テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
latte
鷹槻れん

29,507
鷹槻れん

8,524
臣桜
49,198
しばらく走ると、後ろから部長が追いかけてきた。
神崎 玲司
腕を掴まれ、向きを変えられる。
藤崎 夏恋
神崎 玲司
そう言われた瞬間、涙が溢れた。
いい大人が、みっともない。
そう思うのに、 止めようとしても涙は次から次へと流れてくる。
周りの人が振り返っているのがわかる。
神崎 玲司
そう言って、部長は私の手を引いて、 車まで連れて行ってくれた
助手席に座ってからもしばらく泣いてしまった。
どれくらい経っただろう。
ようやく涙が落ち着いてきた頃 部長が戻ってきた。
手には温かい飲み物。
神崎 玲司
そう言って、差し出してくれる
藤崎 夏恋
両手で受け取ると、 ほんのりとした温かさが伝わってきた。
神崎 玲司
部長が小さく息を吐く
そして、少し間を置いてから口を開いた
神崎 玲司
藤崎 夏恋
神崎 玲司
藤崎 夏恋
言えない
言えるわけがない
好きな人が、、 自分の好きな人が結婚すると思って 苦しくなったなんて。
そんなことを言ったら、困らせてしまう
また迷惑をかける
そう思って、カフェラテを見つめた。
けれど――
もう、無理だった
このまま何も言わずにいるなんて
この気持ちを抱えたまま、 何もなかったように笑うなんてできない。
せめて、気持ちだけでも伝えたい
そう思った
しばらくの沈黙のあと 私はゆっくりと顔を上げた。
藤崎 夏恋
震える声で名前を呼ぶ
神崎 玲司
部長が、まっすぐ私を見る
私は一度だけ息を吸って――
ずっと胸の奥にしまっていた気持ちを、 打ち明けた。
コメント
1件
ああ、第43話……読み終わってしばらく放心してたわ。カ♡♡♡テの温かさが、逆に夏恋の胸の痛みを際立たせてて、すごく刺さった。ずっと「言えない」って押し♡♡♡てたのに、最後の「もう、無理だった」で堰を切った感じがリアルだったな。部長の優しさに甘えたい気持ちと、迷惑かけたくない気持ちの葛藤、すごく伝わってきた。感情の描写が丁寧で、思わず息を止めて読んでたわ。次、どうなるんだろう……🔥