『御曹司とお嬢様』リクエスト！💗💙

執事さんは 僕を見ながらそう教えてくれた。

さと💗さんは 僕から目を逸らしながら 小さく返事をした。

ホントに桃瀬財閥の御曹司なの？ それにしては…。

僕の怪訝な視線に気づいたのか 執事さんは恐る恐る話しかけてきた。

僕と執事さんは見合いの席から外れ 少し離れた宴会場まで移動した。

執事さんは 思い出を振り返るように 目を伏せた。

お見合いの席へ戻る。

ﾊﾞﾀﾝｯ

さと💗様は驚くような なハッとするような顔で 僕を見つめた。

たった一言 呟かれた言葉。

何を伝えたいのか頭フル回転で 考えてみる。

急な笑み。 少し胸が高鳴る。

彼が発したその声は かっこよくて、流暢で。

優しい大きな手で 頭を撫でられた。

それが心地よくて、 暖かくて 安心する。

ｺﾝｺﾝｺﾝｯ

次会えるのは いつだろう。

今から胸が高鳴るのは なんでだろう。