透哉
いーつきー!!
いつもの、私を呼ぶ声がする。
樹希
なーにー?
透哉
俺の代わりに掃除当番やってくれ!
透哉
頼む!お前しかいない!
樹希
なーに言ってんのよ
樹希
頼んでないで、ほらやる!
透哉
えぇ~
透哉
わーったよー
樹希
終わったらなんか買うから
さ?
さ?
透哉
おっまじ?!
透哉
よっしゃあああ!!
透哉
じゃあ、昇降口で待ってて!
樹希
りょうかーい
私と透哉は幼なじみではない。 3年になってからの仲だ。
私は透哉が好きだ。 だからこそ…
樹希
(このままの関係が良いのか
どうなのか…)
どうなのか…)
透哉
終わったぞー!
樹希
で、何を買って欲しいの??
透哉
アイス!!
樹希
アイス?!
樹希
なんでこんな冬に……
透哉
冬のアイスは最高なんだよ!
透哉
まじでまじで!!
樹希
はいはい
店員
ありがとうございましたー
透哉
んんっ!うんまぁ!
透哉
やっぱ最高だな!
樹希
うーん、冷たぁ…
透哉
樹希は大人の味が分からんようだな!
透哉
全く、お子ちゃまですなあ
樹希
余計なお世話ですー
透哉
おっ じゃあ俺帰るよ!
樹希
うん
樹希
じゃあね~
透哉
おう!じゃーな!
樹希
ふぅ…
樹希
どうすればいいのかな…
疲れが溜まっていたから、 ベッドにダイブをする。
樹希
ずっとこんな感じでいられるのかな
そう思っていたらふと、 机の上にある参考書を見た。
樹希
そういえば、透哉ってどこ受験するんだろ
樹希
中3のこの時期で決まってないなんてことないよね
樹希
聞いてみよ!
樹希
透哉ー
透哉
なんだー?
樹希
あのさ、透哉の受験校って
どこ??
どこ??
樹希
ちょっと気になってさ!
透哉
あー、悪ぃ
透哉
今は言えない
樹希
そっか
透哉
いつか言うからさ
樹希
わかった!
樹希
いつかっていつよ…
独り言を呟いていたら、 自然と瞼が重くなり、 眠りについた。