世は争いが絶えずに居る
世界の何処かで戦禍を撒き散らし、同時に負の連鎖を生む
争いが争いを再生産するが故、終わる事が無い
近年、「異能力」が近代兵器として導入されて居る
其れを持つは人間
今や主力兵器は武器から人へと移り変わりつつ在る
パパパパパパパパパン!
ドカン!
ドーンッ!
送ってやるよ!
・・・っ、あれ?
Hr.
言ったら判りますか?
其奴の目に映るは、イタリア憲兵隊軍服、カラビニエリ に似た軍服を羽織り、灰色のチェーンを其のマントに着け、 華奢な姿をする彼
彼から滲み出るオーラはとても暖かく
そして、闘えば骨も遺らぬ程の悍ましいオーラを感じ取れる
Hr.
Hr.
機関銃を乱射し、彼の全身に弾丸の雨を撃ち込む
しかし、彼には一発たりとて中る事は無い
彼の周りに彼を中心とする様に廻る 数多の「星」が全てを拒む
Hr.
弾が・・・
Hr.
のはどうなんです?
Hr.
名前が在るのに・・・
Hr.
ぶふぁ、オッ・・・、ぐっ・・・
彼の放つ「星」になす術無く肉塊となり事切れた
Hr.
ごめんね・・・
Hr.
Hr.
Hr.は彼に対し優しく言葉を投げ掛ける
グスッ
Hr.
Hr.
おーい!
Hr.
Hr.
彼と同じ軍服を纏い、マントに漆黒のチェーンを着け、 栗色の髪に透き通った茶目を持つ彼
Ur.が物申したげに此方へと迫って来る
Ur.
置いてくのさ!
Hr.
Hr.
Hr.
間に合わなくて・・・
Ur.
此れはね・・・
Ur.
救助したけど
Hr.
Hr.
彼はUr.に満面の笑みで御礼した
其の姿が迚も健気さを引き立たせて居た
Ur.
Ur.
助ける事の出来なかった人達を思うと悔やまれる
でも、其れだけでは無かった
ありがとうございます
無ければ、私達は今頃
揃って土の中でした
復興して行こうと思います
Hr.
とんでも無い・・・
Hr.
Ur.
Ur.
国に連れて戻ろう
Ur.
Ur.は少し口を籠もらせ乍、最善策を見つけ、彼に伝える
Hr.
Hr.
次また襲われるかも
知れないし
すみませーん
違いますか?
急に現れたフードを被った白色の男
先程まで無かった気配に警戒色を見せる
Hr.
Hr.
のは良く無いですよ
Hr.
Hr.
無いですよ
戻られた方が良いのでは?
Ur.
方が良いと思うよ
Hr.
Hr.
Ur.
怪我人だけで何十人も居る
個々の力で運ぶにも限界が生じてしまう
Hr.
Ur.
Ur.
Hr.
何をする気なんだ?
Hr.
彼は言われる儘に写真を一枚手渡した
其処には充実した医療設備の中に 桃髪の青年が椅子に座って居た
Hr.
Ur.
じゃないかな?
Ur.
Ur.
人を無闇には出来ない
Hr.
Hr.
Hr.は『虹色桃源郷』に至急で連絡を取り、状況を確認する
Hr.
Hr.
「僕らはオリの中に居る」
彼が口遊むと、目の前の空間が削り取られ 先程の写真と同じ風景と同じ場所が現れる
Hr.
Hr.
離れてるのに
Ur.
空間接続能力・・・
Ur.
Ur.が何かの駆動音に気づき、後ろを振り返る
先程と同じ格好の者達が此方に向かって来て居た
しかし、数が先程の比になら無い
お前だけは絶対に殺す
受け渡しが終わるやろ?
Ur.
ふふっw
彼は不敵な笑みを浮かべ此方に何かを訴える
二人は其れに黙って従い、空間の先へと住民を誘導する
Ur.
Hr.
二人の声は無情にも彼に届く事は無かった
彼はそんな事お構い無しに、部隊と相対する






