獅王
ほんまに、すまなかった...。
千璃
ッえ...
獅王
あの頃は、自分に余裕がなかった。
獅王
俺は兄貴と違ぉてッ...頭も良ぉないし。
獅王
運動やって...。
獅王
比べられてばっかで。
獅王
イラついてた。
獅王
せやからって、いじめていい理由にはならへん。
獅王
ほんまにすまなかった。
獅王
反省しとる。
獅王
冬樹が死んだ日から、今日まで。
獅王
毎日墓参りに行って、ごめんって謝っとった。
獅王
こんなんで許してもらえると思ってへん。
千璃
ッ...。
千璃
もういいわよ。
千璃
私の負け。
獅王
え...
千璃
なんか。
千璃
冬樹の声が聞こえた気がするの。
千璃
もういいよ。って
千璃
あの子の望んだとこじゃないなら。
千璃
意味は無い。
千璃
それに。
千璃
私。
千璃
もっとあなたの話を聞けばよかった。
獅王
ッ...?!
千璃
ひとりで辛い思いしていたなんて思ってもなかった。
千璃
本当にごめんなさい。
獅王
ッ...
恋珀
ッ?!
恋珀
千璃さん!
恋珀
消えかけてるッ!
千璃
成仏するのよ。
恋珀
成仏、。
千璃
この世にいる理由は無くなった。
千璃
だから、成仏するの。
獅王
まて、。
獅王
まだ理由はある!
獅王
行くなッ!!
千璃
獅王。
千璃
あたしと遊んでくれて。
千璃
ありがとうね。
獅王
あかんッ!!!
獅王
まだ俺はお前にッ!!
千璃
私にすることは終わった。
千璃
さようなら。
サラサラサラッ
恋珀
ッ...
恋珀
獅王。
恋珀
これでよかったんだと思うよ。
獅王
ッ...
恋珀
獅王?
恋珀
獅王ッ
バタッ
恋珀
ッ?!
恋珀
獅王ッ!!!
恋珀
獅王!しっかりして!
獅王
ッ...ハァハァハァッ...
恋珀
獅王ッ!!
恋珀
どうしたの!?
恋珀
ねぇ、しっかりしてよ!
虎
恋珀殿。
恋珀
虎さんッ...獅王が。
恋珀
獅王が、目を覚まさないんです。(泣)
虎
獅王は。
虎
罪人。
虎
獅王が300年もここにいるのは、獅王を恨むもの、その罪を許してないものが
虎
まだこの世にいたから。
虎
獅王を許していない者は皆、この世を去った。
虎
獅王は罪が許されたということだ。
虎
だから。
虎
獅王はもう、帰らぬ者となった。
恋珀
獅王、。(泣)
恋珀
お勤め、ご苦労様でした。ニコッ
恋珀
虎さ〜ん!
虎
恋珀殿、今日も早いね。
恋珀
今日は門を開ける日なので!
恋珀
じゃあ、見回り行ってきます!
虎
行ってらっしゃい。
永遠
虎さん。
永遠
ほんとに良かったんですか?
虎
良かったとは。
虎
あの娘のことか?
永遠
そうですよ。
永遠
あの子が次の呪怨師って。
永遠
しかも人間ですよ?
虎
だが。
虎
呪怨も呪術も使える。
虎
きっと、獅王があの娘に受け渡したのだろう。
虎
あの二人は本当にお似合いだ。
虎
きっといいカップルになっただろうな。
永遠
虎さんカップルなんていつ覚えたんですか?
虎
恋珀殿に教えてもらった。
永遠
そうなんですね(笑)
恋珀
よし。
恋珀
門の戸締り終了!
恋珀
あ、こんばんは!
恋珀
獅王!
恋珀
獅王って言っても、ぬいぐるみだけどね(笑)
恋珀
獅王はここの守り神だから!
恋珀
よろしくお願いします(*^^*)
唄
お姉ちゃ〜ん!
恋珀
あ!
恋珀
唄ちゃん!
恋珀
また時間通りに門に来なかったの?
唄
だって呼ばれなかったもん!
恋珀
呼ばれなくても自分で来ないと!
唄
うるさい!
唄
虎さんにいいつけるから!
恋珀
もぉまったく。
恋珀
一緒に御屋敷行こっか。
唄
うん!
恋珀
じゃあ、獅王にバイバイして!
唄
しーちゃんバイバイ!
恋珀
大好きよ。