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偽り

第23話 - ドストエフスキーと翔

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2022年02月07日

#文豪ストレイドッグス

#文スト

#夢小説

#文豪ストレイドッグス夢小説

マウンテンゴリラ

敦

ここですか？

国木田

あぁ

国木田

半月前に欧州の異能犯罪収容所からの脱走

国木田

死の家の鼠の手引きで

国木田

故郷であるこの近辺で潜伏している

国木田

それが乱歩さんの推理だ

敦

故郷？

敦

海外の異能力者なのに？

国木田

生まれは海外だが育ちはここだ

国木田

異能犯罪者の坩堝であるこの街では珍しくない

敦

､､､(ここの空気､､､)

敦

(なんか孤児院を思い出すな)

国木田

時間が無い

国木田

もし、俺たちが共喰いを止められなければ

国木田

ポートマフィア説得に残った谷崎が消される

敦

ｯ､､､

国木田

行くぞ

国木田

この下だ

国木田

失敗は許されんぞ

ﾄﾞｶ

国木田

､､､気づかれたか

敦

国木田さん！

敦

そこ！

ｶﾞﾁｬ

国木田

行くぞ

敦

地下トンネル､､､

国木田

やつだ！

犯罪者

タッタッタッ

敦

(一本道のトンネル､､､)

敦

(ならば虎の速さで追いつける！)

ﾀﾞｯ

国木田

待て敦！

敦

ﾊﾟﾝ

国木田

大丈夫か敦！

カチャカチャ

敦

ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

国木田

ｸﾞｲｯ

敦

ｱｯ

国木田

子供が短機関銃だと？

敦

あんな小さな体じゃ打ち返した時殺してしまうかもｯ､､､

国木田

ｸｯ､､､

国木田

だが､､､俺たちは止まってる訳にはいかん

国木田

「独歩吟客」

国木田

催榴弾

ﾌｼｭｰｰｰｰ

国木田

息を止めて駆け抜けろ！

タッタッタッ

敦

(ﾁﾗｯ

敦

(避けきれない！)

ﾊﾟｧﾝ

子供

うﾞぁﾞぁﾞぁﾞぁﾞ

子供

ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ！

国木田

ｸｯ､､､

国木田

地獄か､､､ここは！

敦

国木田さん！

敦

撃たれた子供は！

国木田

あの傷なら与謝野先生を呼べば助かる

国木田

敦

あの子はさっきの､､､

敦

国木田さん､､､

敦

ここはなにか妙ですｯ

敦

てっきり異能力者の迎撃があると思ったのに

国木田

あぁ

国木田

異能力者ではなく

国木田

銃で武装した子供たち

国木田

それに俺たちが踏み込むのを予測していたにしては

国木田

警報装置も逃走経路も酷くお粗末だ

子供

ｽｯ

国木田

よせ！

子供

兄さんを助ける

敦

え、？

国木田

敦

国木田

お前は別の経路から奴を追え

国木田

ここは俺に任せろ

敦

え!?

国木田

必ず捕らえろ

国木田

行け！

国木田

よく聞け

国木田

君の兄さんは死なない

国木田

俺が殺させない

子供

！

国木田

絶対にだ

国木田

(少女を守るためにはまず､､､)

国木田

(あの手榴弾を捨てさせなければ)

国木田

大丈夫だ

国木田

怖がることは何もない

子供

､､､

国木田

そうだな

国木田

俺は手品が得意なんだ

国木田

手品を見ないか？

国木田

ｽｯ

子供

！

子供

ﾄﾞｸﾝ

お兄さんは君が助けなさい

相手は危険な男です

もし男が手帳を見せたら

子供

兄さんを､､､

子供

兄さんを､､､助ける

子供

ｸﾞｯ

子供

ｶﾁｯ

国木田

やめろｫｫｫ！

🎼.•*¨*•.¸¸🎶🎼.•*¨*•.¸¸🎶

桂

チェロを聴かせに僕を拉致したのか？

ドストエフスキー

いいえ？

ドストエフスキー

ただ我々の共通の知人

ドストエフスキー

武装探偵社の話を伺いたいだけです

ドストエフスキー

桂さん

ドストエフスキー

国木田と言う探偵社員の復讐のため

ドストエフスキー

あなたはかつて爆弾を仕掛けた

ドストエフスキー

そして彼は身命を賭して少女を助けた

ドストエフスキー

そうですね？

桂

それを知ってどうする

桂

あの人の理想は本物だ

桂

あの人の魂は誰にも折れない！

ドストエフスキー

ﾌｯ

🎼.•*¨*•.¸¸🎶🎼.•*¨*•.¸¸🎶

ドストエフスキー

この世に幸を

ドストエフスキー

子らに祝福を

💥💥💥💥💥💥

国木田

ｸｯ

国木田

､､､ｳｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ!

翔

素晴らしい音色だね

ドストエフスキー

翔ですか

翔

久しいね

ドストエフスキー

お久しぶりですね

ドストエフスキー

しばらく姿を隠していたと聞きましたが？

翔

さてね

翔

それよりさっきの会話聞いたよ

ドストエフスキー

そうですか

翔

悪どい事をするね

ドストエフスキー

悪どい事？

翔

桂くんが少女に爆弾を仕掛けたように

翔

少女に爆弾を仕掛け

翔

国木田くんを壊そうとしている

ドストエフスキー

わかっていましたか

ドストエフスキー

ですがあの探偵社員なら救えます

翔

いや、無理だろうね

ドストエフスキー

何故そう思うのです？

翔

もう洗脳済みでしょ？

翔

少女に

ドストエフスキー

洗脳？

ドストエフスキー

なんのことでしょう

翔

相手は危険だ

翔

相手が手帳を見せたら君を殺して

翔

お兄さんを殺すだろう

翔

こんな感じのこと言ってあるじゃないの？

ドストエフスキー

それもわかっていましたか

ドストエフスキー

でも何故此処へ？

ドストエフスキー

貴方なら救えたはずです

翔

さぁ？

翔

強いて言うなら

翔

この音色を聴きに？

ドストエフスキー

面白い冗談を言わないでください

翔

じゃあ真面目に答えようか

翔

君は知ってると思うけど僕はとても気分屋だ

ドストエフスキー

そうですね

翔

だから人を助けるかどうかも気分次第

翔

今回は助ける気分じゃなかったから助けなかった

翔

ただそれだけ

ドストエフスキー

そうですか

ドストエフスキー

てっきり貴方は助けに行くと思ってました

翔

君も僕の気分は読めないみたいだね

ドストエフスキー

あなたはすごく気分屋ですから

翔

それより兄さんにあったんだってね

ドストエフスキー

えぇ

ドストエフスキー

彼は自分が撃たれることを知りながら

ドストエフスキー

私から情報を聞いた

ドストエフスキー

大した男です

翔

兄さんらしいね

ドストエフスキー

私は貴方に聞きたいことがあります

翔

何？

ドストエフスキー

貴方は私の邪魔をしますか？

翔

しないよ

翔

と言いたいところだが

翔

あいにく頼まれたことがあって

翔

100％邪魔をしないわけじゃない

ドストエフスキー

そうですか

ドストエフスキー

でも少しでよかったです

ドストエフスキー

貴方に100％邪魔をされると

ドストエフスキー

私の計画が崩れます

翔

本で異能力者のいない世界を作る､､､ね

ドストエフスキー

知っていたんですね

翔

まぁね

ドストエフスキー

私はあなたを味方につけたい

翔

なんで？

ドストエフスキー

本の在処を知っているからです

翔

僕は道標じゃない

ドストエフスキー

確かにそうですね

ドストエフスキー

でもあなたは本の在処を知っている

翔

､､､

翔

本の在処は道標である敦くんじゃないと見つけ出せない

ドストエフスキー

だからこそ私は聞きたいのです

ドストエフスキー

何故貴方が本の在処を知っているのでしょう？

翔

生憎其れには答えられない

翔

僕を仲間にしたい理由は本が目的ってことか

ドストエフスキー

其れだけじゃありません

ドストエフスキー

貴方の頭脳

ドストエフスキー

異能力

ドストエフスキー

人間性

ドストエフスキー

全てを兼ね備えて私は仲間にしたい

翔

頭脳か

翔

僕より兄さんやフョードルの方がありそうだけど？

ドストエフスキー

あなたはこの世界でも唯一無二の存在です

翔

､､､

翔

僕が世界の唯一無二の存在？

翔

ふざけたことを言わないでもらいたいね

ドストエフスキー

怒らせたならすみません

ドストエフスキー

ただ貴方には自覚して欲しいのです

ドストエフスキー

貴方の全てはこの世界の誰にも叶わない

ドストエフスキー

過去も

ドストエフスキー

そして今も

翔

僕の過去を知っているのか？

ドストエフスキー

少しですが

翔

そうか

ドストエフスキー

反応が薄いですね

翔

別に知られて困ることじゃないしね

ドストエフスキー

そうですか

犯罪者

ﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧ

ｸﾞｯ

犯罪者

ｳｯ

犯罪者

ｳｧｯ

敦

もう終わりだ！

敦

観念しろ！

犯罪者

そうまでして事件を葬りたいのか！

敦

は？

犯罪者

親切なやつが教えてくれたぞ！

犯罪者

あの轢き逃げの時の目撃者を消せる連中がいると！

敦

轢き逃げ事件？

犯罪者

半年前におきたあの轢き逃げ事件だ！

敦

何の話だ

敦

そんなことより！

敦

お前の異能力を止めてもらう！

犯罪者

異能力？

敦

犯罪者

それこそ何の話だ

敦

蒼白のロシア人？

犯罪者

そうだ

犯罪者

その親切なロシア人が言ってた

犯罪者

刺客にこれを渡せば命だけは助かると

ﾊﾟｻｯ

敦

これは､､､

敦

軍系の異能力者の資料､､､

敦

この人と違う！

敦

本物の書類にしか見えないけど

ﾊﾟｻｯ

敦

乱歩さん､､､

乱歩

確かに本物に見えるけど

乱歩

この資料もダミーだろうな

敦

じゃあ敵は乱歩さんの推理を利用してるんですか!?

乱歩

嫌な相手だ

乱歩

まるで太宰を相手にしているようだな

犯罪者

そういえば

犯罪者

その親切なロシア人から伝言を預かっている

犯罪者

ただ一言

犯罪者

こう伝えろと

ルールの変更はできません

乱歩

これでポートマフィアとの交渉材料は消えた

乱歩

谷崎が危ない

敦

そんな､､､

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙ

敦

電話？

与謝野

誰からだい？

敦

分かりません

敦

非通知です

乱歩

とりあえず出てみろ

敦

はい

敦

も、もしもし

翔

やぁ

翔

敦くん

敦

翔!?

翔

今の状況を聞いていいかい？

敦

今の状況ですか？

翔

共喰いのウイルス異能力者のことだよ

敦

あぁ

敦

僕達は異能力者を突き止め捕まえた

敦

けどそれは偽物で別の犯罪者だった

敦

そしてその人が言ってたんだけど

敦

見た目は蒼白なロシア人

敦

そのロシア人からの伝言で

敦

ルールの変更はできない

敦

この一言だった

翔

そうか

翔

それで今困ってるんだろう？

翔

僕が助けてあげるよ

敦

翔がどうやって？

翔

スピーカーにできる？

敦

え？

敦

うん

翔

そこにいる二人にも聞いて欲しいから

敦

わかるの!?

翔

わかるよ

まずポートマフィアとの衝突の件は僕に任せて

敦

そしたら翔が危ないんじゃ

僕は大丈夫

2組織の長がどちらかが死ぬということもない

その件は気にしなくていい

ただウイルスの進行は止められない

与謝野

私の異能力も聞かなかった

敦

どうすれば

ウイルスは一応異能力だから

兄さんの無効化を使えば

ウイルスはなくなる

乱歩

でも今は太宰が

その考えは間違えだ

乱歩

何？

臓器内のウイルスに触れれば

たとえ異能力無効化だとしても

兄さんが死ぬ

乱歩

なんだと!?

与謝野

これじゃあ手の打ちようが､､､

その異能力者に異能力を解いてもらうか

殺すしか選択はない

僕はポートマフィアをまとめなければならないから

異能力者探しは任せるよ

それと谷崎くんの救出

僕が出やすいように手配する

もしもの時のために戦力の高い人が迎えに行ってくれ

それと国木田くんに言っといてくれ

人は脆い

洗脳されれば容易く操れる

気を落とすな

こう言っておいてくれ

敦

わかりました

じゃあよろしく頼むよ

ﾌﾟﾂｯ

与謝野

其れにしても

与謝野

翔がポートマフィアをまとめる？

与謝野

そんなことが可能なのか？

乱歩

分からない

乱歩

今はそれに頼るしかない

乱歩

少なくとも今は敵ではない

広津

これほど殺気立ったポートマフィアは何年ぶりか､､､

広津

さて、約束の刻限だ

広津

探偵諸君はウイルス使いを捕まえ損ねたようだな

谷崎

連絡が無いのはそれが最善だと

谷崎

乱歩さんがそう判断したからだ！

谷崎

何も問題ない！

広津

だがこれで停戦の切り札が絶たれた

立原

覚悟を決めな、兄ちゃん

広津

かつて我らは懸賞金70億をめぐり

広津

また、ギルドを含む3社戦争にて衝突をした

広津

だが今のポートマフィアは利益や応報ではなく

広津

ボスを守り

広津

我らが我らであり続けるための意義を賭けて戦う

広津

そのためなら落命を厭わぬと言うものも大勢いる

広津

私も含めてな

広津

残されたのは腸の転がる道のみ

広津

マフィアの歩き慣れた道だ

谷崎

僕を殺す気か

広津

貴君には艦長になってもらう

谷崎

僕に住まいに慣れって言うのか!?

谷崎

僕はどんな脅しを受けようとも

広津

貴君には妹がいたな

谷崎

ﾄﾞｸﾝ

広津

そこに控える銀は暗殺屋だ

広津

聞くんが従わなければ妹が

谷崎

ナオミに手を出せば全員

谷崎

殺すぞ！

立原

大した殺気だぜ

ｶﾁｬ

谷崎

お前ら三下が何万発打とうが当たらない

立原

脅しだと思うのか？

谷崎

撃ってみろよ

翔

やめろ

広津

翔さん!?

翔

谷崎くんはそれをしまってくれ

翔

立原くんは銃をおろせ

広津

ですが

翔

森さんは大丈夫だ

翔

もちろん探偵社の社長も

谷崎

翔

ここでポートマフィアと探偵社が争えば相手の思う壷だ

翔

まだ協力体制でいろ

立原

でもあと1日しかないのにどうやってウイルスを

翔

ウイルスの使いを始末すればいい

翔

だから谷崎くん

翔

森さんの暗殺はやめてくれ

谷崎

何故それを!?

翔

みなよく聞け！

部下

翔さん!?

翔

ポートマフィアと探偵社は争ってはいけない！

翔

君たちが心配している森さんは大丈夫だ！

翔

ポートマフィアだけではウイルス異能力者は倒せない！

翔

まだ協力体制が必要だ！

翔

探偵社と協力しいち早く見つけるんだ！

翔

今どちらかが死ねば街の均衡が保てなくなる

翔

この街が好きなら協力しろ！

部下

はい！

翔

谷崎くん

翔

探偵社から迎えが来ている

翔

行け

谷崎

ありがとう！

広津

ほんとによろしいのですか？

翔

あぁ

翔

これに異論は認めない

翔

ウイルス異能力者を捕え、殺す

翔

マフィアはこれに専念しろ

翔

でも相手は兄さんと同じくらいのレベルの人だ

翔

油断していたら死ぬぞ

広津

わかりました

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