テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

一覧ページ

悪魔の子

第2話 - 第壱話

2024年08月16日

#暴力暴言表現あり

三色団子

村人

悪魔が出た！！！

悪魔

ｱﾞｧﾞｧﾞｧﾞｱﾞｱﾞ...

村人

あの方達を呼べ！！

蘭葵

そこどいて。

村人

蘭葵様！

河炉

また悪魔か。

河炉

最近、悪魔が増えてる。

蘭葵

原因不明の悪魔の発生。

蘭葵

惺蘭様は知ってるのか？

河炉

さぁな。

怜

あ、あの。

蘭葵

ｯ...？

蘭葵

どうした？

怜

悪魔って、どうやって増えるんですか？

河炉

悪魔に噛まれればそいつは悪魔になる。

河炉

単純なことだ。

怜

でも、殺す必要は無いんじゃ。

蘭葵

馬鹿か？

蘭葵

大抵悪魔に噛まれた人間は自我が保てなくて大暴れする。

蘭葵

そんな奴らを殺すなと？

怜

いや...

蘭葵

だったら能無しは黙ってろ

河炉

蘭葵、帰るぞ。

蘭葵

は〜い

惺蘭

おかえり、2人とも。

惺蘭

今日もご苦労様。

蘭葵

惺蘭様。

蘭葵

ここ最近、人間が次々と
悪魔にされています。

河炉

少しでも犠牲者を減らさなければ行けません。

惺蘭

そうね。

惺蘭

では、その悪魔が出るであろう場所で監視をしてみましょうか。

蘭葵

見つけ次第、殺していいですよね。

惺蘭

いいえ。

惺蘭

一旦、この一週間は監視をするだけにして。

河炉

それでよろしいのですか。

河炉

少しでも早く悪魔を殺さなければ、犠牲者が増える
一方てす。

惺蘭

2人が悪魔をすぐに殺したいという気持ちは、間違って居ないわ。

惺蘭

でもね、その悪魔がもし、善意で人間を悪魔にしていたらどうする？

惺蘭

私みたいに。

蘭葵

ｯ...。

河炉

ｯ...。

惺蘭

その悪魔が、善意なのか
悪意なのか正確な分別ができてからにしましょ。

河炉

はい。

惺蘭

蘭葵、お願い。

惺蘭

今は我慢してちょうだい。

蘭葵

はい。

河炉

いたか？

蘭葵

いや、全く。

蘭葵

ｯ？！

蘭葵

誰か来た。

河炉

あれ、昨日の餓鬼じゃないか？

蘭葵

おい、お前何してんだ？

怜

あ、昨日の！

河炉

こんな夜に餓鬼が1人で出歩くな。

河炉

悪魔に噛まれるぞ。

怜

あの、助けて欲しいんですけど。

蘭葵

は？

蘭葵

お前、何言ってんだよ。

刀を抜こうとする

河炉

やめろ蘭葵。

河炉

こいつは悪魔じゃない。

蘭葵

わかったよ。

蘭葵

それで、助けて欲しいって何？

怜

こっちに来て。

怜

俺の姉さん。

怜

凛って言うんだ。

凛

れ...い...

怜

どうしたの？

凛

ｳﾞｩﾞ...

蘭葵

悪魔ｯ？！

刀を抜く

怜

待って！

怜

殺さないで！

蘭葵

馬鹿か？

蘭葵

こいつは悪魔だぞ？

怜

わかってる。

怜

でも、俺の姉さんなんだ！

蘭葵

そんなの知るかよ。

蘭葵

悪魔は悪魔だ。

蘭葵

こいつも時期に自我を保てなくなる。

蘭葵

そうなればお前も噛まれて悪魔になるぞ。

怜

それでも構わない。

蘭葵

そうか。

蘭葵

ならここで2人とも殺す。

怜

ｯ？！

蘭葵

大人しくしてろよ。

蘭葵

動いたら楽に死ねねぇからな。

刀を振ろうとする

惺蘭

やめなさい。

蘭葵

ｯ？！

河炉

惺蘭様ｯ？！

河炉

何故ここに？！

惺蘭

ごめんなさいね。

惺蘭

貴方達をつけてきたの。

蘭葵

何故止めるんですか。

蘭葵

こいつは悪魔です。

惺蘭

でも、十分に拘束してある。

惺蘭

それに、お姉さんは彼を傷つけていない。

惺蘭

処分するにしては、条件があっていない。

惺蘭

刀をしまいなさい。

蘭葵

はい。

惺蘭

名前はなんて言うの？

怜

怜です。

惺蘭

怜、お姉さんはいつから
悪魔に？

怜

半年くらい前です。

惺蘭

お姉さんは誰かを殺した？

怜

いえ、悪魔になった日からずっと拘束していて。

惺蘭

お姉さんは自我を失ったことはある？

怜

いえ、ないです。

惺蘭

すごいわね。

惺蘭

大抵は、すぐに自我を失って大勢を殺してしまうのに。

惺蘭

助けてあげる。

怜

本当ですか？！

惺蘭

でも条件がある。

怜

条件？

惺蘭

貴方もこの2人のように、
条件を超えた悪魔を退治して欲しいの。

惺蘭

できる？

怜

はい！

怜

できます！

怜

やらせてください！

惺蘭

よかった。

惺蘭

河炉、凛さんを運んで。

河炉

はい。

惺蘭

蘭葵、怜を部屋に案内してあげて。

蘭葵

はい。

惺蘭

案内が終わったら私の部屋に来てね。

惺蘭

蘭葵だけ。

蘭葵

はい。

悪魔の子

作品ページ

次の話を読む

この作品はいかがでしたか？

0件

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう！

三色団子

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

悪魔の子

第2話 - 第壱話

作者の他の作品すべて見る

#暴力暴言表現ありの新着小説
一覧

関連するタグ

悪魔の子

第2話 - 第 壱 話

作者の他の作品すべて見る

#暴力暴言表現ありの新着小説一覧

関連するタグ

第2話 - 第壱話

#暴力暴言表現ありの新着小説
一覧