将
…これ以上は
近寄らないほうがいい
近寄らないほうがいい
美波
…まさか
美波
ここもまわることに
なるなんて…
なるなんて…
将
俺にとっては
将
かなり印象に残る
出来事だったから
出来事だったから
拓翔
俺達だって
拓翔
『シヴァさんがヤクザ』
って聞いて
って聞いて
拓翔
衝撃だったよ
拓翔
暴力組のアジトに
高校生たった11人で
乗り込むとか
高校生たった11人で
乗り込むとか
拓翔
夢にも思わないから…w
旭
だね…w
萌音
でも
萌音
萌音達はやり遂げました
夏輝
…夕川さんのおかげで
夏輝
…ね
美波
いや
美波
これはみんなで
戦った結果だよ
戦った結果だよ
美波
私1人じゃ何も
出来てなかったから
出来てなかったから
美波
…11人…
美波
…ううん
美波
12人がいたから
美波
暴力組とも戦えた
将
…特に
将
夕川さんと灰原くんの
戦力はすごかった
戦力はすごかった
将
…黒沢くんの言葉も
将
心に響いたよ
陽人
…w
悠真
…良かった
将
…みんなに感謝してる
将
…勿論、夕川さんにも
将
…だから
将
自信持って欲しいな
将
夕川さんはすっごく
強い人だよ
強い人だよ
美波
……
美波
…うん…(コクリ
美波
…ありがと
佳乃
……
佳乃
( >д<)、;'.・ヘックシュ!
夏輝
!
美波
!
佳乃
す、すみません…💦
佳乃
この空気でくしゃみ
してしまって…
してしまって…
美波
いや、いいよ…w
夏輝
寒いもんね
夏輝
仕方ない…
宏太
今何時や?
光清
もうとっくに19時
まわってます
まわってます
拓翔
さすがに帰った方が
いいかもね
いいかもね
拓翔
冷え込んでくるし…
佳乃
で、でも
佳乃
まだまだ行きたい
ところが…
ところが…
…ぎゅっ (美波が佳乃の手を握る)
美波
ありがとう、佳乃さん
佳乃
!
美波
…みんなもありがとう
美波
…もう大丈夫
美波
…ちゃんと
ぶつかってくる
ぶつかってくる
美波
みんなの言いたいことは
充分伝わったよ
充分伝わったよ
美波
……だから
美波
私も全部伝えてくる
佳乃
美波さん…
陽人
…うん、その意気だね
悠真
…(コクリ
瑞樹
ま、頑張れよ
萌音
詳しいことは
知らないので
知らないので
萌音
あまり口出しできる
ものじゃないですけど
ものじゃないですけど
萌音
応援してます!
旭
俺も!(*^▽^*)
旭
……
(旭が空を見上げる)
拓翔
……
(拓翔も空を見上げる)
旭
(七夕じゃないけど…)
拓翔
(神様なんていないと
思うけど…)
思うけど…)
旭
(…願うくらい良いよね)
拓翔
(…願ってみよう)
…夕川さんが
少しでも前へ 進めますように__ (拓翔&旭)
後日
…コンコン (美波がドアを ノックする)
どうぞ〜?
美波
…っ
美波
……
美波
(…大丈夫)
美波
(ただぶつかる
だけ…!)
だけ…!)
ガララ… (ドアを開ける)
楓
…!
楓
……
楓
…来てくれて
ありがとう、美波
ありがとう、美波
美波
……うん
美波
……
美波
…楓
美波
…あのね…
楓
?
美波
見せたいもの…
美波
話したいことがあるの
美波
……だから
美波
着いてきて欲しい…
楓
え…?
楓
…それは…
楓
先生に言えば
なんとかなると
思うけど…
なんとかなると
思うけど…
楓
…でも、いいの?
楓
美波にとっては
楓
車椅子の私は
邪魔じゃない…?
邪魔じゃない…?
美波
ううん
美波
そんなことない
美波
…ちゃんと守りながら
行くよ
行くよ
楓
守るって…
楓
大袈裟だなぁ…w
楓
……
楓
…わかった
楓
看護師さんを通して
楓
先生に聞いてみるね
美波
うん
了承をもらった後
楓
…それで
楓
どこに行くつもりなの?
美波
……
美波
…私の
美波
大切な場所だよ
楓
……
楓
…え
楓
…ここって…
美波
…来てくれてありがとう
美波
…ここが、私が今
通ってる…
通ってる…
彩桃高校だよ
夏輝
いらっしゃい
夏輝
夕川さんの友達さん
楓
!
佳乃
こんにちは
佳乃
私達はここの
在校生です
在校生です
旭
初めまして…
旭
だね
楓
え…っと…
楓
…は、初めまして…
拓翔
……
拓翔
(あの時…)
【2話】
【2話】
拓翔
(夕川さんが言ってた)
拓翔
(『入院してる友達が
いる』っていうのは)
いる』っていうのは)
拓翔
(この子のことだったの
かな…)
かな…)
陽人
驚かせてごめんね
陽人
ここにいる11人が
陽人
夕川さんの今の
友達だよ
友達だよ
楓
灰原くん…
美波
ちょっと
美波
それは私が言うべき
台詞じゃない?
台詞じゃない?
陽人
まぁいいじゃん
陽人
お互い承知の事実って
証明しただけだし
証明しただけだし
美波
(ー ー;)
悠真
…でも
悠真
お前がその人に
言いたいことは
言いたいことは
悠真
これだけじゃないだろ
美波
……うん
美波
…本当は
美波
校内を案内しながら
話したいんだけど
話したいんだけど
美波
さすがに先生に許可を
取るのが難しくて…
取るのが難しくて…
美波
ここで全部話すね
美波
……スゥ…
美波
…ハァ……
楓
……
美波
…私は、ここに
通って…
通って…
美波
みんなに出会えて
美波
本当に良かったと
思ってるの
思ってるの
美波
親しくしてくれる
先輩がいて
先輩がいて
美波
一緒に成長してくれる
同級生がいて
同級生がいて
美波
頼ってくれる
後輩がいて
後輩がいて
美波
今の私がいる…
楓
……うん
美波
…4年前
美波
私は楓をいじめから
救ってあげられなかった
救ってあげられなかった
美波
…私が、弱かったから
美波
何も変えられなくても
美波
いじめを止めることは
出来なくても
出来なくても
美波
楓を守る方法は
あったのに…
あったのに…
美波
…それが出来なかった
楓
だから、美波
楓
それは違…っ
でも…っ!
楓
!
美波
…それは昔の話…
美波
…もう私は
美波
絶対逃げない
美波
楓を置き去りにして
美波
勝手に進んでいったり
したくない…!
したくない…!
美波
だって私達
美波
同級生なんだよ?
美波
本当だったら
美波
今も同じ学校の
同じ教室で
同じ教室で
美波
同じ授業だって
受けれてたはずなのに…
受けれてたはずなのに…
美波
4年も差が
出来ちゃった…
出来ちゃった…
楓
…!
美波
…だから
美波
私はずっと待ってる…!
美波
もう一度、同じ教室で
勉強できる時を…!
勉強できる時を…!
美波
二度と
美波
同じ過ちは繰り返さない
美波
…こんな私でも…
美波
……ううん
美波
…こんな私なら……
絶対守れる…!!
美波
頼りないって思うかも
しれない!
しれない!
美波
信じられないって
思うかもしれない!
思うかもしれない!
美波
…それでも、私は…
美波
私は…っ!
楓
…っ…
…ポロッ (楓が涙を流す)
美波
!
陽人
!
悠真
……
楓
…ありがとう…
楓
ありがとう、美波…!
楓
……もういいよ…
楓
…その言葉だけで
充分だよ…
充分だよ…
美波
え…?
楓
…わからない…?
楓
…あの時【2話】
楓
美波が病室に会いに
来てくれた時から…
来てくれた時から…
私はとっくに
救われてるんだよ
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