水
病院に向かう途中 そんな事を呟く
白
白
水
なんて、 他愛もない会話をしながら足を進める
平和だなぁ
そう感じながら
白
水
水
『ーーー、ーー?』
白
水
そっと扉に耳をつける
付き合って下さい』
白
いふくんのそんな声が聞こえて
とくん、と胸が高鳴るのを 覚えた
水
いむくんも嬉しそうに 耳を傾ける
やっと
やっとくっつくんか
白
悠くんの声。そっと言葉が紡ぎ出される
次に聞こえた言葉は
意外な言葉だった
黒
やっとの思いで出た言葉はそれだった
青
悔しそうに
青
笑うまろを見て 涙が零れる
青
青
こんな俺に優しく微笑むまろ
黒
黒
黒
「俺はまろを幸せにできない」
青
ガラっッ
黒
白
視界に飛び込んできた白色
怒っているような 悔やんでいるような
水
白
黒
必死な彼の声に 思わず目を瞑る
白
白
なにしとるんよ、!!!
黒
初兎は静かに涙を見せる
黒
白
パシッと捕まれた頬に 少し痛みが走って
白
白
白
黒
白
白
白
必死な訴えかけに心が揺さぶられる
そうだ、俺は
黒
白
白
黒
そっと離された手
微笑む初兎が酷く優しい
白
黒
初兎はそう言って
白
水
仏と部屋を出ていった
青
しん、と静寂に包まれた病室
黒
初兎の言葉を思い出す
「幸せになるんだよ」
幸せにさせる、じゃなくて
黒
青
もしかしたら
黒
青
俺が幸せになれば
黒
青
まろも
幸せって思ってくれるかも しれない
黒
黒
青
黒
黒
黒
恥ずかしくて俯いていた顔を上にあげる
そうすると
大きく目を開けて 少し頬を赤らめる、 大好きな人が見られるんだ
黒
青
黒
ぎゅ、と握られた右手
口に添えられた彼の人差し指
青
黒
青
青
黒
黒
青
零れる涙さえも愛おしい
この時間 この瞬間が
ここまでも美しい
青
青
黒
黒
触れ合った唇の暖かさは
今後絶対に 忘れる事は無いだろう。
「僕らの夏休み大作戦!」 〜fin〜
コメント
5件
良かった…!!本当に…!! 白くんナイス!!青黒に幸あれ!!