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ぼくは魔法少女が大好きだ

魔法少女は可愛いし格好いい

ぼく

今日も魔法少女が悪者を倒してくれてる。凄いなあ。僕もこんなふうになれるかな

魔法少女は皆の為に何時も戦ってくれている。最高に格好いい

ぼく

わぁ!凄い、一撃で____

バンッ!!

お母さん

また魔法少女の番組を見ていたでしょう!!!

ぼく

おっ、お母さん……

お母さん

あれほど魔法少女を見るのは止めなさいと言ったのに……!!貴方は……!!

ぼく

でっ、でも、魔法少女はすごく格好よくて

お母さん

魔法少女は貴方のお父さんの命を奪ったのよ……!!!!

お母さん

また魔法少女を見るようだったらテレビは没収するから……!!!!

お母さんは魔法少女が嫌いなようだ

お母さんは魔法少女にお父さんを殺されたと言うけれど、きっと何かの間違いだ

お母さんは思い込み癖があるから、きっとお父さんが死んでしまったのがとてもショックで、魔法少女のせいだと思い込んでいるんだろう

ぼく

(……可哀想だな)

ぼく

(でもぼくは、何を言われても、何をされても、魔法少女を応援するよ。だって、格好いいから)

そう。魔法少女が悪者を倒す姿はこの世の何よりも格好いい

悪者も可哀想だけど、悪者は悪者だから、仕方ないよね

お母さん

夕飯の時間よ

ぼく

はあい

お母さん

あのね、今日は大事なお話があるの。驚かないでね

ぼく

うん?どうしたの?

お母さん

実は______

ダァン!!!!

ぼく

っ!!!?

ぼく

(壁が壊れた……!!?)

お母さん

チッ……遅かったか……

魔法少女

……

ぼく

あっ、あれは……

魔法少女!!?

魔法少女

世界を汚す穢れた者め。私が責任をもって排除させてもらう

お母さん

っ……逃げて!!!

ぼく

えっ、ぼ、く……?

お母さん

早くっ!!!!

パァんッ!!!

お母さん

か゛はっっっ……

ぼく

(……え?)

魔法少女

五月蝿いな。お前たちの声を聞くだけで吐き気がする。さっさと死ね

お母さん

ぅ、あ……。早く……っ、逃げて……っ!!

いっ、今…魔法少女が武器でぼくのお母さんを…

ぼく

どっ、どうして……??魔法少女は……ぼくたちを助けてくれるんじゃないの???

魔法少女

……違うな。助けるのはお前みたいな汚らわしい化け物じゃない。綺麗な人間だ

ぼく

そ、んな……ぼく、は……

魔法少女

前にお前の父親を殺したんだがな。運悪くお前らに逃げられてしまって。見つけられてよかったよ。お前らは怪物の中でもくらいが高いものだからな

そ、うだ……そうだったじゃないか

ぼくの父親を殺したのは魔法少女だ。思い込みをしていたのはお母さんじゃない。ぼくだ

ぼくは、それでも魔法少女が好きだったから、好きでいたかったから、思い込んだんだ

ぼく

お、父さんを殺したのは……ぼくだ、って

魔法少女

はぁ?お前の父親を殺したのは私だが。まぁ、いいさ。これ以上お前みたいなやつと話していては口が汚れる。腹と首、どっちがいい

ぼく

ぁ、う、

魔法少女

早く決めろ。それとも両方にしてやろうか?

パァんッ!!!パァんッ!!!

ぼく

あ゛、あ゛ぁあ゛あ

魔法少女

ふんっ、哀れな奴だ。私も、こんなこと本当はしたくないんだがな。お前たちが汚れているのは確かだから。すまないね

こんなことされて痛いのに。苦しいのに

これでも魔法少女が、ぼくは

ぼく

(格好よく、見えてしまうんだ)

ぼく

(ごめん、なさい、おかぁさん)

そうだ。ぼくがもっと強くなって、魔法少女と戦えば……魔法少女はもっと輝くんじゃないかな

ぼく

ぁ……うぅ、あ、ぇ

魔法少女

っ!!?

魔法少女が格好よくなるお手伝いをするんだ

ぼく

ふ、ぁ、つぉ、く……な、て……お、つだい……るだ

お母さん

だめっ、う゛、やっめて゛……

お母さん

けぶつ……

魔法少女

そんな……まさか……

役に、立つんだ……

ぼく

ぁははっ…つよ、く…なれた……?

ぼく

ぼく、役に立つね?魔法少女の

魔法少女

う、そだ……

これから始まるは魔法少女が大好きな化け物と

化け物が大嫌いな魔法少女の

哀れで愚かな物語だ

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