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記憶は消えても

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記憶は消えても

3 - 記憶は消えても

♥

7

2022年09月19日

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荒川日向

あ!葵さん!

あ、荒川くん!

荒川日向

おはよー

おはよぉ〜
今日1時間目から
体育だね〜

あれから荒川くんは、よく私を見掛ける と話しかけてくれるようになった。

話しやすくて、面白くて..... 荒川くんは、凄くいい人だなって思う

荒川日向

まじか!テンションあがる!

そうかな....?

外暑いしちょっと嫌かな

荒川日向

あ、そうだ

荒川日向

今日も放課後
図書委員の仕事って
あるの??

(そういや、今日金曜日か〜)

あーうん
あるよ〜

(図書委員の仕事嫌だな〜)

(本は好きだからって
図書委員になるんじゃ
なかった....)

荒川日向

.....あのさ

荒川日向

放課後...行っていい?

え!来てくれるの?
むしろ暇だから助かる!

(図書委員の仕事
本当に暇だから....笑)

荒川日向

よかった!じゃあ、その時に

荒川日向

また葵さんのオススメ
の本教えてよ

(お〜!荒川くんも
本が好きなんだ!!)

え〜!めっちゃ
おすすめしたい本
あるよ〜!

荒川日向

ははっ
葵さん本
好きだもんね笑

そうなの〜!!

本のことになると
テンションが上がっちゃ
うんだよねー!

(....ってあれ?)

荒川日向

あ、そろそろ着替えに行ってくるわ

(私が本好きなこと何で
知ってるんだろう)

あ、うん...

(それに「また」オススメ
の本紹介してよって言った?)

(どこで本の話
したかな...?)

ふと、変なことを考えてしまった。

関わったことがないはずなのに、 私の事をよく知っている気がする

そんなこと勘違いだと思うけどね

まーいっか

この勘違いだと思っていることが、 確信に変わってしまうなんて__

(放課後ちょっと
荒川くんに聞いてみよっと)

その頃の私は考えてもいなかった

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