テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
世羅 鈴🎨🎤
292,095
#AMPTAK×COLORS
りおん
368
韋駄天走り
冬奈
はぁはぁと自分の口から吐息が吐き出される
それでも前を向いて走る
陸上の「希望の星」なのだから
碧
冬奈
碧
冬奈
碧
碧
冬奈
碧
冬奈
碧
嬉しくなかった 希望の星だからなんだと言うのか。
ただ私は走っているだけでいい
称えられたい訳じゃないから
そう思っていた
けれど一応責任感は感じていた
冬奈
それが私の口癖だった
そして私はそれから1人でリハビリをした
冬奈
冬奈
私は師匠に近づくためと ただ走りたいという欲の為にリハビリをした
そしてまた数ヶ月
しかし私は気づいたら病室にいた
冬奈
冬奈
碧
碧
私の名前を呼ぶ碧
冬奈
碧
冬奈
碧
私の足は一瞬ズキッとして
見てみると針で縫われた後が沢山あった
冬奈
碧
冬奈
碧
碧
その言葉を聞いた瞬間
これが夢なのか現実なのか分からなかった
石の上にたまたま咲いた一輪の花が波に攫われたような、そんな気がした
冬奈
碧
海に攫われた花は陸に上がる事はもう無いだろう。
海の中でただひたすらに沈み行くだけだろう。
冬奈
碧
一旦落ち着くために私は1人になりたかった
冬奈
冬奈
冬奈
冬奈
師匠と言っても憧れていた人だ
何を教えてくれることも無く静かに
消えて行った人
冬奈
冬奈
冬奈
冬奈
冬奈
冬奈
そう、憧れていたその人はいつも
海を泳ぐ魚のようにすらすらと地面を蹴って走っていた
冬奈
けれど私は諦めることを知らない
退院したその日から私は散歩をするようになった
いつも決まって海辺に来る
冬奈
冬奈
冬奈
冬奈
冬奈
新しく入部してきた1年がいた
翠
その人は翠(みどり)と言った
翠
冬奈
翠
私の前に顔を赤らめてそういう後輩
翠
冬奈
ほんの少し躊躇したが答えはあっという間に決まった
冬奈
碧
皆が止める、でも私はもう一度走りたい
翠
こんなまっすぐ私を見てくれていて 走りませんか?と聞かれれば
走らないという選択肢は私には無かった
そしてピストルの音がグランドに響く
ドンッ!!
翠
冬奈
とてつもなく痛い足を精一杯力を入れて走る
そしてゴールするも
14秒と言う結果
冬奈
翠
翠
碧
碧
冬奈
冬奈
冬奈
翠
冬奈
碧
翠
碧
冬奈
翠
翠
翠
そう言われて私の中にあった何かがプツンと切れた
冬奈
冬奈
冬奈
翠
冬奈
翠
翠
翠
翠
少し諦めかけていた私の心は再び
強く燃えるようにメラメラと ゆらゆらと揺れていた
それから試合当日
私はリハビリをして何とか少しだけ走れるようになった
翠
翠
冬奈
そして翠はゴールまで走り終わった
タイムは10秒23
冬奈
それでも優勝は無理な数字
だけど私は諦めない
冬奈
私の番が来て思いっきり全力で走る
走る走る走る
そしてゴール
1位は 冬奈選手!!!
私は走り終わった
冬奈
ここでやっと師匠の言葉が分かった気がした
「走って入ればいつかはゴールに辿り着く、それは定められし運命なんだ」
「けれど歩いていればそのゴールを見失う」
この言葉はきっとこういう事なのだろう
冬奈
冬奈
冬奈
冬奈
冬奈
冬奈
冬奈
私はとてもスッキリしたんだ。 言葉の意味も分かって優勝もできたのだから。