TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

アナウンス

それでは、決勝戦!!

アナウンス

天馬司vs星乃一歌!

アナウンス

スタート!!

天馬司

……星乃、一歌……?

天馬司

なぜ、お前がここにいるんだ…?

天馬司

ここにいるのは咲希のはずだろ…?

星乃一歌

………っ

星乃一歌

咲希は…………

星乃一歌

……私が、殺しました……っ

天馬司

……

天馬司

……ふざけるな

天馬司

ふざけるな!!!

星乃一歌

っ…

天馬司

何故だ!何故咲希を殺した!!

星乃一歌

…それ、は…っ

星乃一歌

…お互いに、そうするしかなかったんです

星乃一歌

私達はすれ違ってしまった…その結果がこれです……

天馬司

っなんだよ…それ…!!

天馬司

俺は!咲希とここを出るんだ!!!

天馬司

そして黒幕を殺し、世界を救う大スターになる!!!

天馬司

その夢を、邪魔するな!!!!

星乃一歌

…っ、…

ごめんなさい……

私が生きるより、きっと咲希が生きた方が良かった

天馬司

…俺は…皆の命を…!!

星乃一歌

……

でも…!

星乃一歌

私も命を背負ってるんです…!

星乃一歌

咲希の命も、他のみんなの命も…

星乃一歌

だから、私は死ねない……だって、咲希は……

星乃一歌

…咲希が託したのは、私だ…

天馬司

……

天馬司

背負う?託される?お前が?

天馬司

咲希を殺した、お前が!!

天馬司

そんな大層なことを語るな!!!

星乃一歌

……司さんは、きっと疲れてるんですよ

星乃一歌

本来あるべき姿を見失ってる

星乃一歌

司さんはもっと輝いて、みんなを笑顔にする存在じゃないといけないんです

星乃一歌

だから……

星乃一歌

そんな司さんは、もういらない

星乃一歌

楽にしてあげます

天馬司

………は?

星乃一歌

だから、楽にする、殺してあげるって言ってるんです

天馬司

……お前、…

こいつは、なんなんだ…?

咲希を殺した悪のくせに、命を託されたなど正義を語ると

今度は殺してあげる…?

天馬司

殺すのは、俺だ…

天馬司

俺は生きるんだ!!

天馬司

今まで亡くしてきた命と共に!

星乃一歌

その命を亡くしたのは司さんでしょ!?

星乃一歌

罪から逃れようとするのはだめです!

天馬司

違う!!

天馬司

俺は殺したんじゃない…殺させられているんだ…

天馬司

こうさせた黒幕が全て悪いのなんて、お前も分かっているだろう?

星乃一歌

……それは……、

天馬司

俺はその尊き犠牲を無駄にしないために、生き残ると言っているんだ!!

天馬司

そしてその残された命で黒幕を必ず殺す…!

天馬司

これが俺の全てだ!!

星乃一歌

そんなものは違う!

星乃一歌

確かに、司さんは命を背負っている…

星乃一歌

その中には託された命もあったかもしれない…でも

星乃一歌

司さんが殺してきた人達も、生きるためにあなたと戦ってたんです…!

天馬司

っ…

星乃一歌

そんな生きたいという思いをあなたが復讐に使うくらいなら…

星乃一歌

せめて、私がその分の命も全部、背負って生きます…

星乃一歌

司さんを殺した後は…復讐もするかもしれませんが

天馬司

………

俺は、人を殺したのか…?

そしてその命を背負ってまで、復讐をしようと?

…そんなのはただの自己満足だ…だが

その中にもまだ、想いがあったとしたら…?

星乃一歌

結局、ここにいた20人は、ただ生きたかっただけなんです…

天馬司

だとしたら、俺は……

身勝手な言い訳をし、人を殺して……

ただ、生き残りたかっただけだったのか…?

天馬司

っそんなはず、ないだろ…!!

天馬司

俺は、俺のために殺したんじゃないっ…!皆のために…!

星乃一歌

皆のために命を使うなら……っ

星乃一歌

……あなたが、託せばよかったんじゃないんですか…っ

それは私も、みんなもそうだ…

草薙さんは私のために命をくれた

咲希も、私に想いを伝えて…託してくれた

暁山さんは…望んだ結果にはならなかったかもしれない

でも、私に大切なことを思い出させてくれた…

星乃一歌

司さんは…もう人を殺すことに、慣れちゃってるんです…

星乃一歌

私も…同じです…

星乃一歌

生き残るためならって…人を殺そうとする気持ちが…

星乃一歌

何故かずっと、いるんです…

天馬司

……俺は、間違っていたのか?

星乃一歌

…分かりません……っ

星乃一歌

でも、私も、司さんも…仕方ない結果じゃないはずです…

星乃一歌

だって、私達は、人を…っ

天馬司

…もう何人も殺している……

天馬司

天馬司

…だからこそ、もう俺は後戻りはできないんだ

天馬司

この先どう生きるかは俺自身が決める

天馬司

それが復讐か自由かはまだわからない…だが

天馬司

俺は生き残る

……

星乃一歌

私は咲希に託されてるから…

星乃一歌

私も…生きたい…

星乃一歌

いや、生きないといけない…

天馬司

天馬司

結局、こうなるんだな

天馬司

…じゃあ、始めるぞ……

星乃一歌

………

星乃一歌

っ…!

天馬司

…!

だめだ、力に差がありすぎる…

このままじゃ、勝てない…

生き残れない…!

そんなのは、嫌だ!

星乃一歌

っこれで…!

私は銃を拾って…

その引き金を引いた

するとさっきまでの苦労が嘘かのように…その銃弾は司さんの体を貫いた

天馬司

ッ!

星乃一歌

……っ

天馬司

体が…熱い…

視界が、ぼやける…

これが、死…?

天馬司

…俺は、死ぬのか…?

…死にたくない…っ

まだ、俺は…っ

生きたいんだ…っ……!

天馬司

………なんだ、俺は…

天馬司

ただずっと、生きたかっただけなんだな…

俺は結局…人でなしだったよ…

皆……すまなかった……っ

皆の命…を…っ……無駄…………に……………………

天馬司

…………

アナウンス

勝者、星乃一歌〜!!

黒幕

……ふふっ、おめでとう!

黒幕

君がこの殺し合いトーナメントの優勝者だよ、一歌ちゃん

星乃一歌

あなたが…

黒幕

私が今回の主催者、黒幕だね

黒幕

あ、言っとくけど攻撃とかは考えない方がいいよ、でられなくなるから

星乃一歌

……

黒幕

さて!ここから出る方法なんだけど…

黒幕

よいしょっ

星乃一歌

っえ、

黒幕

おおー、ナイスキャッチっ!

黒幕

そのスマホの音楽を止めたらこのセカイからでられて、元の世界に戻れるよ!

黒幕

ま、もちろん君以外のみんなは居なくなってるけどね…ふふっ

星乃一歌

っ!

黒幕

別に記憶消えたりなんてしないから、ここであったことを元の世界で言いたいなら言ってみれば?

黒幕

ま、そんなことしたら君が大切な仲間や友達を殺しちゃったってこと…

黒幕

みんなにバレちゃうかもね…?

星乃一歌

っ…!

黒幕

まっ、てことだから後はお好きにどーぞー

黒幕

私は見たいもの見れて満足だから、このまま気ままに生きていこうと思いまーす!

星乃一歌

…ここから出たら、私は何をするんだろう

バンドは、みんなが居ないからもうできない

遊園地に行ってもショーは見れないし、配信サイトを見てももうアイドルの動画が更新されることは無い

…咲希は、もういない……

そんな世界に、戻る意味なんてあるの…?

銃弾はまだ何弾が残ってる…なら…

星乃一歌

…っ死んで!!

黒幕

えっ?

私はもう一度、引き金を引いた

それはさっきと同じように、黒幕の体を貫通した

黒幕

…え、…え

黒幕

なんで…っ、でられなくなるんだよ…っ?

星乃一歌

いいよ、でられなくたって

黒幕

…なのに…っ

星乃一歌

そんな事よりも私は…こっちの方が良く思えたんだ

星乃一歌

これで司さんの想いも叶ったしね

黒幕

そん…な…っ

黒幕

いやだっ、わたしはまだ、死にたくない…っ!

黒幕

わた…し……は…………っ

黒幕

………

星乃一歌

…これで、全部終わりだね

星乃一歌

……本当だ、音楽が止められなくなってる……

星乃一歌

……そっか、もう本当に出られないんだね

星乃一歌

……私は…これからどうすれば……

もうこの世に咲希も、穂波も、志歩も…みんなもいない

星乃一歌

…………

星乃一歌

……っ、…っ、

手が、体が震える…っ

大丈夫、今までみんなにしてきた事を自分にするだけだ…っ

星乃一歌

……

咲希に命を託してもらったのに、こんな使い方をしちゃった……

ごめんね…最後まで中途半端な私で…っ

星乃一歌

でも…これでまた…っ

私は銃を自分に向けて、打った

急所を通ったから、それと同時に私の人生も…終わった

星乃一歌

ここ…どこ…?

天馬咲希

…いっちゃん!

星乃一歌

っ咲希!?

日野森志歩

一歌、きたんだ

望月穂波

一歌ちゃん……

星乃一歌

みんなも……

天馬咲希

ねぇ!私、お兄ちゃんにもまた会えたんだよ!

天馬咲希

あの時は大変だったなぁ…だって、咲希いぃぃぃ!って泣きながら抱きついてきたからね…!

日野森志歩

あー、あの時は…

望月穂波

ふふ、ずっと咲希ちゃんの事離そうとしなかったもんね…

天馬咲希

でもお兄ちゃんがきたあと、いっちゃんにもまた会えたんだ!

星乃一歌

……ごめんね、咲希

星乃一歌

せっかく託してもらえたのに私も…死んじゃって…

天馬咲希

…いいんだよ

天馬咲希

だって、その命はいっちゃんのものだもん!

星乃一歌

…っ

天馬咲希

何はともあれ…

天馬咲希

これでまた、みんな一緒だね!

星乃一歌

っ!

星乃一歌

……うんっ!

~fin~

以下あとがきみたいなやつ

雑炊

拙い文章でしたが、ここまで読んでくださりありがとうございます!

雑炊

自分は書きたい結末をかけたので結構満足です!(聞いてない)

雑炊

このシリーズについては、これにて終了としたいと思います!

雑炊

それではもう一度!

雑炊

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました!!

この作品はいかがでしたか?

104

コメント

6

ユーザー

没設定とかを投稿すると言ったな、あれは嘘だ

ユーザー

感想とかコメントしてもらえると嬉しいです!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚