際になって

シュン

はっきりさせることにしたって

セイ

なによそれ…

セイ

どうやってそんなこと…

シュン

それがこの前行ってた旅行らしいですよ?

セイ

へ?

セイ

旅行…?

シュン

ええ

シュン

旅行の手筈は全部父さんがしたと思いますけど

セイ

そうだけど…

シュン

あなたたちの近くに常にいるように

シュン

父さんの弁護士が一緒にいたらしいんですよ

セイ

へ?

セイ

なによそれ…

シュン

それで写真や動画を使って

シュン

常に父さんに共有していたらしく

シュン

証拠だらけですよ

セイ

そんな…

シュン

なのでそれらの不貞行為をしっかりと収録して

シュン

あなたのことを訴える手筈はできていたんです

セイ

うっ…

シュン

なのでそのことを踏まえると

シュン

あなたに遺産を渡すどころか

シュン

父さんを裏切っていた代償として

シュン

慰謝料を請求します

セイ

そんな…

セイ

そんなことができるわけが…

シュン

まぁ

シュン

実際に亡くなった人に対する裏切り行為でお金を請求できるかは

シュン

分かりませんけど

シュン

とにかく遺産をあなたに渡すわけにはいきません

セイ

そんな…

シュン

残念でしたね?

シュン

あなたの不倫相手の人

シュン

ホストでヒモですもんね?

シュン

父さんの遺産をあてにしていたんですもんね?

セイ

ぐっ…

セイ

そこまで…

シュン

なので

シュン

もうお金を手に入れることは諦めてください

セイ

そんな…

シュン

今後のやり取りについては

シュン

弁護士を通してやらせていただきますので

シュン

あなたは大人しく

シュン

実家にでもいて連絡を待っていてください

セイ

そんな…

セイ

あなたのお父さんとの結婚を両親は喜んでくれてたのに

セイ

こんなことになってると知ったら…

シュン

そんなことは知ったことじゃありません

シュン

もしお金がないようでしたら

シュン

あなたのご両親にも請求する必要があるかもしれないので

シュン

ちゃんと話しておいてくださいね?

セイ

待ってよ…

シュン

知りません…

シュン

もう連絡してこないでください

シュン

さようなら

〜後日談〜

シュン

その後、弁護士さんとセイさんの方でやりとりをしてもらって

シュン

遺産についてはセイさんが諦める形で

シュン

特に不倫については追求しない形になりました

シュン

なのでセイさんと私の関係は完全になくなり

シュン

私は父が残した遺産を管理して

シュン

今は新しい生活を歩み始めています

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