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愛は人を変えるの後編です。
後編は少し注意です
前回と比べるとかなりBのLです 行為の喘ぎとかは出ないけど、まぁ一応表現は出るから、気を付けてねってとこです。
あととても長いです。 あと自分の趣味丸出しです(((
それでも良い方は、どうぞ見てください。
バゴッ
モブ
柳内
地下の断末魔はよく響く。流石本拠地。遊園地の時より更に人が多いから、響く断末魔も倍以上だ。
陸
柳内
陸
勿論、俺だって人の死体は嫌いだ。 でも今日に限っては、何か違うものに感じる。
…相当頭に来ているのだろう。 シューターゲームのようだ。全部ザコで、ザコを倒しまくって快感を覚えて。 しかし、寧々の仇をとるための焦りは募るばかりだ。
もう仇は死んでしまったかもしれない。 でも、もう考えること自体面倒くさくて、ただザコを殺す。
柳内
陸が驚いたように、丸い目で俺を見ている。 俺はさぞかし、陸のように壊れた笑いを浮かべているのだろう。
柳内
陸
そう笑って、陸は俺とは反対方向の道へと走って行く。 あぁ、やっぱり狂ってる。 嗤う彼奴も、今それに対して微笑む俺も。
柳内
ボス
うるさい者がいた為、首を絞めればすぐに黙った。 この苦しそうな声、いいBGMじゃん。って陸なら考えるかな、なんて苦笑した。
ボス
柳内
流石に抵抗する気はもう無いだろう。なんて、何処かで気が緩んでいた。
悪魔でこいつはボスだ。 俺の手が離れた隙に、俺の右手を強く蹴り飛ばす。 その反動で、手首は上手く動かないし、ナイフは飛んで行った。
拳銃を取り出す暇も勿論無く、俺は呆気なくクソ野郎に取り押さえられる。
柳内
ボス
ボス
俺は新人で、相手はプロ。思うより、格は違ったようだ。 此奴が俺の口に突っ込む薬は絶対飲まない方がいい。分かっているが、抵抗は虚しい。
あと少しで力が抜けそうだった。
陸
ボス
陸
ボス
陸
ボス
陸はクソ野郎に跨り、何度も何度も、場所を変えて銃を撃っていく。 全て、クソ野郎くらいの超人ならば死なない程度の、しかしとても痛い場所を狙って。
陸はクソ野郎の命付近に、銃を構える。 そのまま、クソ野郎は何も言えずに、引き金を_
柳内
陸
柳内
陸
陸
柳内
大丈夫。情が湧いた訳では無い。俺がこの手で、全てを終わらせるためだ。
柳内
陸
柳内
悠斗
柳内
………違う。何かが違う。 悠斗さんは、もっと冷静で、こんな楽観的な人ではない。 前だっておかしかった。酒に酔っているような、何か。
柳内
悠斗
ボス
陸
柳内
猿轡を使っているからだろうか。何を言っているのかは、全く分からない。 …何か言いたげだし、猿轡を外した所でそこまで害はないだろう。 俺は猿轡を雑に外した。
ボス
柳内
どうして、お前は悠斗さんを見て叫ぶんだ? 指示ってなんだよ。意味が分からない。 あの悠斗さんが、そんな事するはずがない、だろう?
__だから、悠斗さんも。 悠斗さんも、その笑みは何ですか。
まるで、何人も殺した殺人鬼のような、その笑みは。
悠斗
柳内
連れられたここは、拷問室。 相変わらず血なまぐさい臭いがしていて、気持ちが悪い。
死体もその辺にあって、ハエが湧いている。 その中に、1つ、離れた場所に置かれた骨があった。
その前には、輝く水色のピン留め。
_寧々の物だ。
悠斗
柳内
悠斗
悠斗
脳が追いつかない。 悠斗さんはどこか落ち着いた口調で、楽しそうに話す。 悠斗さんは何をいっているのだろうか。
まるで、悠斗さんが、寧々を殺したみたいな。
柳内
悠斗
柳内
上手く声が出ない。信じられない気持ちが広がっていく。違う。悠斗さんはとてもカッコイイのだ。 なんて、言い訳付ける暇も無く、悠斗さんは、口角を上げた。
悠斗
走馬灯のように流れる。 悠斗さんの強さ、かっこよさ。 尊敬出来る背中に、憧れを持ったあの日。 死にかけた時に助けてくれた、あの日の勇敢さ。 暗い話も笑い飛ばす、優しい先輩。
今、それが潰えた。
やっぱり悠斗さんは強くて、俺では歯が立たない。
そんな時、いつも陸は助けてくれた。 今も同じように、助けてくれた。 殺し屋に入った事は、悪いことばかりでは無いのだ。
悠斗さんの動きに追いつこうと喰らいつく。 既に心では決心しているのか、酷く冷静で、目の前の敵を排除するということを目的としていた。
悠斗
悠斗
悠斗さんは更にスピードを上げる。 わかっている。悠斗さんはこれでも、まだ本気ではない。今何とか80%を超えたくらいだろうか。
陸もそれを見込んで、本格的に陸も攻撃を始めた。 陸は本気を出せば、悠斗さんと同等に強い。 俺はいつも、仲間に頼ってばかりのひ弱だと思っていた。
バンッ
悠斗
それでも、皆が俺を信じてくれるのは
柳内
悠斗
俺がしっかり、喰らいつけているから、って
陸
陸
自分では気付けない事を、伝えてくれる人が居るから。
悠斗
悠斗
柳内
悠斗
柳内
陸
柳内
疲れてはいない。 ただ、憧れの人を殺してしまった今更な感情と、案外すんなりと終わってしまった、人生をかけた戦いに呆然とした気持ちが強いだけ。
……悠斗さんの引き継ぎは、誰になるのだろうか。疲れた末、出てきた気持ちはコレ。なんという残酷。笑える。
柳内
陸
柳内
陸
柳内
柳内
陸
柳内
柳内
陸
陸
柳内
陸
柳内
陸
柳内
柳内
久々だ。何も考えずひたすら遊んだのは。 正直、陸と遊ぶのはとても楽しかった。 初めて2人でゲーム以外で遊んだ気がする。
これからは、もう少し任務と遊び時間を両立して考えるのもいいな。なんて思うくらいには、刺激的だった。
陸
柳内
言われて気付けば、この観覧車、かなり高い。 顔が青くなって行くのが自分でも分かって、陸は笑って俺の横に来る。
…2人が片方に居たら傾かないだろうか。なんて心配が浮かぶが、陸なりの優しさだろう。ありがたく受け取ろう。
陸
柳内
陸
柳内
陸
陸
柳内
薄々、考えるべき事だと思っていた問題。 俺の目的は果たされた。つまり、汚れ仕事である殺し屋は、もう俺にとっては不要である。
殺し屋という物は、政府にも依頼が来るものである。つまり、政府側は殺しを要求する代わり、転職する際の保証や罪の免除もされる。
俺自身、自分はめげずに頑張れる方だと思っている。殺し屋をして皆に言われて気付いた。
だから、完全な社会不適合者では無いのだ。 平凡な人生を送るのもいい。
__でも
柳内
柳内
陸
柳内
柳内
陸
陸
優しく笑う陸は、何か表情が読めなくて、でも、それもいつも通りで、なんだか嬉しかった。 俺は陸と居たい。陸と居れる為なら、こんな汚れ仕事だって。
いつの間にか、高い所も超え、終わりに近づいていた。
陸が俺の手の上に自身の手を軽く乗せた。 …………
柳内
陸
陸
柳内
柳内
陸
柳内
目の前がボーっとして、気分が悪い。そして何より体が熱い。熱……だよな?
陸はすぐにお茶と氷を用意して、俺の背中を優しくさすってくれる。
陸
柳内
柳内
陸
熱ってこんな熱いんだな… 久々に熱になったものだから、少し感心した。
……陸のベット、何気に初めて寝たかもしれない。 結構枕高めなんだな…と、思って枕の位置を調整する。
柳内
枕の位置を調整している時に、布団の下に何か写真があることに気付いた。
、これ、は
陸
柳内
壁にかかっている銃を何とか構えて、威嚇する。
柳内
陸
柳内
柳内
信じたくない。陸は何故か手に入れた。そう信じたくて、陸に聞いた。
この俺の高校生の時に俺が撮った写真も この幼少期近くの公園で遊んだ写真も 机に置いてあった俺のよく着けていたピアスも 友達と一緒に買ったお揃いのバカみたいなキーホルダーも
寧々の付けていた懐中時計も 寧々が大事にしていたぬいぐるみも 俺とお揃いに買ったキーホルダーも 寧々が一番大事にしていた、家族との写真も
_違う。陸がやったんじゃない。陸は何も悪くない。陸は優しくて、頼れて、強くて、ッ
大丈夫。違う。陸は悪気がないに決まってる。 悪気があるのなら、もしあるのならそれは
今までの善意は、全て悪意に変わってしまうから。
柳内
陸は此方を見る。 いつも通り「違うよ〜」なんて、おっとりした口調で教えてくれるはず。大丈夫。俺は銃を降ろす。
陸
陸
陸
柳内
どうして、?熱のせいか、気付けば陸は俺の上に居た。銃を持つ手を取り押さえて、陸はニコッと笑った。
陸
柳内
陸
陸
柳内
陸
柳内
陸
陸
陸
、違う
目の前に居るのは、陸じゃない。
今までのは嘘じゃない。
違う。
ちが、う。
俺は、なんの罪もない恩師をこの手で殺したのか?
俺は、1年間復讐すべき相手と、相棒だと思って過ごしていたのか?
違う
そんなこと、あるわけがない。
陸
嫌
陸
嫌
陸
柳内
柳内
抵抗するけど、陸は止まってくれない。 俺がその薬で力が弱ってるんだ。普段でもギリ負けるくらいなら、勝てるはずがない。
悠斗さん、陸。
全部、全部大好きだった。
ごめんなさい
無実な悠斗さんを、何も考えず殺してしまって。 ずっとお世話になっていたのに。 ごめんなさい。
ごめんなさい
その歪んだ心を止められなくてごめんね、陸。 俺が1番、陸を支えることができたはずなのに。 ごめんなさい。
ごめんね、寧々。
こんなお兄ちゃんで
何も守れなかった。
復讐なんて、言葉だけだった。
こんなお兄ちゃんを笑って。
今全てに絶望したお兄ちゃんを嗤って。
全部、無くなったなぁ
陸
柳内
柳内
朝が来た。 俺の望んだ、最初の朝。
やっと、やっとかなった最初の朝。 願ったのは10年前。実行に移したのは4年前。そして成功した日が今日だ。
今日は俺の記念日だ。
陸
柳内
陸
柳内
陸
柳内
陸
あぁ、幸福だ。 やっと、優しい笑みを俺だけのものに出来た。
柳内
陸
柳内
柳内
陸
柳内
陸
柳内の目を塞いで、すぐさまその写真を退ける。 薬では消しきれなかったのか、柳内は小さく記憶を保っている。
今の写真は悠斗さんだけで良かったが、安倉寧々に関連するものがあれば過呼吸を起こす。酷い時にゃ呼吸困難。
でも大丈夫。俺が安心させてあげれば柳内はまた戻ってくれる。
柳内
陸
陸
柳内
陸
小さく首にキスすれば、可愛い反応をした。 あぁ、愛しい。 やっとだ。俺のもの。もう離さない。絶対。
陸
柳内
俺の最高の一日が始まった。
《あーあー…はい。録音されてるみたいなので、開始しますね》
《本日も5648サイトにご協力ありがとうございます。》
《いえいえ、こちらこそよろしくお願いします》
《それでは…早速聞きたいのですが、えーっと……》
《ご関係はどのような……?》
《俺達の…ですか? 見てのとおり、兄弟です。 こっちが俺の兄で、俺が弟です。》
《な、なるほど……》
《で、では…お互いの事をどう思っていますか?》
《俺からしたら、とても良い弟ですよぉ。可愛いし、強いし…》
《…俺もまぁ、いい兄程度には思ってます。セクハラ行為もしてきますけど。……まぁ、とても強いし、尊敬はしてます。》
《…なる、ほど。では…最後なのですが……》
《少し地雷かもしれませんが……》
《妹さんは、どうなされたのですか?》
《いもう、と?》
《あ、ぁ……ッ……あ》
《大丈夫だよ、大丈夫……》
《は、ヒュッ……ッ…ぁッ…う……》
《………すみません。それは流石に地雷なので。》
《さようなら》
《ッッ!!ま……ッ》
ザーザー
ブツッ
紅音
紅音
紅音
bat end
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