Moon ～君は地球で僕は月～

彼女との出会いは、まさに新学期初日。 僕は朝だというのに、ほとほとに疲れていた 僕はBTSという韓国アイドルグループに所属している たくさんのファンに囲まれ、幸せな気持ちでいっぱいだ でも “僕には何もない” ただみんなが僕を輝かせてくれているだけ 弱さをひた隠しにして生きている そんな自分に嫌気がさしていた

でも笑顔でいるのは当たり前のこと 学校には多くのARMYがいるから 変な行動をするとすぐに拡散されてしまう

完璧だって言われると、僕の肩身はさらに狭くなる そんな黄色い歓声で溢れてる中、

明らかに場違いな声がしたのだった