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まだ霧がうっすらと漂う森の朝。
悠翔は、焚き火の残り火をかき混ぜながら、静かに息を吐いた。
悠翔
Kanade
陽葵が少し驚いたように目を瞬かせた。
陽葵
悠翔
悠翔
あらたろが背伸びをしながらテントから出てきた。
あらたろ
Kanade
悠翔
悠翔
陽葵
悠翔
悠翔は木箱から小さな地図を取り出し、皆に見せる。
悠翔
悠翔
陽葵がマグにお茶を注ぎながら、静かに言った。
陽葵
やがて準備が整い、荷物を肩に掛ける。
森を抜けた先、太陽が真上に昇り始めるころ。
長い木の梯子は湿り、苔が絡みついている。
あらたろ
Kanade
陽葵
木の梯子を一段ずつ上がっていくと、軋む音がする。
かなでが棚を指差す。
Kanade
あらたろ
あらたろがしゃがみ込み、背の低い棚の本を袋に詰め始めた。
本は重い。ページの端は湿って波打ち、時に崩れそうになる。
上層に登った悠翔は棚を開けた。
その中で、ひときわ大きな箱があった。
金属製の留め具。表面には擦れた印がある。
箱の中には、本だけでなく、写真や簡単なスケッチも入っていた。
だが悠翔はそれらをまだ開かず、静かに蓋を閉じた。
悠翔
陽葵
悠翔
悠翔
昼を過ぎ、皆は袋を持っていた。
かなでが汗を拭いながら笑った。
Kanade
あらたろ
悠翔
袋を背負い、4人は森を歩き出した。