わい🖐️短編集

『52ヘルツの鯨』

🎤主人公 🍖×🎤 BL R無し 死ネタ有 名前を借りているだけで、本人様には一切関係ありません

今、俺たちは海に来ている

手を引っ張るぶるーくの手は、 俺の手より、遥かに大きいように感じた 中身は子供なくせに

ばしゃああぁぁぁ

ばしゃあああぁぁぁああ

あぁ、…こんな日が、続けばいいのにな

ため息をつきながらベットに腰をかける

そう思いながら、今日も俺は

一人ベットの中でなく

今日のぶるーくは何か、表情が硬い気がした

俺は君が気づかないよう 静かに家を出た

死ぬ時は

「きんさん！」 そう言う君の顔、姿、仕草まで 僕は愛していた

ザバアァァァアァアア

夏にしては肌寒い夜を背に、 俺は海に入った

ザバアァァァアァアア

後ろの方から音が聞こえた。 まぁ、きっと風で波の背が高くなっただけ

ギュｯ

チュッ

幸せになろうね

最後に見た君の笑顔は 太陽のように暖かくて とても心温まるようなものだった

今日、午前1時 〜〜海岸付近で打ち上げられた 二人の遺体を発見しました。

鯨は水族館では見ることはあまりありませんが、 とても大きな生き物です 大きな声で鳴くイメージのある鯨。 実は10〜39ヘルツで鳴くとされています。 ですが、稀に52ヘルツで鳴く鯨もいるんだとか…

懐かしい気がする___________。