テラーノベル
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目の前にいたのは
俺が守れなかった彼に違いなかった
声をかけても返事がない
不思議に思って一歩前に出ようとした時
それに気がついたかのように彼は
俺達に向かって引き金を引いた
彼が肩をおさえ顔を歪める
返事はない
殺すように
後ろから急に現れた男
彼は信じ難いことを口にした
父親…?
思わず掴みかかろうとする
だがその一言で俺は動けなくなる
死なせたくない
俺は助けるためにここまで来たんだ
優しさでなにが変わる?
男は笑うようにそんなことを言う
男がそう言うとちぐは従順にその後を追いかけていく
あと何回繰り返せばいいのだろうか
この光景を
彼が戻ってくるまであと何度…
今はもう
名前を呼んでも彼に届きすらしないのに
また
目の前に居たのに
あと一歩
あと少しで届く位置に
また
手をのばせなかった
能力の反動
使用した分だけ体に稲妻型のヒビが入る
早く手当しないと
いつかは身体中に巡ってしまう
コメント
3件
続きめっちゃ楽しみにしています!!!