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夜月

なんかそろそろ連載だるくなってきたモチベがねぇ…

夜月

転スラのオリキャラありの二次創作(夢小説)です

夜月

個人の地雷などには配慮しておりませんのでご自衛宜しくお願いします

夜月

夜月

夜月

ぇ…っ

一瞬だった

煙と風の中から男が跳躍し、私の顔を掴んで地面に押さえ付けた

私が放った渾身の技は

時間稼ぎにもなっていなかったのだ

ぐぁっ、ぅッ!!!

力と体重によって、押し付けられた頭が軋む

クフフフ…、発想自体は良かったのですが……

生憎とて、私に効くものではありません

男の指の間から、振り上げられた拳がみえる

(ぁ…これ)

(死ぬ)

回避法、もしくは生存法について思索中…

(いや、これむりだろ)

次の瞬間

頭蓋骨を割るような衝撃が、流星のように首から上を襲撃した

ッ─、ぁ───!!!!!!!

声にもならない激痛

それは数日──いや、数年続けられたかも知れない

酷く長い圧倒的な暴力は突如止められた

おや、まだ消滅しないのですか

流石に痛め付け過ぎましたか

ぇづ……

彼女は社畜だった

上司からの暴言、部下からの擦り付け、終わらない課題と仕事

そして───意味の分からない勘違いからの死

だから、だからこそ、彼女は"理不尽"が許せなかった

ユニークスキル〚自由人(しばられぬもの)〛の発動を推奨します

ふっざけ、んじゃねェ…ぞッッッ!!!!!!

莫大な魔素が彼女の核の部分から爆発

男の半身に大きな穴を開けた

!?

男が体制を崩した瞬間、トドメとして〚狙撃者〛を発動

そのまま全速力で逃げた

去り際、ちぎれた腕の断面を押さえながら

後ろの男へ、叫んだ 中指を立てて

っふあはは!!馬鹿がよお!!!!

彼は彼女を追いかけもせず、その場に留まっていた

クフ、…クフフフ…

彼女が開けたであろう穴はもう塞がっている

彼は思う 他者へ驚愕したのは何千年ぶりだろうと

彼は考える 彼女が何故あの瀕死の状態で、あれ程の魔素を噴出出来たのだろうと

彼は思い出す 何故彼女はあんなに、恐怖を抱いた相手に、愉しそうな顔で笑ったのだろう

何故あんなに、輝かしい魂の光を見せるのだろう

クッフフフ…!面白いッ!!

彼女の気配はもう無い

いい暇つぶしになりそうですね

逃げられると思うなよ

紅い、朱い月がただ照らしていた

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